
グルメ | 新店舗オープン
お茶で米を炊き、お茶を注ぐ。風味豊かで具材たっぷりの満足茶漬け
2020年02月17日 12:00 by 木下 貴子
飲んだ後の〆に食べたり、朝ごはんの一杯として食べたり。手軽にさらさらっと食べられ、しかもほっとする美味しさのお茶漬けは、あらゆるシーンで好まれる国民食です。そのお茶漬けを専門とするお店『博多茶鳳』が中洲にオープンしました。
那珂川を挟んで博多リバレインの向いにあるビルの2階です。1階にある「HANAKIKU」を目印に、その隣の階段を上ってください。

和を基調にした上品な印象の店内。テーブルをすっきりさせて広く使えるようにと、お箸やスプーンはテーブルに設えた引き出しに納められています。

「ここからですと、山笠の集団山見せがよく見えるんですよ」と広報の斉藤大介さん。那珂川が見下ろせる窓際に、カウンター席が設けられています。

出店の決め手となったのが、静岡産の濃縮抹茶「茶久良(さくら)」との出合いだったといいます。農薬不使用栽培の茶葉を使って特許製法で作られた濃縮抹茶の液体で、水やお湯を注ぐだけでカフェインレス、高濃度カテキンのお茶が作れるという優れものだそうです。

「試しに飲んでみてください」とその「茶久良」で作ったお茶を出してくれました。天然の鮮やかな緑色のお茶は香りも風味もよく、一方で苦みはあまり感じません。

お茶漬けのご飯も茶久良を使って炊いているそうです。「カテキンは脂質分解作用もあるのでヘルシーに仕上げられますし、それにお米の旨味も増すんです」。一口いただいてみて、驚きました。ご飯だけでも十分美味しいんです! いうなれば、餅にする前の炊きたてのおこわのような、お米本来の味と甘みがよく感じられ、つい二口目、三口目と箸が進んでしまいました。

このお茶とご飯を使ったお茶漬けならば、まず間違いないでしょう。期待が高まったところで、いざ、お茶漬けをいただきます。
「梅茶漬け」「鮭茶漬け」「昆布茶漬け」(各680円)といった定番から、「納豆茶漬け」「あさりチャンジャ茶漬け」(各780円)などの創作系、さらに「まるズワイガニ茶漬け」「金目鯛茶漬け」(各980円)など贅沢具材のお茶漬けまで、現在18種類が提供されています。
斉藤さんイチオシの、明太子がまるっと1本乗った「博多めんたい茶漬け」(880円)とかなり迷いましたが、12種類から好きな3種を選べるという欲張りな「まめ茶漬け(3種盛り)」(980円)をチョイスしました。選んだ具は左から「梅」「さば」「ちりめん山椒」です。器に上品に盛られ、彩りもとっていいんです。

ご飯はそれぞれ60gの小盛りです。「梅茶漬け」には大粒の紀州産梅干しが使われ、周りにカラフルなあられが可愛らしく散りばめられています。

そのままのお茶ではなく、ちょっと出汁を加えてコクを深めたお茶を注ぎます。お茶で炊いたご飯と相まって、う~ん、香り豊か。お茶は自分で注ぐので、分量はお好みで。

まず、ご飯の部分からいただいてみると、あれ?すでに梅の味がしますよ?と斉藤さんに目で訴えかけると、すぐに察して「乾燥梅チップも少しいれています。梅干しを食べてからじゃないと梅の味がしないのは、自分としては納得いかなくて」と笑顔で応えてくれました。

次いで紀州梅をいただくと、さらなる酸味と甘みが口に届きます。あぁ、美味しい。
「さば茶漬け」はもう、福岡っ子ならば選ばないわけにはいきません。こんがり焼き上げられた国産塩サバは、香ばしさの後にサバの甘みと旨味を届けてくれます。サバをお茶漬けでいただくとやや生臭さを感じることがあるのですが、それがほとんどありません。「臭みを抑えるのもカテキン効果の一つではないでしょうか?」と斉藤さんは分析しています。

「ちりめん山椒」も魚特有の臭みを感じさせず、ただただ香りと美味しさが味わえました。なお、ご飯はお茶漬けに合うように粘り気の少ない熊本県産のひのひかりが使われています。まさに、さらさらと喉を通ります。

具をたっぷりと惜しみなく乗せていることもあり、同じお茶漬けとはいえ具によって大きな違いを楽しめます。ちなみに無料サービスでいただける新潟産のお漬物「わさび風野沢菜昆布」も美味。お茶漬けのお供としてこのまま食べてもいいし、お茶漬けに投入して味変にもどうぞ。

ふだんは名脇役であるお茶漬けを主役として満足してもらうためにと、具のチョイス、量など試行錯誤を重ねたという斉藤さん。「夏場には冷茶のお茶漬けを出したり、季節のお茶漬けなどの限定メニューもどんどん提案していきます」と意欲を見せてくれました。

ラーメンのまち、うどんのまちとして名を馳せる福岡ですが、これからは飲んだ後の〆に、あるいはあっさりしたものを食べたい時の選択肢の一つとして、マイリストに加えておきたいお店です。
取材・文:木下 貴子
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プレイス情報PLACE
茶飯処 博多茶鳳(はかたちゃほう)
住所 | 福岡市博多区中洲5丁目1-23 花キクビル2F |
---|---|
TEL | 092-291-5151 |
営業時間 | 11:00~23:00 |
定休日 | 不定 |
URL | https://hakata-chaho-honten.business.site/ |
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