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【福岡PARCO】店舗から伝えたいサステナブルな取り組み(2)

2022年02月21日 16:00

今、世界中で注目されている「サステナブル」(Sustainable)や「エシカル」(Ethical)という取り組み。「続けていくことのできる環境に配慮した考え方や行動」という意味の言葉です。福岡PARCOのお店が取り組む、サステナブルでエシカルな活動を先日に引き続きご紹介します。

■(前編)は「あのショップが手掛けるコートやワンピースも?身近に広がるサスティナブル!」
https://tenjinsite.jp/topics/topics/71689


●サステナブルのもっと先へ お店から発信する社会問題(本館5F ラッシュ)
華やかな香りに誘われてたどり着いた「LUSH」のお店には、見ているだけでワクワクするカラフルなバスボムに、なんだか美味しそう!な石鹸。「LUSH」は国内に約80店舗を構えるイギリス発のナチュラルコスメブランド。「コスメビジネスを通して、地球上の人間と動物がハッピーに暮らせる社会へ」との願いを込め1995年に誕生しました。

 

店頭でまず目につくのが、裸のまま陳列されている商品の数々。石鹸やバスボムなど、これらは「ネイキッドアイテム」と呼ばれ、購入すると再生紙に包んで渡してくれます。「LUSH」では、「いずれゴミになってしまうものにお客様からお金はもらわない。その分原材料にコストかける」という考えの元、パッケージを簡易化、環境問題に配慮した商品づくりが行われています。
 

各店には使用済み容器の返却ボックスが設置され、回収された容器はリサイクル後、新たな容器として生まれ変わるシステムが確立されています。福岡PARCO店では月におよそ1000個近い容器が回収されていると聞きびっくり。

 

容器5つでフレッシュフェイスマスクと交換ができ、また1個30円(最大5個まで)として会計時に割引をしてもらうことができます。
 

「LUSHの商品のほとんどは植物や食品を原料とした天然素材から作られています。カラフルな色には食紅が使われていたり、パッケージ、ギフトボックス、風呂敷、ラメに至るまですべてものに対して、自然環境を守るサステナブルな視点は変わりません」とのこと。“ナチュラルコスメ”と聞くと地味なイメージがありますが、「LUSH」の店内はとってもカラフル。それも、楽しみながら続けてもらえるようにとの思いからなのだとか。

 

“サステナブル”という言葉がトレンドになる以前から環境や社会の問題に目を向け、エシカルな取り組みを行ってきた「LUSH」。スタッフも日々お客様へ正しい情報をお伝えできるように勉強をしているそうです。「自分にも何かできることは…」と思っている方はまず「LUSH」のお店に行ってみてはいかがでしょうか。心弾む商品や人との出会いがあるかもしれません。

ラッシュ

住所福岡市中央区天神2丁目11−1福岡パルコ5F
TEL092-235-7222



●誰も犠牲にしない 商品に込めた強いメッセージ(本館3F THE BODY SHOP)
「THE BODY SHOP」は、ナチュラルな原料を使ったイギリス発のビューティブランド。世界70カ国以上に店舗があり、「美しさに犠牲はいらない」という創業者の理念の元、エシカルでサステナブルな製品開発を行っています。2021年9月にリニューアルをした店舗にも様々な取り組みが取り入れられているそうですよ。


なんと店舗のレジカウンターとカウンター奥の壁面は、引退した東海道新幹線の車両アルミを再生してつくられたものなのだそうです。これは全世界に約3000店ある「THE BODY SHOP」の中でも日本独自の取り組みです。


店舗什器だけでなく、スパチュラにも引退した新幹線の再生アルミが使用されています。スタッフによると、こちらの商品、売れ行きもいいそうです。オリジナリティ溢れるサステナブルな取り組み、「これが新幹線だった!」と想像するとちょっとワクワクしますね。


素敵なパッケージにナチュラルな素材を使った「THE BODY SHOP」の製品。これらには一貫してコスメブランドとしての強いメッセージが込められています。例えば、化粧品の動物実験反対「CRUELTY FREE」(クルーエルティフリー)や、世界各地の農家や生産者とコミュニケーションを交わしながら公正な取引を長期的に行う「COMMUNITY FAIR TRADE」(コミュニティフェアトレード)など、商品を販売するだけにとどまらない強い信念が世界中のファンに支持されています。
 

「THE BODY SHOP」は、すべての製品で動物実験が行われていません。また、動物由来の原料を一切使用しないヴィーガン製品も数多く販売されています。現在は全製品の約6割がヴィーガン製品ですが、2023年末までにすべての製品のヴィーガン認証を目指しているとのこと。創業から45年、「美しさに犠牲はいらない」その想いが徹底されたサステナブルな商品開発が今も続いています。
 

「THE BODY SHOP」では、オリジナルのキャンペーンやクリスマスなど、イベント毎にスペシャルなパッケージの商品が限定発売され、ギフトにもピッタリ!心のこもったプレゼントが、自然環境に対する関心や興味のきっかけとなり、そこからサステナブルな繋がりが生まれたらそんな素敵なことはないですね。

THE BODY SHOP

住所福岡市中央区天神2丁目11-1福岡パルコ3F
TEL092-235-7224
URLhttps://www.the-body-shop.co.jp/shop/


●「クリーンビューティ」サステナブルでかわいいを(本館1F スナイデル ビューティ・コスメキッチン)
「SNIDEL BEAUTY」は、2021年3月に「SNIDEL」から誕生した新しいコスメブランドです。テーマは「クリーンビューティ」。ファッションのコンセプトでもある「ストリート×フォーマル」を再解釈し、合成香料や着色料、動物由来成分を使わず、天然の原料を使用した、人にも環境にも優しいサステナブルなプロダクトを提案しています。


2021年9月にオープンしたばかりの福岡PARCO店では、「リサイクルキッチン」というプロジェクトを行っています。店頭の商品(一部除く)やグループ店舗で販売した空き容器を回収、資源として活用し、責任ある製造や消費を推進する取り組みです。回収に協力をするとオリジナルの「GO GREEN MEMBER‘S」のポイントが貰える(1個5ポイント、1回10個まで)嬉しい特典も。グループ店舗とは言え、違うお店の容器も回収してくれるのは嬉しいですね。
 

回収された容器は、お客様の荷物を置く荷物置きや、なんとスタッフの制服にもリサイクルされています。とっても素敵な制服はもちろん「SNIDEL」のデザイン。これが回収されたプラスチックからできているとは想像できませんね。その他、ショッパーには環境に配慮した「FSC認証紙」を使用、ギフトラッピング、カタログ、ステッカーまで、可能な限り環境配慮型の素材を使っています。
 

「容器の回収や当社のサステナブルな取り組みに共感し、関心を寄せていただくお客様はとても多いです。私たちもマイバックやマイボトルを携帯するなど、小さなことですが、自分たちの行動を変えるところからスタートし始めました」と働くスタッフの行動も前向きにするその訳は、メールで配信され、共有する会社が推進する環境問題への取り組み。
 

「今、世界中でどのような問題が起こり、何が必要なのかを仕事を通して知ることができます。まだまだ勉強不足ですが、お客様にも自分たちの知識を伝えていければ」と、商品を販売をするだけで終わらない店舗スタッフの役割の大きさを感じました。

SNIDEL BEAUTY(スナイデル ビューティ)

住所福岡市中央区天神2丁目11-1 福岡パルコ 本館1F
TEL092-235-7307
URLhttps://snidelbeauty.com/


●八女のオリーブ園から届けるエシカルなプロダクト(本館5F オルヴィエ)
オリーブやクロモジを中心としたナチュラルなプロダクトを展開する「Olvie」(オルヴィエ)。2018年、クラウドファンディングで募った資金を元に八女地方に開園したオリーブ園からスタートしました。店頭に並ぶ商品にはすべて、除草剤や化学肥料を使わず育てた自社栽培のオリーブの葉から抽出した、抗酸化作用のあるオレウロペインが含まれています。

 

現在、「Olvie」で展開しているプロダクトは、Soap、Skin oil、Essential oilの3つ。防腐剤や合成着色料、石油系成分は一切使用せず、そのまま排水溝に流しても水を汚染しないサステナブルな商品づくりが特徴です。「商品の良さには自信があります。だからこそ、Olvieの商品を通して環境のこと、サステナブルな社会のことを一緒に考えてもらうきっかけになればと思っています」とスタッフ。
 

ぱっと目につく「Olvie」のおしゃれなパッケージデザインは店と商品のコンセプトでもある“循環”がテーマ。店内は「都会の中の小さな森」がイメージされていて、たくさんの植物に囲まれ、ほっと肩の力が抜ける優しい雰囲気となっています。週末には、南阿蘇から届くフレッシュハーブを使ったハーブウォーターが頂けるそうですよ。まさに街中のオアシスですね。

 

店舗奥にはリラクゼーションルームを併設。リフレクソロジー~全身まで、上質なオイルを使ったトリートメントを受けることができます。心も体もリラックスしながら、セラピストの施術に身を委ねる至福の時間。人にも環境にも優しく、美と健康をサポートしてくれるのは嬉しいですね。

 

オリーブと並びファンが多いのがクロモジのEssential oil。ウッディで、頭がスッキリする爽快感のある香りが人気の理由。店舗には香りのセラピストも常駐し、相談をしながら香りを選ぶことができます。

石鹸やスキンオイルなど、毎日使うものだからこそ、自分にも地球環境にも優しい商品を選び、間接的にサステナブルな活動に貢献する…それが、私たちが日々の暮らしの中でできる社会貢献かもしれません。

Olvie(オルヴィエ)

住所福岡市中央区天神2丁目11-1 福岡パルコ 本館5F
TEL092-733-2108
URLhttps://olvie.jp/

 

●ロングセラー商品から始めるサステナブル(本館5F ボンフェット ア・ドゥ)
日常が華やぐ小物や雑貨を取り揃えた「ボンフェットア・ドゥ」。大切な人へのプレゼントから自分へのご褒美まで、“ペア&シェア”をキーワードに恋人や友人、姉妹、親子で楽しめるアイテムが揃うお店です。
取材時はクリスマス前ということもあり、たくさんの方がクリスマスギフトを求めて来店されていました。
 

こちらのお店で2021年の10月からスタートしたサステナブル取り組みが、使用済みPVC製手帳カバーのリサイクル。直営店には、レジ前に回収ボックスが設置され(九州の直営店は福岡PARCO店のみ)、スタートしてまだ間もないにも関わらず、すでにいくつかの使用済みカバーを発見!みなさんの意識の高さが伺えます。
 

2021年8月に発売された2022年度の手帳からリサイクルPVCが採用(一部)され、用紙には生態系に配慮し適切に管理された森林から作られた紙「森林認証紙」を使用しています。また、販売時の手帳が入っている包装資材のフィルムやインクには植物由来の原材料が使われていて、手帳一つに環境への配慮がたくさん詰まっていることに驚きます。
 

今回、リサイクルPVCが使用された手帳「storage.it」シリーズは、「ボンフェット ア・ドゥ」を運営するデザインステーショナリーメーカー、株式会社マークスのオリジナル商品。2006年版の発売から15年以上売れ続けているロングセラーです。2010年にはグッドデザイン賞を受賞し、スライドジップ部分にペンや付箋を収納できる「ペンケースのいらない手帳」としてリピーターも多く、毎年購入をされるお客様もいらっしゃるのだとか。

便利で使いやすい手帳は海外でも人気で、サスティナビリティ先進国のドイツやフランスでも2021年6月より発売を開始。同じくリサイクルPVCを使用したポーチやペンケースも販売されています。
「まずは私たちがお客様へ、回収のご協力をお願いし続けることが大切だと思います」とスタッフ。始まったばかりの取り組みや方針が一人ひとりに浸透し、共有されていることに活動への本気が感じられました。

ボンフェット ア・ドゥ

住所福岡市中央区天神2丁目11-1 福岡パルコ 本館5F
TEL092-235-7449
URLhttps://www.marks.jp/shop/bonnes-fetes/



福岡PARCO内で、サステナブルな取り組みをしている店舗のご紹介をしましたがいかがでしたか?私たち一人一人が、社会の問題、環境の問題に目を向け、日々の買い物を通して色々な問題の解決のために何が出来るかを考えてみること、それがエシカルな消費の第一歩となります。
さあ、小さな一歩を踏み出してみましょう!

■(前編)は「あのショップが手掛けるコートやワンピースも?身近に広がるサスティナブル!」
https://tenjinsite.jp/topics/topics/71689
 

 

プレイス情報PLACE

福岡パルコ

住所 福岡市中央区天神2丁目11−1
TEL 092-235-7000
営業時間 10:00〜20:30
URL https://fukuoka.parco.jp/

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