日々是食欲

ダメ、絶対! 飲食店の複数予約はやめましょう。

2019年12月12日 18:00 by 弓削聞平

ここのところ忘年会シーズンだからか、飲食店のドタキャン&ノーショー問題がまたメディアを賑わせています。今、「飲食店 ドタキャン」でネット検索してみたら63万件もヒットしました。この件は4,5年前にぼくが編集してた「ソワニエ」(現ソワニエプラス)でも記事にしたことがあるのですが、本当に飲食店にとっては頭が痛い問題です。ちなみにドタキャンは直前にキャンセルされることで、ノーショーは連絡もないまま予約客が来ないことです。2018年に経済産業省が発表した「No show(飲食店における無断キャンセル)対策レポート」によると、無断キャンセルによる飲食店の被害は年間2000億円、1日前、2日前のキャンセルも含めると1兆6千億円で、これは予約全体の6%にあたるそうです。一定の確率で発生する被害を穴埋めするため、店側が通常のメニュー料金に被害額を転嫁していた例もあり、ドタキャンする人がいるせいで何の落ち度もない一般客にも“被害”を与えている可能性すらあります。

ある調査によると、同時に何軒か予約する人が増えてきていることが原因の1つだそうです。あげくに最終的に1つに絞って他をキャンセルするつもりだったが、そのキャンセルするのを忘れてたとか、キャンセルの電話をしづらくて「まぁ、いいや」と思ったとか、もうどう考えても人の道をはずれてるとしかいいようがありません。一度予約しても後でキャンセルすればいいといいますが、その間に入ってきた予約を断ってる可能性だってあるわけで、最終的にその席が埋まらなければ、その責任をどうとってくれるのでしょうか。もちろんやむをえない事情でキャンセルしなくちゃいけないこともあるのはわかりますが、(キャンセルするタイミングにもよりますが)その場合もできるだけピンチヒッターを探すとか、こちらからキャンセル料の話をするとか、別の日の予約をするとか、なんらか誠意を見せるべきです。それにしても、最終的に他をキャンセルするのを前提にして何軒か押さえておくっていうのは絶対やめてほしいものです。法律的には予約というのは契約行為にあたるそうですから、それを破棄するということは罰則があるのは当然です。

キャンセル料をもらおうと電話しても着信拒否にしたりするので連絡がつかないことも多いらしく、最近は法律事務所がキャンセル料をとってくれるしくみができたり(もちろん手数料は支払わねばなりません)、保険のような保障システムもでてきています。店側もキャンセル料をとるしくみのあるネット予約を取り入れるなど対策を講じるようになりつつありますが、客側がモラルさえ守ればそんな必要すらなくなるんですよね。
 

取材・文:弓削聞平
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