グルメ | 新店舗オープン

動物系の素材を使わず、海産物の出汁で勝負する「煮干し」ラーメン

2020年02月21日 12:00 by 江月義憲

トンコツ王国の福岡において、昨今は「非トンコツ」系のラーメン店が支持を集めています。その多くが鶏ガラベースの醤油や塩ラーメンですが、ここ『福岡煮干しラーメン nibora』は、豚や鶏などの動物系の素材は一切使わずに、魚の節や昆布などの海産物だけでスープをとった正真正銘の「煮干し」ラーメンで勝負しています。店主の木下優馬さんはまだ25歳。渡辺通りの裏手にあるカウンターのみの焼肉店「Yakiniku COWSI 」を昼間だけ間借りして、1月26日から営業を開始しました。


木下さんは10代の頃から福岡のラーメン店で働きながら独立を考えていたところ、「福岡にないラーメンを提供したい」という思いから、関東で評判の煮干しラーメンに行き着いたといいます。毎朝早朝から長崎県産のカタクチイワシ、アジ煮干し、鰹節、羅臼昆布、利尻昆布から旨みをじっくり煮出したスープをとり、一杯ずつ丁寧作っています。


こちらが看板メニューの「煮干しラーメン」(790円)。前述のスープに昔ながらの木桶仕込みで作られた糸島産の醤油をメインにブレンドした醤油ダレをプラスし、豚肩ロースを低温調理したジューシーなチャーシュー、糸島タケマン製の筍の穂先だけを使った柔らかい食感のメンマに、カイワレ大根をトッピングしています。


麺は大野城市にある「製麺屋慶史」の極細ストレート麺を使用。低加水で煮干しスープにもよく絡みます。


カウンターに用意された自家製の「煮干し酢」を数滴垂らせばスープがまろやかになり、さらに食欲が増してきそうです。


麺をあらかた食べ終わったたら、煮干しを煮詰めた濃厚なペーストにネギ、刻みチャーシューが付いた、替え玉ならぬ「和え玉」(180円/ハーフ1O0円)を是非! 少量のスープを足してよくかき混ぜて油そば風に食べる、つけ麺風にして食べる、替え玉のようにスープに投入するなどの食べ方があるのでお好みでどうぞ。


開店当初は「煮干しラーメン」一本で勝負していましたが、2月後半から新メニューの「みそラーメン」(820円)が登場! 木下さんによると「すごく美味しい味噌汁をイメージしました」というように、煮干しスープに福岡で定番の麦味噌をブレンドした合わせみそを溶かし、豚バラを使った炙りチャーシュー、おろしショウガ、バター、小ネギをトッピング。食べ進めるうちに溶け出したバターのコクが増し、ショウガでポカポカしてくる冬場におすすめのラーメンに仕上がっています。


現在は昼間だけの間借り営業ですが、「30歳になる5年後までに店を持ちたい」という希望を持つ木下さん。今後も随時新メニューを追加する予定で、若きラーメン職人のこれからに目が離せません。

取材・文:江月義憲
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プレイス情報PLACE

福岡煮干しラーメン nibora

住所 福岡市中央区渡辺通5丁目 15-6 にしき荘1F
TEL 092-724-4400(代)
営業時間 11:00〜14:00
定休日 不定

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