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天神から高速バスで行ける!いま、大注目の温泉地「長門湯本温泉」(1)

2022年07月19日 18:00 by 深江久美子

西鉄高速バスの新路線が7月1日(金)誕生しました。新たな行先は山口県は長門湯本温泉。温泉街を流れる音信川を中心にイノベーションならぬ、湯ノベーションが行われ、いま注目すべき温泉地なんです。これまでは二次交通が弱いといわれていた場所ですが、直通バスができたというのは大ニュース!「福岡・九州の皆さんから愛される路線にし、楽しんでもらえるようにおもてなしをしたい。」と長門市長も期待を寄せています。
 

約2時間45分のバス旅を経て、山口県最古の長門湯本温泉に到着。メディアからの注目度も高いよう。出発式では「長門に流れる音信川がとてもきれいで、おとずれることで癒され、幸せもおとずれるのでは?」と一般応募で名付けられた<おとずれ号>の由来も披露されていました。


駐車場から数百本の竹林に囲まれた階段は玄関口。音信川が流れる温泉街へと続きます。一段一段降りるたびに非日常な世界にトリップ。耳を澄ますと川のせせらぎも・・・・・・。気分が高揚していきます。
 

ノスタルジックな町並みはレトロさを醸し出していますが、整備された広場や現代的な建物もあり洗練された雰囲気。音信川に架かる赤い橋や、飛び石はフォトスポットになりそうです。川沿いにはカフェや雑貨店や観光スポットが散りばめられ、そこに広がる空間を「オソト天国」と称し、まち歩きが推奨されています。
 

なんでも長門は参勤交代の時に藩主が湯治に訪れていた場所だそう。本日のお宿は“藩主の御茶屋屋敷”をテーマに武家文化を体現した「星野リゾート 界 長門」。和の趣と伝統を大切にしながら、追求された空間が特徴です。ここでは美肌の湯と新しい雅を堪能できます。
 

界ではその地方の伝統文化に触れる体験プログラム<ご当地楽>が楽しめます。山口県の伝統工芸“赤間硯”で墨をすり、扇形の型紙に思いを綴ります。長州藩の名産で簡単に手に入れることが難しい“赤間硯”は、松下村塾で指導した吉田松陰も愛用したといわれています。無心で墨と向き合う時間もこの旅ならでは。


藩主が休む寝台をイメージしているため、一段高い所にベッドが設置されたご当地部屋<長門五彩の間>。山口県の伝統工芸品の徳地和紙・萩焼・萩ガラス・大内塗に、春は桜、初夏は蛍、秋は紅葉と “窓から見える四季折々の景色”を加えた5つの要素を五彩と表現しています。チェックインをして少し休んだら、オソト天国を楽しみましょう!
 

「星野リゾート 界 長門」に併設された「あけぼのカフェ」は、そぞろ歩きの途中に誰もが気軽に立ち寄れるカフェスタンド。地元のオリジナル柑橘<ゆずきち>をはじめ、<夏みかん><小豆>の3種類の名物どら焼きが味わえます。
 

音信川と大寧寺川に4ヵ所設置された川床は人気スポット!写真はホテル前にある川床テラスです。4つのうち2つは宿泊者以外も利用可能。時折吹く風がとっても心地よかったですよ。


2017年8月に開業した「café&pottry音」。360年続く萩焼深川窯のギャラリーカフェで、日常使いができる若手作家の器でコーヒーが味わえ展示販売も行われています。こちらの店舗を契機に温泉街に点在する空き家リノベーションプロジェクトが進んでいったという記念すべきお店です。


元薬局の建物を改装したタップルーム併設のクラフトビールの醸造所「365+1 BEER(サンロクロクビール)」。昭和を感じるTOBACCOの看板がポイントです。川沿いに並ぶベンチに座って、できたてのクラフトビールをどうぞ♪
 

そぞろ歩きを楽しんだ後は温泉で汗を流しましょう。歴代の藩主が湯治に訪れた癒しの温泉はpH9.9とアルカリ性成分が強く、トロリと化粧水のような湯質。長湯しやすい39℃前後のぬる湯が特徴で、ゆっくり入ることができるのが特徴です。内風呂の奥には45℃の熱めのお湯も。入浴後は火照った体をクールダウン。萩の特産品である夏みかんジュースで水分補給しましょう!


夕食は旬の食材を使用した、見た目も鮮やかな季節の会席料理。地元名産品のイカや夏みかんなど、地元ならではのお料理が味わえます。酢の物・八寸・お造りを一緒に盛り合わせた華やかな宝楽盛は、萩焼の器と桶が使われています。
 

夜のそぞろ歩きもおすすめ。温泉街全体があたたかみのある電球色の灯りでライトアップされます。温泉街の玄関口「竹林の階段」はもちろん、恩湯広場、音信川にかかる橋など、幻想的な光景にうっとり。再度お風呂に浸かるも良し、オーセンティックな「THE BAR」でバーテンダーがサーブするカクテルを楽しむも良し。各々の気分で旅の一日を締めくくりましょう。
※ライトアップは21時まで
 

<後編>では長門湯本温泉のメディアツアー2日目をご紹介いたします。お楽しみに!
 

取材・文:深江久美子
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