グルメ | 新店舗オープン

気軽に、しかし粋に過ごせる。お手頃な天ぷら屋が誕生!

2016年12月15日 12:00 by 木下 貴子

「天ぷらが食べたい」と思った時に、どんなお店を思い浮かべますか? 高級な専門店か、あるいはリーズナブルな定食屋か…福岡の場合、この二極の選択が一般的でしたが、この常を打破する店が現れました!

西長住の「居酒家ながおか」が、11月11日に上人橋通りに移転して、業態を変えて『博多天ぷら ながおか』をオープン。「移転する時に『今までにない店をしたい』と2人で話し合いました」と城間一晃さん、辰也さんご兄弟。「居酒屋でも旬の食材の天ぷらが人気メニューだったことも大きかったんですが、よくよく考えたら定食屋以外で天ぷらをカジュアルに楽しめる店がないなって。それで、焼鳥屋のようなスタイルでやってみることにしました」と話します。


↑和風モダンでスタイリッシュな店内。揚げたてをすぐに出せるよう、席はカウンターのみの造りになっています。主に兄の一晃さん(右)がドリンクと接客を担当、弟の辰也さんが料理を担当します。

 

まずは、当店自慢という「レモンサワー」を注文してみます。一晃さん曰く「レモンと揚げものは相性いいですから」。そして出てきたのは、泡が弾み、目にも爽やかなサワー。



↑大分の森崎農園から直送で届く、無農薬のレモンを使った「ながおかレモンサワー」(540円)。氷の代わりに凍らせたレモンを使っています。香り豊か、味爽やか!


↑こちらはシャンパン風の「リッチレモンサワー」(648円)。ほか「はちみつレモンサワー」(540円)、「塩レモンサワー」(540円)とレモンサワーは全4種類。
 

続いて、お通しが登場です。説明書きに「赤字覚悟のお通し」とありましたが、期待以上のものでした。その名も「贅沢雲丹プリン」。プリンの上に生ウニがたっぷり乗っていて、しかもお通しだからと妥協せず、ウニもいい素材のものを使用。いま時期は北海道産のウニ!ちょっと下世話ではありますが、やはり確認しておきますね。お通し代はおいくらですか? 「324円になります」。赤字覚悟は誇張ではありませんでした。


↑お通しの「贅沢雲丹プリン」。よくご覧ください、イクラも乗っています。

 

お通しをじっくり堪能し、いよいよ天ぷらへ。焼鳥のように1つ1つ、メニューからお好みのネタを注文します。ネタは野菜を主体に、変わりネタや魚など。メニューは旬の食材で構成するため日々変化していきます。特に野菜は旬だけでなく、例えば、大分のシイタケ、八女の八媛カボチャ、熊本のばってんなすといった土地の特徴を感じられるものを出していきます。


↑天ぷらはできるだけ出来たてを食べてもらえるようにと、タイミングを見ながら1つ1つ揚げていきます。



↑「衣は薄めにサクっと感が出せるように揚げます」と辰也さん。新鮮ネタを使用するため「火を通しすぎないよう心掛けています」。


↑通常は1ネタずつ揚げて出されますが、特別に撮影用に盛ってもらいました。左から「熊本産 ミニトマト」「高知産 甘長とうがらし」「大分 しいたけ」「熊本 ばってんなす」「佐賀 白石れんこん」「青森 長芋」。野菜ネタはオール162円!


↑天ぷらは天つゆか塩で。塩はイギリス・マルドンの結晶塩、ヒマラヤ岩塩、抹茶塩の3種。

 

だいたい5~6種類ほど天ぷらを堪能したら、一品料理にも目を向けてみてください。「自分がそうなんですが、専門店に行っても他のメニューがほしいなぁと思いませんか」と辰也さん。思います、思います。そんな声に応えたいと、酒のアテから〆のメニューまでひととおり揃えます。デザートも用意され、「天ぷら屋さんのフレンチトースト」(626円)なるものが…。聞くと、やぱりフレンチトーストを天ぷらにして揚げるのだそう。これは一度試してみたい!

「20代の若いお客様も、海外からの旅行客の方も、片肘はらずに気軽に来ていただけるように」というように、全体的にリーズナブルな価格設定に。野菜以外の天ぷらも1ネタ200~300円、一品料理は410円、626円、842円の3価格で統一し、なかでも410円、626円のメニューが中心。しっかり食べて飲んでの客単価の平均は4,000円くらいといいます。居酒屋感覚で利用でき、しかも粋に天ぷらと酒が楽しめる…日本人のDNAが揺さぶられる店の誕生です!

取材・文:木下 貴子
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プレイス情報PLACE

博多天ぷら ながおか

住所 福岡市中央区今泉2丁目4-11
TEL 092-752-8200
営業時間 11:30~19:30
定休日 水曜

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