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32年間ありがとう、イムズ!“イムズのイズム”は永遠に!

2021年09月02日 15:00 by 深江久美子

2021年8月31日、天神のカルチャー発信地だったイムズが32年の幕を下ろしました。度肝を抜く斬新なイベントも多く、「今度は何をやるのだろう」と楽しみでなりませんでした。仕事やプライベートでたくさんお世話になったイムズが閉店したなんて未だに信じられません。


閉館発表後のキャッチコピーは閉館を逆手に取ったクスッと笑えるものも多く、最後までイムズらしさを忘れていませんでした。8月31日が近くになると懐かしさと淋しさを共有する人たちが足を運んでいたようで、「ここの○○が好きだった」「○○は行きつけだった」と、自分とイムズをリンクさせた会話も聞こえてきました。コロナ禍ということで派手なセレモニーは叶いませんでしたが、最後の勇姿を見ておこうと館内や外では別れを惜しむ人たちが撮影していました。イムズって本当に愛された施設だったんですね。

 

イムズホールでは事前に応募された(先着)180名を前に閉館セレモニーが行われ、MCの中島浩二さんは「ショッピングだけじゃなく、文化を伝える役割があった」と思いを語りました。ギンギラ太陽'sの大塚ムネトさんは「ギンギラ第1号のキャラクターはイムズでした。無許可で作ったけどイムズさんが快く許してくれた(笑)。もしダメだったら僕は25年何をしていたんだろうって思うくらいです。」と……。今では公認になっているけど、イムズや文化の懐が深い福岡という土壌があったからこそだと話してくれました。
ほかにも、閉館CMのメイキング秘話やショートステージでは各施設のエール交換も。そして、最後に関係者も登壇し惜別の情を述べました。

 

●館長の古場さんのご挨拶
世の中の半歩先を行くカルチャー発信を信条にしてきましたが、実はお客さん1人1人のかけがえない日常に寄り添い、そっと背中を押す存在でありたいという思いがイムズの真骨頂でイムズイズムだったと思います。
イムズのイズムが新しく生まれ変わる新しい天神のまち、福岡の未来にイズムが降り積もっていくことを祈念しています。32年間のご愛顧、本当にありがとうございました。


イムズの関係者のみなさま。本当に32年間ありがとうございました。
そして、おつかれさまでした。
“イムズのイズム”は天神のまちや、天神に来る人たちに引き継がれていくことでしょう。
新しいビルの開業は先になりますが、また再会できるのを楽しみにしています。



取材・文:深江久美子
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