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趣味も学びも!自分の《好き》や《気になる》が必ず見つかる「文喫」

2021年04月03日 11:00 by 深江久美子

入場料が発生するという“世にも珍しいスタイル”の本屋が岩田屋本店の7Fにオープンしました。どんな場所で、どんな本が揃っていて、どう過ごすことができるのか?みなさんのそんな疑問にお応えすべく、天神サイト編集部が取材をしてきました。

関係者の話によると、この施設は岩田屋・三越の企業戦略の象徴になるという肝入り。情報感度の高い人たちをはじめ、ミレニアム世代やインバウンドも視野に入れた上質なサービスとお店作りをしています。今までのデパートが提案できなかったことを形にしたそうです。

レセプション周りは誰でも立ち入ることができるフリーのエリア。ここで展開されているのは新刊や雑誌がメインになるそうです。それではレセプションで入場料(珈琲と煎茶はおかわり自由)を払い、有料エリアに行ってみましょう!

・一般/平日1,650円(税込)、土日祝1,980円(税込)
・小・中学生/全日550円(税込)
・小学生未満/無料

日本文化・伝統文化・学びをテーマした書籍をメインに約30,000冊が並びます。同じ本が1冊としてないのが特徴で、20名のスタッフがお客さんを想像しセレクトしているそう。ここでしか出会えない本がありそうです。

各所にある企画棚では、その時のテーマに合わせた本をセレクトし展開。今回は“図鑑”でした。深く掘り進められるように関連本を重ねたり、縦軸・横軸に陳列して興味喚起を促しています。ネットでのレコメンドでは出会えない本との接点が感じられました。

お気に入りの本を見つけたら、存分に読書にふけましょう!このスペースは洗練されたカフェみたい。コーヒーやお茶をお供に快適な時間をどうぞ。

じっくり吟味して特別な1冊を見つけてくださいね。

西洋の図書館を彷彿とさせるこちらには、コンセントもありUSBを繋ぐことができます。読書に没頭できそうなスペースです。

特筆すべきは鹿児島睦さんのモビールが飾られている児童書室。ベストセラーから大人にも読んで欲しい絵本までセレクトしているそうです。親子でクッションにもたれながら、ほっこりしたひと時を楽しめそうです。自然と興味関心がわくような場所になっています。

数字、アリス、冒険と考えられた並びに。

「文喫 福岡天神」内には、カルチャースクール「学 IWATAYA」も共存。

文学・語学・絵画・音楽・書道・茶道・華道・手芸・クラフトなど17ジャンル300講座が受講できます。ダンスやヨガが受講できる鏡張りの教室や、防音設備のある教室など、それぞれに集中できる部屋が7つ設けられていました。

先生の手元が分かるモニターが完備されたキッチンのある教室では、料理やフラワーアレンジメントが受講できます。閲覧室からも中が見えるようにガラス張りになっていて、講座と本の2つが相互で深堀できるようにと設計。空間を超えてお互いが共有でき、気付きを与えてくれる場が意識されています。

お腹が空いたら昔ながらのデパートの喫茶をイメージした喫茶室にどうぞ。ここでは「オムハヤシプレート(1,210円・税込)」や「ハンバーグプレート(1,210円・税込)」などのメニューが味わえます。食事と会話を楽しんでくださいね。

層になっているパンにモリモリの野菜とチキンがサンドされた「ハニーマスタードのグリルチキンサンドイッチ(1,045円)」をいただきました。しっかりめのパンで食べ応えがありました。添えてあるキノコのソテーも◎!

本と出会うための本屋をコンセプトにした「文喫」。ここでは検索では見つからない偶発的な出会いが待っています。読了して終わりではなく、その後をどうするか……。とことん学んで、とことん深堀できる、時間と空間に身を預けてみてください。まだ知らないアナタだけの1冊が必ず見つかりますよ。

取材・文:深江久美子
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プレイス情報PLACE

文喫 福岡天神

住所 福岡市中央区天神2丁目5−35 岩田屋本店本館7F
TEL 092-717-5180
営業時間 10:00~20:00(OS19:30)
URL https://bunkitsu-tenjin.jp/

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