グルメ | 新店舗オープン

注目の「南天神」に、山下ワイン食道が帰って来た!

2020年07月31日 12:00 by ソノユウ。

『山下ワイン食道』。自然派ワインがメインのダイニングとして、10年間、春吉の雄だった人気飲食店です!惜しまれながら閉店したのは今からちょうど3年前。店の10周年を機に、店主の山下啓之さんは、それまで心の奥で静かにあたためていた「ブドウ栽培からワインを造りたい」という想いを実行に移したのです。

その学びの師とも呼ぶべき大岡弘武氏を訪ね、それまでも行き来していたフランスへ渡ったそう。大岡氏はフランスで自然派ワインの造り手として世界に認められた日本人醸造家です。その後、大岡氏が20年暮らした仏・ローヌを離れ、岡山で新たにワイン造りを始めるのを機に、今度はその岡山へも帯同。たっぷりと学びの時を経て、山下さんは今、古巣に近い南天神に帰ってきました。

ワインへの情熱はもちろん、店名もそのままに、山下さんは5月からこのカウンターに立っています。暖簾もワインも当時のままです。ただ一つ、パートナーとなる“お母さん”を除いては!

この地で30年、『季(とき)』という小料理店を経営していた女将の季(トキ)さん(写真奥)が、そのパートナーです。「もう年齢を考えてこの店を手放そうとした時、店の次の担い手を探していたんです。山下さんは熱心に、毎日この店に通ってくれた唯一の候補者でした。そこで彼に店を譲ると決めたのです」と、トキさん。だが、店を明け渡した先住の女将が、今でもこの店に立っているという、なんとも不思議な構図のワケとは?

「『季』さんは30年この店を守ってきたベテラン。当然、その味になじみのお客さまも多くて。日に3~4時間、体力に無理のない範囲で手伝っていただくことになったのです。料理はトキさん、ワインは私(山下さん)。今、とてもいいバランスかと」と、山下さん。

30年培った女将の料理の腕前は「出汁」でわかります。カツオ、コンブ、しょうゆ、みりんをベースにした『季』の出汁は、一押しの「おだしで炊いた冷やしトマト(400円)」で堪能できますし、「だし巻き玉子(400円)」にもたっぷり!ワインにもぴったりです。

さて、店名の「食道」は「一つの道をきちんとやり遂げようと思いから命名した」と、以前、山下さんから聞いたことがありました。「それは今でも変わりません。東京でも大阪でもない、この場所だからできることを楽しんでいきたいですね」。ソムリエと、お母さん。二人の癒しのハーモニーが路地裏から漂い「帰り道にふらっと一杯」。そんな大人たちがカウンターで都会の渇きを潤し、夏の涼みを楽しんで帰る。そんな光景が毎日のようです。

やっぱり、南天神、この界隈から目が離せません。

 

取材・文:ソノユウ。
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プレイス情報PLACE

山下ワイン食道

住所 福岡市中央区渡辺通5丁目15-8
TEL 092-753-8312
営業時間 17:00~翌1:00
定休日 水曜

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