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レールキッチンと佐賀がコラボ!西中洲「Goh」を味わう非日常をレポート

2022年06月10日 08:00 by 深江久美子

予約が取れないレストランのシェフが手がける贅沢なランチを堪能したい。そして、もっともっと非日常な体験をしたーーいっ!!

そんなワガママな願いを叶えてくれる夢のようなツアーが、観光列車「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」と佐賀がコラボレーションで登場。夏・秋・冬の各シーズン3日間限定で乗車できることになりました。
※すでに予約はスタートしています

運行に先駆け「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」の試乗会と、貸切バスによる佐賀筑後エリアを満喫するモニターツアーが開催。佐賀県の山口知事と西日本鉄道株式会社の林田社長、佐賀ご当地キャラ 壺侍も応援に駆け付けました。それでは行ってきま~す!


車内はレストランのようにスッキリして余裕のある造り。八女の竹を使用した天井や、いぶし銀が美しい城島瓦、大川の家具など福岡を代表する素材や工芸品がインテリアに施されています。それでは、西鉄福岡(天神)駅を出発!西鉄柳川駅まで至福の時間(120分)がはじまります。
 

参加特典として、福岡県出身の人気陶芸家・鹿児島睦さんのオリジナル有田焼プレートのプレゼントもありました。非売品なのでレア物です!
 

ウェルカムドリンクは2種類。多久の東鶴酒造の「東鶴 蝉しぐれスパークリング 生」は甘すぎず上品な味わいが楽しめます。そして、「飲むバラ スパークロゼ」はノンアルコールで、口の中にバラの香りが漂います。ふわっとバラが咲いたような華やかな気分を味わえました。厳選された佐賀発の酒、サイダーなどのドリンクを乗車中はフリードリンクでいただけます。
 

スペシャルランチを監修するのは、西中洲にある「La Maison de la Nature Goh」の福山剛シェフです。ミシュラン福岡の一つ星レストランとして知られ、芸術的な料理はグルメ通の舌をも唸らせてきました。7月は筑後と佐賀の食材を吟味した福山シェフが織りなす料理を堪能できます。秋と冬にも名店のシェフが監修するらしいので、こちらも楽しみです。
 

 

<フォアグラ・イチジク>
最初に運ばれてきたのが、唐津の「冨田農園」で栽培され幻の無花果といわれる“黒イチジク”を使用したこちら。薄いクッキーのようなものでフォアグラを挟み、パリッとトロッと面白い食感が味わえます。無花果を使ったフルーティーなチャツネと濃厚なフォアグラが絶妙!ほんのりとシナモンの風味が効いていて斬新なお味でした。一品目から福山シェフの真骨頂がうかがえます。


<真鯛・メロン>
メロンを贅沢にも半玉も使ったメロンが登場。中には真鯛とジュースのようなガスパチョが入った爽やかなお料理です。ドライアイスを使った福山シェフによる演出もあり、列車内のお客さんは大喜び!シャッターチャンスを逃がすまいと、皆さん撮影をされていました。


カプチーノ状の泡をひと口。後からオリエンタルな風味が口に広がるのですが、香りの強い武雄「江口農園」の“パクチー”が使われているそうで良いアクセントに。マリネして細かくカットされた真鯛と、甘いメロンをすくってサッパリいただけました。初夏にピッタリ!
 

<博多和牛・玉ねぎ>
ナイフを入れると簡単に切れるとっても柔らかい“博多和牛”と、佐賀県白石町で小野勝康さんが丹精込めて生産している“白石たまねぎ”を使ったメイン料理です。お肉にはコクのある芳醇なソースがかかっており、煮込んだぶどうが添えられていました。一緒に食べるとより濃厚さが増し、かなり味わい深いに。野菜とは思えないローストしたたまねぎも甘くトロットロでK.O.寸前です。


<竹崎カニ・レモン>
用意されたメニュー表には使う食材しか書かれておらず、運ばれてきた時に1番驚いたのが4品目のカレーです。佐賀県太良町の特産品“竹崎カニ”が大胆にもカレーになっているなんて!「KARATSU TACHIBANA」の “唐津レモン”を使った風味豊かなレモンリゾットと、カレーの相性がバッチリ。お米は武雄市橘地区の“さがびより”が使われていました。ほぐしたカニがふんだんに使われ、個人的にイチ押しのメニューでした。あ~、どんぶり一杯たべたいです(笑)


<九州チーズケーキ>
最後にふさわしいデザートは、佐賀県神埼市「本間農園」の"卵"を使った優しくあっさりしたチーズケーキです。すーっと口どけがよく、間違いなく誰もが好きなお味です。一緒にあたたかい嬉野和紅茶といただきました。

コースでサーブされたモダンなお皿は佐賀が誇る有田焼が使われ、お料理とのハーモニーも味わえました。乗って、食べて、飲んで、見て・・・・・・。ぜひ、「THE RAIL KITHCEN CHIKUGO×SAGA」で車窓から見える筑後の景色とスペシャルランチで極上な時間を楽しんでくださいね。
 

THE RAIL KITHCEN CHIKUGO×SAGA

運行日7月8日(金)、9日(土)、10日(日)、9月30日(金)、10月1日(土)、2日(日)、12月16日(金)、17日(土)、18日(日)
料金11,990円(税込)
予約https://www.railkitchen.jp/all/news/9947/
定員各30名


「THE RAIL KITHCEN CHIKUGO×SAGA」の終着駅・西鉄柳川駅を下車すると、貸切バスで筑後・佐賀エリアの各スポットを巡る周遊ツアーを満喫しました。本日のバス旅は筑後アンバサダーであり、LOVE FMのパーソナリティのLUEさんが特別に同行しましたよ。


最初に訪れたのは家具のまち、大川市。仁田原建具製作所にて大川組子の体験をしました。精巧な部品が入った組子キット(1,350円・税込)が販売されてあり、こちらを使って組み込んでみました。200種以上もある組子の模様ですが、店舗によってメインで使用する柄があり、こちらをアレンジしてデザインを作っていっていくそうです。私たちは挑初心者向けの麻の葉に挑戦しました。
 

机に向かって思わず夢中になって制作したんですが、できあがった組子に大満足。もちろん、作ったコースターは持ち帰りOKです。作業場には展示室も設けられており、伝統的工芸品が飾られていました。釘を一切使わずに木材のみで組んで作られる精巧な幾何学模様の図柄に、参加者の皆さんも魅了されていましたよ。
【仁田原建具製作所】
https://www.nitaharatategu.com/


続いて訪れたのは、現存する国内唯一の昇開稼動橋「筑後川昇開橋」です。諸富町と大川市を結ぶ鉄道橋として作られましたが、今では歩道橋として使われています。船が通るときは桁が高さ23mまで上昇するそう。現役バリバリの「筑後川昇開橋」は国指定重要文化財にも認定されています。


筑後川昇開橋のすぐ近くにある「橋の駅ドロンパ」でショッピング。不思議なネーミングですが、有明海の干潟の上でムツゴロウが勢いよく跳ねる様子表現した言葉だそう。地元の佐賀・筑後の自然な恵みをたっぷり受けた地元農産物や海苔製品、豊富な種類の弁当・惣菜などが良心価格で手に入ります。
 

今回のツアー最後の立ち寄りスポットは創業約300年の歴史を持つ「天吹酒造」です。ここでは酒蔵見学と試飲、ショッピングを楽しみました。
※新型コロナウイルス感染症対策のため、酒蔵見学については、現在休止しております


日本酒造りに欠かせないのが麹。原料となる米はでんぷんなので麹で糖分に変えないといけません。それに酵母菌を加え、発酵を促すことでお酒ができるそうです。ポイントとなるのが酵母菌で味が変わると教えてもらいました。「天吹酒造」では花の中から見つかった花酵母が使われており、花が持つ特性によって個性豊かなお酒が造られています。
 

試飲させていただいたのは4種類のお酒。写真左からご紹介しましょう。

●天吹 純米大吟醸 バナナ酵母 生
グラスを傾けるとふわっとフレッシュなバナナの香り・・・・・・。フルーティーかつ、まろやかなお酒です。普段は日本酒を飲まないという人や女性にオススメです。

●天吹 純米吟醸 雄町 生
20年かけて探したという貴重な“なでしこ酵母”が使われています。口に含むとふくよかさを感じますが、喉越しのキレも持ち合わせています。上品で華やかな香りが特徴です。

●天吹 生酛純米大吟醸 雄町
杜氏が丹精込めて丁寧に・・・。約1ヵ月かけて昔ながらの生酛(きもと)造り製法で作られています。キリッとスッキリした品格を感じる大吟醸です。肉料理との相性がいいです。

●天吹 純米吟醸 いちご酵母 生
口を付けると甘酸っぱいフレッシュな香りが広がり、爽やかな味わいが楽しめます。食前酒としても、食中酒としても◎。魚料理との相性が良さそうです。

【甘吹酒造】
https://www.amabuki.co.jp/



ほろ酔い気分で「天吹酒造」を後にしましたが、柳川からはじまった筑後と佐賀のプチトリップはいかがでしたか?筑後と佐賀が持つ地域資源に触れることができ、さらにこのエリアの魅力に気付けた1日となりました。ここまでが日帰りツアーの内容になりますが、美肌の湯で知られる嬉野温泉の「華翠苑」に宿泊するプランも登場しています。

バスハイク(日帰り)/福岡・柳川発着

期間2022年7月7日(木)~2022年7月8日(金)
料金9,360円(税込)
予約https://yoyaku.nishitetsutravel.jp/TourDetail.aspx?tc=BHEF01FS0101&mediacd=B10
定員20名

バスハイク(宿泊)/福岡・柳川発着

期間2022年7月10日(日)
料金30,510円(税込)
予約https://yoyaku.nishitetsutravel.jp/TourDetail.aspx?tc=BHEF01FS0201&mediacd=B10
定員20名

 

取材・文:深江久美子
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