●きっかけは外や人前での授乳への抵抗感
2020年度の「福岡市トライアル優良商品」に認定された『LVUCO MOMO』（ルブコ マム）の授乳カットソー。外出先や人前での授乳の抵抗感を減らし、家にこもりがちなママの外出をそっと助けてくれる、アイデアとオリジナリティに溢れた商品です。
「これ1枚でスマートに授乳を」をコンセプトに商品を開発した『LVUCO MOM』の末次薫さんにお話を伺いました。

外出先での授乳に抵抗がない方もいますが、私はどうしても無理でした。外に限らず、娘が生まれて親戚がお祝いに来てくれた際も、授乳時に長時間別室に移動するのも失礼だし、かと言って目の前で授乳をするのにはとても抵抗があったんです。「気にしないで」と言われても「気になるのは私なの」と思っていましたね。

当時から、授乳ケープも授乳用のトップスもたくさん販売されていました。しかし、どれも、カラフル過ぎたり、デザインが気に入らなかったり、「今、私、授乳しています」と言っているような、わざわざ感にも馴染めくて…。それに、マザーズバッグからケープを取り出して、かぶって、授乳して、その手間や煩わしさを考えると、外に出ることすら億劫になってしまったんです。

「目立たず、簡単で、服として成り立っているもの」
もし、既製品でいいものがあったら、この商品は生まれてなかったと思います。
探したけれどどこにもなくて、だったら作ろう！と思い立ったのが商品開発のきっかけです。

●経験ゼロで飛び込んだアパレルの世界
自身の結婚式のウェディングドレスをデザインした時のことを思い出しながら、手書きのデザイン画を抱え、パタンナーや縫製工場を探す日々。全くの素人で飛び込んだアパレルの世界は、右も左もわからず門前払いをされることもあったそうです。

作りたかったのは、普段着として着ても違和感のない「服としても成り立つもの」でした。あがってきたサンプルの修正を繰り返し、納得できるものを作るまでに２年もかかってしまいました。

何度も折れそうになる心を奮いたたせながら、「主婦が何かを始めることに世間は厳しいな〜と思う反面、意外と皆さん協力してくださるんだな」という思いもありました。今、思えば、業界のこと、服を作るということを全く知らなかったからこそできたんだと思います。


●書類選考落ちの悔しさが視野を広げた
2016年に娘の瑠子（るこ）ちゃんが生まれ、その半年後には試作品を元に、福岡市の起業助成金の申請をした末次さん。育児に追われながらやっとの思いで作成した手書きの申請書はまさかの書類審査落ちだったそうです。

（写真提供　LVUCO MOM）

「どんなに思い入れがあっても、他にないものでも、だめなんだ」とこれまでの努力を否定されたようでショックでした。でも、その悔しさが次のステップへの原動力になったように思います。たくさんの人に知ってもらうために必要なことは何か？多くの商品の中から目に留めてもらうためには？を考えた末に、特許と登録商標を取得。2018年に開業届を出し本格的に事業をスタートしました。

主婦が特許を取ったことも話題となり、2019年には福岡県のデザインアワードで金賞をいただくことができました。行動すればする程、色々なことが動き出し少しずつ認知度が上がってくるのを実感できた時期だったように思います。
 

●こだわりは細部まで
自分が欲しい物を作ったというだけあって、『LVUCO MOMO』の授乳カットソーには、様々な工夫が施されています。ママの事、赤ちゃんの事を考え、妥協なく作られたデザインに、末次さんの思いの強さが伺えます。

（写真提供　LVUCO MOM）

大きなフリルがついた可愛らしいデザイン。目指したのは、普段着としても違和感がなく着られるもの。フロントのケープはバックより少し長めにすることで、赤ちゃんをすっぽりと覆うことができます。

（写真提供　LVUCO MOM）

『LVUCO MOMO』の授乳カットソーは、ベージュ、ブラック、カーキ、モカの4色。日本の縫製工場で仕立て、素材は、赤ちゃんの肌にも優しい綿100％。ストレッチが効いているため、着やすく脱ぎやすいのも特徴です。

胸元のギャザーのファスナーを開くと、赤ちゃんの顔をしっかり確認しながら授乳することができます。ホックではなくファスナーにしたことで、生地のもたつきを解消し、通常時も胸元がすっきり見えるよう配慮されています。

ケープを上げると、左右にホックのついた授乳口

（写真提供　LVUCO MOM）
きれいな化粧箱で届く商品はギフトにもぴったり。「こんなのが欲しかった」と喜びの声も多数。


●夢はフードコートで見ること

ようやく、商品を知ってもらう機会が増えたと思った矢先にやってきたコロナ禍。家族への影響を考え、この3年間は自社サイトやSNSのみの告知に限定し、大きな宣伝はしてこなかった末次さん。

そんな中、何気なくアップしたTiktokの動画が話題となり、思いがけずたくさんの人の生の声を聞くことができたのもとてもいい経験だったと言います。
https://www.tiktok.com/@lvucomom/video/7061410445122342145?lang=ja-JP

「以前は、一つひとつの感想に一喜一憂し、低い評価のレビューを見るのが怖い時期もありましたが、最近はあまり気にならなくなりました。色々な経験を重ね、私も強くなったのかもしれませんね笑」

3月からは、楽天でも販売をスタート
https://item.rakuten.co.jp/lvucomom/smage-001/

充電期間を経て再度動き出した末次さんの目下の夢は、街中やフードコートで『LVUCO MOMO』の授乳カットソーを着用しているママを見ること。

バイタリティに溢れ、どんどん世界を広げていく行動力。末次さんを見ていると早々にその夢は叶うように思えてきます。育児を頑張っているママたちが少しでも気軽に外出ができたり、外に出てみようと思うきっかけになれば嬉しいと、先輩ママとして末次さんはこれからも走り続けます。

『LVUCO MOM』に関するお問い合わせは
info@lvucomom.com
https://lvcomom.com
までお問い合わせください

福岡市トライアル優良商品認定事業はこちら↓↓↓