舞台

世界を熱狂させたコメディを体感!元『が~まるちょば』ケッチのソロ舞台

※このイベントは2022年9月25日(日)をもって終了しました。
※この情報は2022年7月21日(木)時点のものです。情報が変更になる場合があります。ご了承ください。

2022年07月21日 11:00 by 深江久美子

《福岡市民芸術祭》は福岡市民の文化芸術活動の発表の場。市民が身近に芸術と触れ合う場として10月~12月に開催されています。音楽、美術、演劇、舞踊、伝統芸能、パフォーマンス、文芸など、芸術のジャンルも幅広いのが特徴です。59回目を迎える今回、オ―プニングイベントに元『が~まるちょば』の赤モヒカンことケッチさんが登場!大人も子供も抱腹絶倒間違いなしのフィジカルコメディの舞台が9月25日(日)に「東市民センター なみきホール」で行われます。


――市民芸術祭のオープニングを飾ることになりましたが、意気込みをお聞かせください。

『が~まるちょば』という2人組のグループを20年間やって、2019年に脱退しました。その後ヨーロッパに渡りいくつか勉強し直し、2020年にオーストラリアで仕事をしはじめたのですが、コロナで帰国することに。帰りたくても日本に家がなく、妻の実家がある長崎・雲仙で生活をしていました。仕事上、もう少し交通が発達した地域に引っ越そうとなり、東京や大阪などいろんな選択肢があった中で、7か月住んだご縁もあり九州も面白いな~と福岡に住むことになりました。

まだ住んで2年も経っていませんが、市民芸術祭のオープニングに、来たばかりの若輩者が、福岡初心者が、身に余る感じですが、ものすごく嬉しく思っています。住人として認めてもらったのかな?という感覚です。めちゃくちゃ張り切っています!
 

――2人組からソロになって変わったことは?

一般の方から見たら変わってないと思うかもしれませんが、クラウニングをヨーロッパで学び直しました。ヨーロッパにはクラウニングと呼ばれるジャンルがあって、簡単にいうと小さな日常的なことを表現するピエロみたいなものがアートとして確立され人気があります。

そして、2人組でやっていたのでお芝居の掛け合いがなくなりました。それが道具や、対お客さんに変わってますね。お客さんの場合はどんな反応が来るか分からないので、即興演劇もドイツでしっかり学び直しました。いろんなことが前より自由にできるようになったと思います。

もうひとつ要素を加えるとしたら、ストーリー性のあった『が~まるちょば』の喋らないお芝居とは違い、あえて起承転結を意識して作らないようにしました。どこから見ても大丈夫。3歳児が公園で遊んでいるような予測不能な舞台になっています(笑)。
 

――今回の作品は福岡で創作されたそうですが、どんな活動をされましたか?

『が~まるちょば』初期の頃から懇意にしてもらっている制作会社の社長さんに、福岡に引っ越すことを話したら「舞台をやりませんか?」とオファーをもらいました。本当はオーストラリアのフェスで披露して、ヨーロッパを周ろうと思っていた<ペットボトル>という作品があったんですけどコロナで全部中止に・・・。ちょうどそのネタもあるし、西宮や雲仙で舞台の機会を設けてもらいました。

『が~まるちょば』の前からやっていた<ペットボトル>は当初7分の作品だったんです。本編では30分以上の作品に生まれ変わってます。「う~ん」と家で考えて、形ができてきたら大橋にある小さなスタジオで試して創作しました。ほぼほぼ90%以上は福岡で創られた作品です。

 

――公演後に行われるパントマイムワークショップがありますね。初心者大歓迎とありますが、どういった内容になっていますか?

パントマイムの間口が広がるようなワークショップにしたいです。本当は体の分解とか基礎がみっちりあるんですが、壁とか綱引きとか美味しいところだけお教えします。僕もテレビで見た壁を見様見真似でここまできたので、入口のハードルを高くしていません。「面白かった、もっとやりたい」と思ってくれれば嬉しいです。
 

――2020年から福岡にお住まいということで、暮らしてみて気付いた点を教えてください。

まず、バス停で並ばない(笑)。福岡はソフィストケートされたまちだと思っていたのでカルチャーショックでした。人がすごくフレンドリーでコンビニやスーパーで話しかけられたりしますね。ほかは、良く飲むことは知っていましたが、コロナ禍でまだできていません・・・…。あとは物価が安い。東京と比べると安いのに野菜や魚のクオリティが高いですね。


――日常的に舞台を見る場所がない福岡に、あったらいいなというモノはありますか?

小劇場が少ないのでもっとあるといいですね。若い人も活動しやすいし、僕らも大きなショーをする前に小さな場所でトライアルできるといいなと思います。

また、コロナが終わったらインバウンドのお客さんが戻ってきますよね。そういう方たちにノンバーバルなコメディを常設の劇場でお観せできたらいいですね。そしたら観光客にも、福岡の経済にもいいのかな。20年前の韓国のナンタみたいに。ここで育った若手が別の所で活躍していくようになったらいいですね。


身体の動きひとつで観客を魅了し、世界37ヶ国で大旋風を巻き起こしてきたケッチさん。福岡のエンターテインメントの未来についても話してくれました。言葉も年齢も関係なし!ケッチさんとともに日常を素敵にスケッチする旅にでかけましょう!
 

今回は福岡市民芸術祭のオープニングイベントということで、特別価格になっています。ほかの都市よりも約40%オフで観られますので、この機会をお見逃しなく!チケットは絶賛発売中。フィジカルコメディ舞台「ケッチスケッチ」は9月25日(日)、東市民センター なみきホールで開催。

 

取材・文:深江久美子
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ケッチスケッチEVENT

会場 東市民センター なみきホール
日程 2022年9月25日(日)
時間 (1)11:30~、(2)15:00~
料金 S席3,500円、A席2,500円(高校生以下は各席種より1,000円引き) 
※4歳未満入場不可
※高校生以下は当日要年齢確認
※小学生以下は保護者の同伴が必要
イベント公式URL https://www.ffac.or.jp/ketchskech
お問い合わせ (公)福岡市文化芸術振興財団(TEL:092-263-6265/平日9:30~17:00)

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