まち

キャッシュレス度90%のプロに聞いた「キャッシュレス」

2019年08月17日 08:00 by 深江久美子

クレジットカード、デビットカード、電子マネー、スマホ決済、これらすべてキャッシュレス。近年では決済サービスのスマホ化が進みより複雑化しています。
天神でもキャッシュレスが浸透していきそうな中、天神のまちづくりを行っているエリアマネジメント組織「We Love 天神協議会(以下、WLT)」による「コンシェルジュミーティング」が開催されました。今回のテーマはズバリ「キャッシュレス化について」。来街者と第一線で接している各商業施設や案内所で働くスタッフが参加されました。

4つのグループに分かれ自己紹介しながら、各々のキャッシュレス化はどのくらい進んでいるのかを確認。参加者の利用率はバラつきがありましたが、平均すると30~40%くらい。日本での決済比率が20%といわれているので、この日の参加者はキャッシュレス派が多いよう。

グループワークを一通り終えると、キャッシュレス度90%超の北島美喜さんが講師として登場。それもそのはず、彼女は(株)ふくおかフィナンシャルグループに所属するお金のプロ!! 現金を使うのは飲み会の割り勘くらいなんだそう。それでは、キャッシュレスの現状と今後の動向についてお聞きしたお話をご紹介しましょう。

●キャッシュレスの種類はどのくらいあるの?
⇒大きく分けると、クレジットカード、デビットカード、電子マネーの3つ

日本で昔からキャッシュレス決済サービスとしてよく使われているのが、クレジットカード、デビットカード、電子マネーの3つ。支払方法がそれぞれ異なるのが特徴です。そして、これらはプラスチックのカードを使い決済を行います。
・クレジットカード→後払い
・デビットカード→即時払い
・電子マネー→前払い

一方、スマホの普及率にともない出現したのがスマホ決済。元々あったキャッシュレス機能がアプリなどによって利用でき、スマホ1台さえあれば決済できるのがメリットです。しかし、スマホ決済の出現により細分化され複雑に……。

●なぜ、国はキャッシュレスを推進するの?
⇒消費拡大、インバウンド対応、生産性の向上

日本は2025年までにキャッシュレス化比率40%を目標としています。2025年までには世界的イベント(東京オリンピックや大阪万博など)もいくつか控えており、海外からの旅行者の利便性を高めるためにもキャッシュレス決済を進めていこうとしています。
また、人口減少に伴い労働者の減少が考えられますが、デジタル化することで生産性の向上が考えられます。会社は人件費が抑えられ、労働者は業務の負担が減りワークライフバランスの実現も可能に!消費者にとっても無駄が省かれ、ストレスフリーなショッピングが楽しめます。みんなにとってWin-Winなんです。

●世界のキャッシュレス化は進んでる?
⇒残念ながら、日本より諸外国の方がはるかに進んでいます

キャッシュレス化は進んでいますが決済方法は様々。クレジットカード発祥の国・アメリカでは身分証明としても利用できることがあるクレジットカードの利用が多く、ヨーロッパではデビットカードが主に使われてるそうです。中国やインドではQRコード決済が主な方法なんだそう。

●キャッシュレス先進国の韓国、その背景は?
⇒1997年のアジア通貨危機の解決策だった

国が消費活性化や脱税防止を目的にデータが残るキャッシュレス決済を推奨。一定の年商以上のお店でのクレジットカードの取り扱いを義務化したり、クレジットカード利用者には所得税控除の特典を与え、普及率がグンと上がったそうです。双方にメリットをもたらし、今ではアジア随一のキャッシュレス大国に!


●信用スコアが高ければ将来安泰?中国のキャッシュレスの信用スコア って?
⇒スコア別のお見合いパーティが行われたりしています

QRコード決済の普及により現金持たず主義な人が多いという中国で、2大スマホ決済といわれているのが「アリペイ」と「Wechat Pay」。中でも注目の取り組みは、信用スコアという点数付けが展開されている点。350~950点の幅で個人の信用に点数が付き、スコアが高いと低金利でローンが組めたり、お見合いや就職で有利になるとも言われ、スコアを高くする努力が日々行われているとか。

そうこうするうちに北島さんによる講義は終了。キャッシュレスの基礎や、各国で浸透した理由などを分かりやすく教えてもらいました。その話をうけて、再度グループセッション。最後の質問では読者の皆さんの気持ちを代弁したような質問もあり。いくつかご紹介しますね。

――使いすぎが心配。おすすめの決済方法はありますか?
手段は関係ありません。使いこなすのは大変ですが、デジタルで連携させアプリ家計簿等を付けると良いかもです。ログが残るのでお金の流れを可視化できます。現金で決済したものはレシートを読み込ませたり、少し手間がかかりますが……。

――福岡で1番使えるキャッシュレスは?
1つだけじゃなく、交通系、よかペイ(さすが福銀のお方!)、クレジットカードを使いまわせば大丈夫!個店は現金が多いので困ります。現金が足りなかった時は友達に借りて次の日に返したこともあります(笑)。あ、コンビニで切手を買おうとして焦ったことも……。切手は現金じゃないと買えないんですよ~。

――外国も日本のように決済先が多いの?
最初は多かった国もあると聞いています。自然と淘汰されていくと言われており、ペイ同士の相互連携等含めて最後に残っていくものがあるのでは。

お正月になるとお年玉を配り、結婚式にはお祝儀と、現金文化が根付いている日本。そのうち、キャッシュレスで受け渡しする日が来るかも!?
 

取材・文:深江久美子
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