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6年ぶりの主演映画『引っ越し大名!』が8/30(金)に公開!主演・星野源インタビュー

2019年09月07日 18:00 by 筒井あや

土橋章宏原作の傑作時代小説「引っ越し大名三千里」を犬童一心監督が手掛け、主演・星野源、共演に高橋一生、高畑充希、小澤征悦、濱田岳、西村まさ彦、松重豊、及川光博ら超豪華キャストが集結。
書庫にこもって本を読んでばかりの引きこもり侍・片桐春之介(星野源)は、突然【引っ越し奉行】に任命される。当時の引っ越しは、参勤交代を遥かに上回る費用と労力がかかり、前任者もあまりの激務に亡くなってしまうほど。失敗すれば、即、切腹!という状況の中、全くノウハウのない春之介は、果たして国の存亡をかけた超難関プロジェクトをクリアできるのか!?

6年ぶりの主演映画が公開となる星野源さんに撮影秘話や見どころなどお話を伺いました!

——まずは、脚本を読まれての感想はいかがでしたか?

星野源:とても現代的な主人公だなと思いました。身分差や上下関係があって当たり前の時代に、人間はみんな一緒でしょ、と素直に思っている。さらに上司から言われたことを否定したら切腹というような時代に、上司に対して「それおかしくないですか?」って普通に言っちゃったり。江戸時代ではすごく異端な人物だと思いますが、それが彼の常識であり、自分の思いでもある。それが今の現代の僕たちの常識にすごく近い。とてもシンパシーを感じるし、今の僕たちの普通というものが、あの時代では異端だったんだと感じました。喜劇なので面白くて笑っちゃうようなところもたくさんあるんですけど、最後には予想もしなかったような感動にたどり着く感じがすごく気持ちがよくて、とても好きな作品だなと思いました。

——演じていて共感できたことや楽しかったことはありますか?

星野源:引きこもり侍ですが、春之介は家に引きこもっているのではなくて職場に引きこもっているんです。職場に本がたくさんあって、本が好きなのでそこに籠もっている。僕は中学一年生の時から音楽と演劇をやり始めたんですが、それが今仕事になっていて、自分の好きだという気持ちを中心に仕事が出来ているのは、彼と通ずるものがあります。でも春之介は社会というものに引っ張り出される。その中で大事になってくるのは、好きだった本の知識であって、そのおかげで国がどんどん良い方向に変わっていく。これは自己肯定の物語だなと思って、すごくいいメッセージだなとも思うし、僕自身も自分の好きなことをやっているだけでは、うまくいかないかもしれない業界の中にいますが、できるだけ自分の好きなものを好きなように色んな人に届けたいという気持ちで活動をしてきたので、そういう部分では春之介にシンパシーを感じます。

——演じていて印象に残っているシーンは?

星野源:一万人規模で600kmの引っ越しをしなけばならないので、家財道具も一万人分、食料も一万人分必要になるので、とにかく経費削減をするのでお金の物語でもあります。そこでお金を貸してもらいに行くシーンで僕と濱田岳くんがお金を借りに行っていて、そこに高橋一生くんが演じる鷹村という男が酔っ払って乗り込んでくるシーンがあるのですが、リハーサルの時に一生くんの芝居の勢いにみんなが引っ張られて演出に大きな変更があったんです。そういう風に俳優の芝居が想像を超えて、共演者がそれに応えていく、みたいな場面があって、それはすごく印象的で楽しい時間でした。

——全編を通して見ての感想は?

星野源:わ、面白い!と思いました。撮影の環境は過酷だったんです。京都ならではというか、撮影を始めた時はものすごく寒くて、撮影を重ねるにつれてものすごく暑くなってくるという(笑)。朝4時~5時くらいに支度して、夜中まで撮影が続くような状況だったので、とにかく必死でした。なので、基本的に記憶がないです(笑)。「大変だったな」「がんばったな」という記憶はあったんですけど、でも完成したものを観たら、こんなに面白く撮れていたんだと感じられて、うれしかったです。決して分かりやすい題材ではなかったと思いますし、監督もサラリーマンものって仰っているくらいなので、社会で生きる上での厳しさとか、会社員ならではの苦悩とかがいっぱい詰まっていると思います。ですがこんなに小さなお子さんからお年寄りまで楽しめる作品ってなかなか無いと思います。時代考証もしっかりされていて、細かいところまでしっかり作られているので、時代劇がお好きな方も楽しめる作品だと思います。そういう色んなハードルを越えたエンターテイメントになっていると思います。

 

『引っ越し大名!』大ヒット公開中!

【監督】犬童一心
【原作・脚本】土橋章宏「引っ越し大名三千里」(ハルキ文庫刊)
【出演】星野源
高橋一生 高畑充希
小澤征悦 濱田岳 西村まさ彦 松重豊 / 及川光博 ほか

http://hikkoshi-movie.jp/

 

 

取材・文:筒井あや
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