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『劇場へ行こう!』〜博多座編

2014年02月03日 18:00 by 筒井あや

「劇場」というと、ちょっと特別な空間という印象がある人も多いのではありませんか?でも、非日常だからこそ感じられる何かが劇場には存在するのです。とあるアーティストの言葉を借りるなら、“劇空間を知っているのといないのでは、人生の豊かさが何倍も違う”のです。だったら、その感性が豊かになる空間を、ちょっとだけご紹介してみようと思います。
何度か行ったことがある人には、知らなかった裏側が見えたり、まだ行ったことがないという人には、その非日常の空気を少しでも感じられるよう、劇場のアレコレをご紹介します!
まずは、多くの女優・俳優さんや歌舞伎役者さんが、絶賛する福岡を代表する劇場「博多座」へ。
 

『劇場へ行こう!』〜博多座編


博多座(収容人数は1,454人で、花道使用時では1階778席・2階424席・3階138席/変動有)では歌舞伎から宝塚、ミュージカル、演劇など様々なスタイルの舞台作品がかかっています。全国的にみてもこれほど幅広い演目が上演される劇場はそうそうありません。ということは、あらゆる作品に対応できる機構が備わっているということなのですね。
それだけではありません。劇場でレストランやカフェ、おみやげ売場などが常設されている劇場は福岡市内ではここだけ。お芝居を観る以外にも楽しみ方がたくさん!そんなこともお知らせしながら、まずはエントランスから探索していきましょう!

【エントランス】

 

『劇場へ行こう!』〜博多座編


劇場入口の横にはチケット売場があり、その月の演目の空席状況などが確認できるのです。これ、チケットを買う時には結構便利!しかも学生さんは半額で観られるって知ってましたか?若い人にこそ、舞台に触れる機会を持って欲しいということでリーズナブルな料金になっているんですね。

 

 

 

『劇場へ行こう!』〜博多座編


入口を入るとまず目に入るのが天井にかかっている大きな照明。この綺麗な装飾の柄に博多座のマークがデザインに組み込まれているんですよ!何度も博多座にはお邪魔してますが、これは今回の取材で初めて知りました!マークを見つけるとちょっとうれしくなりますね。他にも大理石の床には、アンモナイトが埋め込まれていたり、エントランスからプチ発見が!

【アジアの美術品の数々】

 

 

 

『劇場へ行こう!』〜博多座編


博多座には、あらゆるところに美術品が飾られています。アジア美術館が近くにあることもあって、アジアのアーティストが創作したオリエンタルでアーティスティックな雰囲気も楽しめるのです。
もちろん福岡を代表する作家・西島伊三雄さんが描いた風神雷神のタペストリーや、歌舞伎の舞台を博多人形で作った作品、アジアの美術家が作ったブロンズ像や書、絵画などが博多座ならではの雰囲気を作り出しています。

【レストランやカフェ、売店も充実!】

 

 

『劇場へ行こう!』〜博多座編


レストランやカフェは3つもあるんです。ひとつは劇場入口。ここは劇場でお芝居を観ない人でも気軽に利用できます。そう、あの隠しロゴマークの照明があるフロア。飲み物はもちろんカレーなどの軽食もあります。ロビーには出演者に贈られたお花なども飾られていて、華やかオープンスペース。

 

 

 

『劇場へ行こう!』〜博多座編


劇場内に入ると、公演の合間にお弁当や食事を楽しめるレストラン「花幸」。公演前に予約注文しておくと、休憩で出てきてすぐに食事ができるように用意されていますので待ち時間なくお食事できます。お弁当を食べるほどでもないけどお茶したい!という人には2階席があるフロアにある「CJ CAFÉ」がおすすめ。ここではサンドイッチやお菓子、カレーやハンバーグなどのカフェメニューが楽しめます。さすが劇場のカフェだけあって、注文して料理が出てくるのがめっちゃ早い!道路に面しているので窓から自然光が入る気持ちのいい空間です。

 

 

 

 

『劇場へ行こう!』〜博多座編


そして、公演だけでなく行くといつも楽しみにしているのは、ロビーにあるお店の数々。ついついおみやげに!と買いたくなってしまうほど。このロビーに出店しているお店は公演ごとに変わります。歌舞伎の時はちょっと渋めになったり、ミュージカルでは洋菓子中心の華やかなお店が並んだり。行くごとに変わっているので要チェック!博多座でしか買うことができないお菓子もありますよ!
個人的なおすすめは売店のレジ横にこっそりおいてある博多座マークの「焼き栗あんぱん」これは絶品!大好き!行ったら必ず買ってしまう逸品ですよ。

【ゆったりとした空間の客席】

 

 

 

『劇場へ行こう!』〜博多座編


出演者陣を虜にするひとつが、この空間。3階席までありますが、ステージに立つと本当に客席が近くに感じられるのでお客さんの反応もダイレクトに出演者に伝わります。・・・ということは、どこの席からみてもステージが観やすいということなのです。ここでもまた個人的な好みでご紹介すると、どこの劇場に行ってもある2階の両サイドの突き出たところにある席。博多座のそれは、本当に観やすくて舞台全体が見渡せるんです。勝手にオペラ席と呼んでいますが、そんな名称ではありません。ヨーロッパの上層階級のご婦人になって芝居を鑑賞しているような気分になれるので大好きな席。ステージに近い1階席も楽しいですが、いろんな席に座ってみて自分のお気に入りの場所を見つけるのも劇場で芝居を観る楽しみの一つです。

【なんと!舞台裏まで!】

 

 

『劇場へ行こう!』〜博多座編


今回取材をお願いした時に、ダメ元で裏側も見せてもらえますか?とお願いしたら、許可をいただけましたのでご紹介しますね!まずは出演者が到着したら自分の名前のところに赤いピンをいれる着到版。これも劇場ならでは風景です。縁起をかついで塩を使う方もいらっしゃるので、博多座の楽屋口にはピンと塩が到版表の横に置いてあります。その上には立派な神棚も。無事に公演が終わるようにと櫛田神社に祈祷していただいた神棚が登板の上部に設置され出演者はもちろん劇場を見守ってくれているのです。

 

 

 

『劇場へ行こう!』〜博多座編


さらに進むと出演者の楽屋。よくテレビや雑誌でもめにする出演者の名前が書かれた暖簾がかけてあります。そしてちょうど舞台の下にあるのが、奈落。出演者が床から突然出現したり、せり上がって来たりするのもこれがあるからできること。普段でも「奈落に落ちる」という言葉を使ったりしますが由来はこれです。建物にして約3階分が舞台の下で上下しているのです。奈落を使用しない演目の時は、舞台セットを置いておくことも。博多座の裏側は舞台から上が約11階分の高さ、下が3階分の高さがあります。だからこそ「ミス・サイゴン」でのヘリコプターを実際につり上げたりできるのです!(日本でそれができるのは東京・帝国劇場と博多座だけなんですよ!)
ホントはもっと色々見せていただいたのですが、かなり、長くなりそうなので今回はこれくらいで。

【博多座ってどんな劇場?】

 

 

 

『劇場へ行こう!』〜博多座編


とにかく裏も表も、歩くだけでも楽しい劇場でした。スタッフの方々も親切で丁寧に接していただきました。もちろん作品を見に行くことも大切なことなのですが、この博多座という空間にいることで、わくわくしたり、美術品に触発されたり、美味しい食事ができたりと、五感を刺激してくれる場所でした。こんな劇場が自分の街にあるなんて、うらやましい!と出演者や他県からのお客様からよく言われます。ファッションやグルメを楽しむのもいいでしょう、でも!たまには自分の街の劇場へトリップしてみてはいかがですか?また違う発見があると思いますよ!

 

 

 

【博多座】
●住所:福岡市博多区下川端町2-1
●電話:092-263-5555
●URL:http://www.hakataza.co.jp/

 

 

取材・文:筒井あや
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