グルメ | 新店舗オープン

食事もお茶もアートもゆっくりと。自分に向き合える穏やかな時間

2020年04月03日 12:00 by 木下 貴子

赤坂三丁目のバス停近く、国体道路「けやき通り」から南へと入る細い筋があります。やや傾斜のある坂道を50メートルほど歩くと、今度は左手に上のマンションへと続く急な坂道があるのですが、よくみるとその途中に小さなトンネルのような入口があるのが分かります。


背丈のある人はうっかり頭をぶつけてしまいそうなその入口を抜け、左奥へと進んだところに今回ご紹介する『gallery & cafe 空のいろ』があります。グルメ通の方には、以前「キラキラカフェとねりこ」があった場所と説明する方がピンとくるかもしれませんね。

入ってすぐにホワイトスペースのギャラリーがあり、その奥がカフェスペースになっています。壁で仕切ってそれぞれを独立させ、訪れた人が自由に作品鑑賞や喫茶ができるような造りになっています。


「学生時代に喫茶店でアルバイトをしたことがあり、とても楽しい記憶として残っていました。それで、20年くらい前からいつか自分で喫茶店をやろうと思い続けていたんです」とオーナーの武内とも子さんは話します。それまではずっと画廊の仕事に携わっていたという武内さん。直前まで働いていた大名のギャラリーで8年間、その前は東京のギャラリーに勤め百貨店をメインに全国で展覧会を企画するなど、トータル26年間、アートの世界で活躍してきました。

「一時に比べると福岡では発表の場が少なくなったという声をよく耳にするようになって…」。その想いにこたえたい、また、若い作家が成長できる場をつくりたいと、ギャラリーを併設したカフェを開くことを決め、そのための場所を探し、この場所にたどりついたそうです。

陽光がそそぐカフェスペースは、あまり物を飾らすにシンプルに。BGMに、森で拾ってきた鳥のさえずりや木々のさざめきを流しています。


カフェは14時まではランチタイム、14時以降はティータイムです。ランチタイムでは、3種類のランチが提供されています。

「野菜をたくさん食べていただきたい」と、どのランチにもサラダのほかたくさんの野菜を取り入れています。「ゴロゴロ野菜のハンバーグセット」(1,350円・税別)のハンバーグにもレンコンやニンジンなどの根菜がたっぷり!海老フライもついたボリュームあるランチです。


「あっさりチキンのサラダセット」(1,200円・税別)は、サラダチキンとたっぷりの野菜のヘルシーランチ。ごはんは、枝豆のおにぎりです。


「焼きカレーのセット」(1,100円・税別)も野菜がゴロゴロ入っています。


「自分と向き合う時間を大切にしてほしい」とゆっくり食事ができるよう、ランチはいずれもコーヒーや紅茶などのドリンク、フルーツゼリーなどのデザートもセットになっています。

14時からはおつまみメニューとして、「あっさりチキン」(600円・税別)、「変わり枝豆」(500円・税別)なども登場します。

ランチ、おつまみメニュー以外、いつでも楽しめるメニューとして、「ホットサンド」(700円・税別)、「季節の彩りサラダ」(800円・税別)などの軽食、「りんごのタルト」(600円・税別)、「ガトーショコラ」(500円・税別)といったスイーツ、そしてホットコーヒー(400円・税別)、ジンジャーエール(500円・税別)などのドリンク、瓶ビール(600円・税別)、グラスワイン(400円・税別)などのアルコールドリンクがあります。

「りんごのタルト」には丸々1個のりんごを使っています。「タルト生地にぴったり合うりんごを見つけるのに苦労します」と笑う武内さん。時々、りんごが生地からはみ出しているのはご愛嬌。


ざくざくの食感の「スマイルクッキー」(1個100円・税別)。素朴な味わいの生地に、髪の毛を表すチョコレートのコーティングがほどよく馴染みます。


ラングドシャをおまけに付けて出してくれるのもうれしい心づかいです。


ドリンクでオススメしたいのが、ハーブティーです。「フレッシュハーブティー」(600円・税別)は、西区にある「Kanetake Herb」で作られる無農薬ハーブ3種類をブレンドして淹れてくれます。ハーブは季節によって変わり、この日はレモングラス、イエルバブエナ、スペアミントのブレンド。摘みたてのハーブで淹れるので、雑味がなくとてもすっきりした風味です。月の満ち欠けの周期でブレンドを変えているハーブティー「月のリズムのお茶」(600円・税別)も気になります。


市の保存樹に指定される大きなクスノキが鎮座する中庭は、武内さんの知人の作家さんが流木などを使ってガーデニングしてくれたそうです。間もなくテラス席を設けるということなので、初夏の昼下がりなど木漏れ日の下でまったりとくつろぎたいところです。


『空のいろ』の由来を聞くと、「空の色の見え方って、人によって、あるいは気分によって違うと思うんです。そんな人の心になぞらえています」と武内さん(写真中央)。「ここのカフェもギャラリーもこちらから提案するというよりも、それぞれ思い思いに受け入れていってもらえれば」と話します。


ギャラリーもジャンルにとらわれず、絵画からインスタレーションまで、武内さんがいいと思う表現の作家や作品を紹介したいと考えているそうです。(写真は3月17日~22日に開催された「三反栄治 ボタニカルアート展 - 四季折々 - 」展示風景より)


散歩がてら友人と訪れるのもいいし、家族団欒のひと時もよし。また、ときに静かに穏やかに自分と向き合う時間を過ごすのもいい。とにもかくにも、心を穏やかにしてくれる『空のいろ』。今日は、あたなの心をどんな色にしてくれるでしょうか。
 

取材・文:木下 貴子
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プレイス情報PLACE

gallery & cafe 空のいろ

住所 福岡市中央区赤坂3丁目6-37
TEL 092-981-3269
営業時間 11:00~19:00
定休日 月曜
URL https://www.soranoirofukuoka.com/

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