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2/11(祝)、ありがとう!ビブレ!「天神ビブレ」が残した軌跡 第1弾

2020年02月10日 13:00

●『天神ビブレ』天神の超ど真ん中に誕生!
1976年に開店した『ニチイ天神店』(VIVREの前身)からリニューアルを経た1982年、『天神VIVRE』は産声をあげました。西鉄福岡天神駅の再開発をきっかけに “天神流通戦争”とのちによばれる程、商業施設の開業が集中し、急速に天神が商圏を拡大していった時期でもあります。
その中で『天神VIVRE』は“最新のファッション”と “最旬の音楽”を若者に発信し続けた、まさに天神の中心地でした。

●44年の歴史に幕
2020年2月11日をもって『天神VIVRE』は、その44年の歴史に幕を降ろします。2024年の完成を目指す『天神ビッグバン』。天神が大きく生まれ変わろうとしているそんな今、80〜90年代にかけて、若者カルチャーを天神のど真ん中で牽引した『天神VIVRE』の当時を知る御三方にお話をうかがいました。
 

【ファッション編】


●今じゃ考えられない!攻めのセール!
「当時は、ビブレメンバー会員のみのセールがあって、なんとその時は“朝の7時”にオープンしていました。外で並ぶお客さまに店長があんパンを配ったりしてね」「<ビブレマン>っていうキャラクターもいたんですよ」と懐かしそうに当時を振り返るのは、1993年〜2001年までポスター、CM、チラシ、タウン情報誌『シティ情報ふくおか』の裏表紙で『天神VIVRE』の広告を担当したコピーライターの安恒つかささん。

●珠玉のコピーが「好き」を後押し!

「神様、どうかあの服が最後まで売れてませんように。」
「お洒落はね、どんなに盗んでも罪にはならないのよ。」
「他の女の子と手をつながないように、手袋を贈るわ。」
「地球の温暖化はもうダレにも止められない。気温はあがる。値段はさがる。」
「この服の良さを、おやじ達にわかってもらっても少し困る。」

安恒さんが世に送り出した数々のコピーは、「かっこいい」や「好き」に突き動かされ、ファッションで自分を表現することに夢中だった若者の当時の熱量を代弁しているかのようです。

●DCブランド時代もVIVREはど真ん中!
80年代に入ると、海外ブランドの模倣が主流だった前時代的なファッションに反発するように、日本独自のファッションカルチャーが生み出されていきます。その代表格が、一時 “服の代名詞”と呼ばれるほど絶大な人気を博した「DCブランドブーム」でした。
全盛期には『天神VIVRE』にも『コムデギャルソン』『コムサデモード』『VIVA YOU』『Scoop』『PINK HOUSE』などのブランドが店を構えます。携帯もインターネットも全く無かった時代、「ショップに行かなければ買えない」「ビブレには最新の情報が集まっている」とファッションに敏感な若者たちが最新の洋服とファッショントレンドを求めて店に足を運びました。

●まさに“情熱”のバーゲンだったあの頃
夏と冬の大きなセールはそれぞれプレバーゲン、クリアランスセール、ファイナルセールとその呼び名も細分化されていたほど「これでもか!これでもか!」とばかりのセール戦争がくり広げられていました。近隣の『天神コア』や『マツヤレディス』『IMS』などのファッションビルとはいつも熾烈なセール合戦の嵐だったそうです。

写真家 野村佐紀子さんとのコラボレーションで実現した広告も

●VIVREはいつも最先端!
驚くことに、地球温暖化やLGBTといった“今”の時代の動きやトレンドをその当時から取り入れながら、中にはなかなかセンセーショナルな広告も打ち出していた『天神VIVRE』。「今よりは色々なことが許されていた寛容な時代だったと思います。担当のビブレ営業企画の方々が誰よりも広告の勉強をされていて、いつも熱のこもった打ち合わせで、新しくどこにも無い表現を作り出そうとしていました。」

●一番最初はVIVREなんです!
最近では、これから続く『天神VIVRE』や『天神コア』の閉館を惜しむ周辺の商業施設が外壁に懸垂幕を掲げ、エールメッセージを伝えていますが、実はその手法、その先駆けとして約24年前の1996年に『天神VIVRE』が展開していたのです。

「ショッパーズさんの食品売り場。美味しいもの揃ってていいなぁ。だけどいつか私も、なんでも揃う店。天神ビブレ」
「リニューアルした天神コアさんが、うらやましいなぁ。だけどいつかは私も、立派なリニューアル。天神ビブレ。」
「ソラリアさんに行くと、映画まで見れちゃうから便利です。だけどいつかは私も、もっと便利に。天神ビブレ。」
「イムズさんの大きな吹き抜け。憧れです。だけどいつかは私も、スケールアップ。天神ビブレ」
「フランスの香りがなんとも言えません。天神地下街さん。だけどいつかは私も、何かの香り。天神ビブレ」


「93年に福岡ドームができ、天神から百道へと目まぐるしく街が膨張する中で“福岡を!天神を!みんなでもっともっと盛り上げよう”そんな熱気が街の中に溢れていた時代ですね」と安恒さん。今も昔も良きライバルだけど一緒に闘う同士でもあり、だからエールを送る。それも天神という街の良さであり天神らしさかもしれませんね。

※今回のビブレ広告等の写真は安恒つかささんよりお借りしたものです

●安恒つかさ さんプロフィール
福岡生まれ
電通九州支社を経て、
1995年 OFFICE YASUTSUNE設立。
2005年〜2018年 香蘭女子短期大学(ファッション総合学科)非常勤講師を勤める。
2017年 MAISON COCONOE(自社ブランド立ち上げ)[第6次産業]
広告制作をはじめ、自社ブランド(生産、企画、販売)など、多岐にわたる。


●44年間ありがとう!天神ビブレ!
『天神VIVRE』が44年間担ってきたのは、天神の真ん中で時代の変化や多様性を受け入れながら、若者のカルチャーを発信し続ける発信源という役割だったように思います。
今では、スマホや携帯など年齢や性別を問わず手のひらで情報を得ることができるようになり「ここにしかないもの」に出逢えることも少なくなりました。

世の中の仕組みが大きく変化する中で『天神VIVRE』も次の時代にバトンを渡します。
新しいドラマが生まれるまち、天神へ。
サヨナラ!天神ビブレ!ありがとう!天神ビブレ!
そのバトンは『天神ビッグバン』が受け継ぎます!
 

プレイス情報PLACE

天神ビブレ

住所 福岡市中央区天神1丁目11−1
TEL 092-711-1021

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