音楽

「僕らの音楽は各駅停車で自由にのんびり」六角精児バンドがクボカリーとコラボしたおいしいライブに潜入!

2020年03月08日 08:00 by 筒井あや

俳優として活躍する六角精児の音楽好きが高じて、高校の後輩、役者仲間、飲み仲間で1996 年に結成した六角精児バンド。2014年にファーストアルバム「石ころ人生」をリリース。アルバム内のNHKBS番組「六角精児の呑み鉄本線 日本旅」のテーマソング的に「ディーゼル」が使用され、楽曲も広く知られることに。そんな彼らが、昨年12月にセカンドアルバム「そのまま生きる」をリリース。

このアルバムを引っ提げて、LIV LABO(リブラボ)にてライブを開催。しかも、このライブ、六角精児が愛して止まない大名の「クボカリー」(いつも行列の大人気カレー店!!)とコラボしたライブだというから、これは話を聞かずにはいられない!そんなこんなで、ライブ直前の六角さんに、音楽のこと、俳優のこと、クボカリーのこと、聞いてきました!

——昨年セカンドアルバム「そのまま生きる」をリリースされましたが、どういう作品にしようと思って作られたのでしょう?

六角精児:自分の好きなニュアンスが音楽に出ていればいいなと思っていました。僕はフォーク音楽が土台にあるんですけど、そこにブルースやカントリーのルーツ系音楽の匂いが加わったアルバムになったと思います。詞に関しては恥ずかしくてなかなか自分のことが書けないところがあるので、作詞は人に書いてもらったりしているんです。

——前作のファーストアルバム「石ころ人生」が好評でしたよね。そこから勢いがついた感じですか?

六角精児:思ったより、ね(笑)。NHKのBSでやっている「六角精児の呑み鉄本線・日本旅」という番組をやっているんですが、そこで流してくれたりして。その番組で聴いてくれた方がCDを買ってくださったりしたんだと思います。今回の「そのまま生きる」もそんな感じで売れたらいいなと思っているんですよ。

——このアルバムでは憂歌団の内田勘太郎さんが参加されていますが、どういう理由でお声かけされたのでしょう?

六角精児:内田さんは、それこそ「呑み鉄」のファンで番組で勘太郎さんの曲をかけたりしていたんです。それをすごく感激してくださっていて、一度、横浜で一緒にライブをやらないかと言われたんですけど、その時僕が公演中だったのでできなかったんです。そしたらまた次に声を掛けてくれてご一緒しました。僕らのライブにも来てくれて、その後一緒に飲んだ時にレコーディングをする話をしていたら、来てくれるって言うので(笑)。それでお願いすることになりました。

——勘太郎さんが参加されることで、変化したことはありますか?

六角精児:僕らのバンドは昔から知っている仲間たちと、実は15年くらいやっているんです。長くやっていると音的に固まってきて。それはそれで面白いものが出来てくると思うんですけど、全く違う風を吹かせてくれる。僕らのやっていることに、いい意味で風穴を開けてくれて、そこの風通しが良くなる気がしたんですよね。そういった意味でバンドの色というか僕らが作っていこうと思っているものを、より豊にしてくれるんです。あれだけのミュージシャンですから、当然そうなりますよね(笑)。わかっていたことではありますが、やっていても、聴いていても想像以上にそこは楽しかったです。

——音楽をやる時に、意識していることはどんなことですか?

六角精児:意識していることはそんなにないんですけど、ただ自分が無理をして何かを作ることはやめておこうと思っています。舞台での芝居だったら、自分にないことを演じないといけないですが、音楽って自分発信のものだから、自分の無理が広がっていくと無理がでてくる。だったら自然な形で出来上がってくるものをお客さんに伝えたいなと思ったら、僕のキャラクターだと割とゆるめになってくるんですよね(笑)それはメンバーの人もわかってくれていて楽しくやれていますね。ライブもお芝居とはまた違った表現ができて、お客さんの反応もダイレクトに感じられるんです。おもしろいですよ!

——六角さんは舞台とか音楽とかライブでやるのが好きなんですね。

六角精児:今でもそうだけど、もともと劇団員ですし、最初にやっていたのが舞台だから、そこが一番良く知っている場所だし、他のことは良く知らないから(笑)。最近は面白いなと思う映像作品に出会うことがありますが、それは脚本だったり、監督さんだったり。面白い監督さんに出会ったりするとうれしいですね。どのジャンルにも楽しい瞬間があるんですよ。それを探しにいくんだったら映像でも舞台でもあまり関係はないですね。でもその楽しさって、いつも感じるわけじゃなくて、悩んだ末にとか頑張ってトライしてみた結果、お客さんが喜んでくれたり、監督さんや共演者が楽しそうにしてくれた時とか、ホントに一瞬。でもその一瞬のために、悩んだり、努力したりする。満足感や充実感を、楽しさと言っているのかもしれないですが、そういったことが苦労の先にある仕事をやらせて頂いているので、そこに魅力を感じているんだと思います。

——音楽と芝居にはどんな部分が異なっていると感じられていますか?

六角精児:ステージ上でやるというような物理的な部分に共通点はありますが、演劇は総合芸術ですから脚本があって照明があって、美術があって、演出家がいて、お客さんがいて初めて成り立つ。それは自分一人でやっていることではなくて、みんなと作り上げて行く総合芸術の楽しさですし、役割をやり遂げる充実感もあります。音楽の場合は、バンドのメンバーとやっているので、メンバーと一緒に自分たちが感じていることをお客さんに放出するものが音楽。そこでは、自分という個を放出する部分が多いんです。だから個でやることと、総合芸術ですから音楽と芝居では大きく違う部分があると思います。どちらが好きということはなくて、それぞれに僕が感じている楽しさがある。どちらもやめられないですね(笑)。お芝居は稽古を重ねたその成果をお客さんに観て頂く、ライブはその時々の自分の調子も含めたリアルな感覚を、その瞬間に放たれた空気を感じていただける。

——六角精児バンドってどんなバンドですか?

六角精児:メンバーはみんな50代後半なんです。でも30代の頃からゆるやかに趣味のようにやってきたバンドが、本腰を入れて音楽をやろうとしている。50代後半にして、まだまだ伸びしろがあるバンドです(笑)。僕らはまだまだ下手くそですが、これから伸びますから!これからもゆっくり歩いて行けるバンドなので、みんな身体を壊さずにやっていければなと。

——まさに鈍行列車のようにひとつひとつゆっくりと進んでいくんですね。

六角精児:六角精児バンドは各駅停車です。ゆっくりと少しずつ坂道を登っていければ、いい景色が見られるかな。スピードは遅くとも色んな景色を見ながら進んでいきたいと思います。

——今回は人気のクボカリーとコラボなんですね?

六角精児:最初に食べた時は、あまりの美味さに衝撃を受けましたよ(笑)。福岡に来る度に食べに行っていて、大好きなカレー屋さんなのですが、ライブ会場のリブラボのオーナーで、バンバンバザールの福島康之さんの計らいで、いっしょにやれることになりました。このうまいカレーを、僕らの音楽を聴きに来てくれるお客さんとも共有できたことはうれしいです。また次も一緒にやりたいですね。

 


「そのまま生きる」
下北沢の怪優・六角精児率いる「六角精児バンド」、待望のセカンドアルバム!大ヒットした前作『石ころ人生』を軽く凌駕する哀しすぎて最高の楽曲たち。旅、酒、愛、情、生、死、ロックな心と不健康な五臓六腑に染み渡る珠玉の名曲を収録したアルバム。ゲストに内田勘太郎(元憂歌団)を迎え、NHKBS番組「呑み鉄本線 日本旅」のテーマソングも“(臨)ディーゼル”としてセッション収録。

【発売日】2019年12月18日
【価格】3,000円

 

六角精児バンド、セカンドアルバム『そのまま生きる』は好評発売中!

 

 

 

取材・文:筒井あや
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住所 福岡市中央区大名1丁目6−8  Barbizon96 2F
TEL 092-791-6009
URL http://livlabo.wix.com/livlabo

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