グルメ | 新店舗オープン

オーセンティックバーの王道を往く、西中洲の新店

2019年06月18日 12:00 by 江月義憲

ドアを開けると、シンプルな内装の店内には、整然とボトルが並べられたバックバー前のカウンターに8席、余裕を持って配されたテーブルとソファーに12席。国産タモ材を使った1枚板のカウンターの上には、ミキシンググラスとメジャーカップのみが置かれています。オーセンティックバーの王道を往くかのように、少しも奇をてらったところのないオーソドックスな造りに好感が持てます。

オーナーバーテンダーの新谷彰教さんは、20代の初めから福岡を代表するバーテンダー・長友修一さんに師事し、「Bar Oscar」で5年、さらにその支店として開店した「Bar Palme d'or」で15年店長を務めたキャリアを持つベテラン。20年の区切りを迎えた昨年末に退社して、この5月18日に『BAR CAPER』(バー・カペル)をオープンしました。

カウンターに座ると、柔やかな笑顔で「何をお作りしましょうか?」と、新谷さん。実はこの店で最初に飲む一杯は「ギムレット」に決めていました。新谷さんの師匠である長友氏のそのまた師匠は、日本のバーテンダーでその名前を知らない人はいない銀座の名店「テンダー」の上田和男氏。その流れを汲むハードシェイクで作られた「ギムレット」(1,404円)は、辛口ながら適度な気泡が含まれることでまろやかな口当たりとなり、冷たさが持続するように氷を1つ浮かべるのがポイント。「師匠の教えを忠実に守っています」という渾身の一杯です。

2杯目以降は、旬の果物などを使った季節に合わせたカクテルがオススメです。
上はラムにフレッシュジュースを合わせた「パッションフルーツのカクテル」、下は爽やかなミントの香りが楽しめる「モヒート」(各1,620円)。どちらも夏にピッタリのスッキリとした飲み口です。また、新谷さんはカクテルの全国大会で優勝した経験もあり、オリジナルカクテルの種類も豊富。何を飲もうかと迷ったら、気軽に尋ねてみましょう。

締めの一杯は「カクテルの王様」とも呼ばれる「マティーニ」(1,404円)を。新谷さんの動きを注意深く見ていると、先ほどの「ギムレット」ではベースのジンに「ゴードン」を使っていましたが、今度は同じロンドンジンでも「ビーフィーター」をミキシンググラスに注いでいます。聞くと「シェイクには腰が強いゴードンを、ステアやビルド系には香りの良いビーフィーターを使い分けています」とのこと。
シェイクだけではなく、ステアの技法も上田氏の流れを汲む東京會舘スタイル。最後にレモンの皮で香りづけするところまで、所作の一つ一つに無駄がなく、優美であると同時にバーテンダーとしての高い技量が感じられます。

西中洲という場所柄もあり、食事の前に一杯飲めるようにと開店は午後5時から。日の長い夏場は、まだ外が明るい時間から飲むのもいいですね。
チャージは1,080円で、カクテル、ウイスキーはそれぞれ1,080円〜。いつでも、誰とでも安心して飲むことができる、本格的なオーセンティックバーです。

取材・文:江月義憲
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プレイス情報PLACE

BAR CAPER(バー・カペル)

住所 福岡市中央区西中洲2-25 STAGE1西中洲1F
TEL 092-734-3222
営業時間 17:00〜翌3:00
定休日 日曜

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