インカ・ショニバレCBE《ウィンド・スカルプチャー(SG)II》設置イメージ

アート | まち

間もなくお披露目!市美の新たなシンボルとなる大型屋外彫刻作品

※このイベントは2021年7月1日(木)をもって終了しました。

2021年06月13日 11:00 by 深江久美子

福岡市制施行130周年および、開館40周年を記念して福岡市美術館に設置される《ウィンド・スカルプチャー(SG)II》。高さ7m×幅2.5m×奥行2mという大型屋外彫刻作品なのです。ナイジェリアにルーツを持つ英国在住の現代美術作家 インカ・ショニバレCBE氏による作品で、7月の公開に向け設置作業が始まりました。


《桜を放つ女性》とインカ・ショニバレCBE 撮影:山中慎太郎(Qsyum!)
 

2019年、福岡市美術館のリニューアルオープン記念展として日本初個展を開催したインカ・ショニバレCBE氏。自身のルーツでもあるアフリカを象徴するものと見なされてきた布が、アジアやヨーロッパ、アフリカなど複雑で多様な文化の混交によって生まれていることを知って以来、「アフリカンプリント」と呼ばれる布を作品に用いるようになりました。


「インカ・ショニバレCBE:Flower Power」(2019年)展示風景撮影:山中慎太郎(Qsyum!)


長くアジアの染織を研究・収集してきた福岡市美術館は、総合貿易商社・西澤株式会社より寄贈された日本製「アフリカンプリント」を28点(79種)所蔵。今回の作品は所蔵するアフリカンプリントの柄をベースにデザインし、風を受け、はためく船の帆をモチーフに交流や多様性を表現しています。その姿は古くから交流により発展し、多様性を受け入れながら成長してきた福岡市が次のステージへ向けて前進するイメージと重なります。


西澤株式会社デザイン、山陽染工株式会社製造《植物文様スーパーワックスプリント》1993年福岡市美術館蔵


2021年7月1日(木)―。
日本とアジア、ヨーロッパ、アフリカをつなぎながら、海を渡る多文化交流の歴史とこれからを指し示す新たなシンボルが誕生します。


 

取材・文:深江久美子
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完成記念式典EVENT

会場 福岡市美術館 アプローチ広場
日程 2021年7月1日(木)
時間 9:00~9:30

プレイス情報PLACE

福岡市美術館

住所 福岡市中央区大濠公園1-6
TEL 092-714-6051
営業時間 9:30~17:30(入館は閉館の30分前まで)※7月~10月の金・土曜は~20:00
定休日 月曜、年末年始(12月28日~1月4日)、※月曜が祝日・振替休日の場合は、その後の最初の平日
URL https://www.fukuoka-art-museum.jp/

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