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日本を代表する本格派舞台女優で蘇る名作喜劇「三婆」大竹しのぶ、渡辺えり、キムラ緑子が博多座に揃って初登場!

※このイベントは2019年7月8日(月)をもって終了しました。

2019年05月21日 10:00 by 筒井あや

「昭和文学界の才女」と呼ばれる有吉佐和子の原作を小幡欣治が戯曲化した、喜劇の中に現代社会の問題点を浮き彫りにする不朽の名作『三婆』。2016年に新橋演舞場で、大竹しのぶ・渡辺えり・キムラ緑子の配役で上演し話題となった本作が、いよいよ博多座に登場!見どころは個性あふれる強烈なおばちゃま三人の意地とプライドのぶつかり合い。「老い」という現実と残酷さに直面しながら、明るく前向きに生きようとする三人の奇妙な共同生活の結末とは?!
博多座初出演となる大竹しのぶ、渡辺えり、キムラ緑子が、作品への意気込みや作品の魅力を語ってくれました!

——前回公演を振り返ってみて、『三婆』の魅力はどんなところだと思われますか?

大竹しのぶ:やっぱり笑えるというのが一番かな。初演の時はお客様がすごく笑ってくださって、こんなにも笑いが続くんだと驚きました。あとはパワーかな。戯曲が持っているパワーもそうですが、お芝居が大好きな3人が揃っていますので、一回一回を全力でやるパワーというのが、見どころになるのかと思います。

渡辺えり:しのぶちゃんが言うように、私たち三度の飯よりお芝居が好きという3人なんです。その3人が舞台の上で、本気で喧嘩して爆発するシーンが見せ場かなと思います。私たちの本気の喧嘩と仲直りを観て欲しい!ケガをしないように気をつけます(笑)

キムラ緑子:パワーという意味では、3年前に初演した時のお客様の反応で、この作品自体にすごい力があるんだなと感じました。これまで色んな方がこの作品を上演されてきて、今度は私たちがやらせていただくことになって、きっと私たちの次の世代の『三婆』たちが登場して……と長く続いていく作品だと思うので、今回の『三婆』の見どころは私たちです!(笑)。今の私たちがやれることを全てやって、作品に臨みたいと思っていますので、ぜひお見逃しなく。

——“三婆”と言われる役を再び演じることになり、役作りで意識していることは?

大竹しのぶ:3年前に三婆のオファーが来た時は、お婆さんというには、まだ早いんじゃないかなって思ったのが正直なところです。でも年齢設定を見ると今の自分と変わらない。58年前に書かれていた戯曲なので、その当時の60歳と今の60歳では認識的にも違うものがあると思うんですけど、だからといって、お婆さんを演じるとかの役作りはしていないですね。でもえりちゃん色々言われてたね(笑)。

渡辺えり:そうなの。3年前はわざと老けた感じで演じていたんですよ。でも今年はそのままやろうかなと思っています。というのが、1週間前から肩が上がらなくなって(笑)。突然来たんです。なので、いっそのこと、そういう感じをリアルに出そうかと思っています。あとは目が老眼で見えなくなってきて、それも生かしちゃおうかな。それから虫眼鏡!今回は小道具を取り入れようと思います。

キムラ緑子:えりさんとは違って、私の場合、歳をとっていることが自分では解らないんです。だけど、例えば写真を撮って観た時に、ハッと気づかされるような、年齢との向き合い方で、この芝居をやらせて頂いています。躍起になって役を作らなくても、ちゃんと自分でいればこの作品が成立するということに、やっと気づきました。

——この作品をご覧になる方に受けとって欲しいメッセージは?

大竹しのぶ:老いというのは、誰もに来るものであるし、子供がいる人、いない人、結婚している人、していない人、どんな人でも結局はみんな一人で死んでいく。それでも若い人が高齢の方を思いやるように、人が人を想う優しさを、信じて欲しいというメッセージも笑いの中に隠れている作品ですので、そこを丁寧に描ければいいなと思っています。

渡辺えり:昭和の時代というのは、情が濃かったと思うんです。貧しい人も沢山いたんだけど、カバーしながら、持ちつ持たれつで生きていこうという、そういう精神が日本人の心の根底に流れていたと思うんです。喧嘩をしても、諍いがあっても、人間の情というものが根底に書かれている作品だと思うんです。ところが、平成、令和と生きてきて、今の時代は弱い者を排除して、豊かな者、富める者、強い者だけに目を向けているような考え方が増えてきたような気がしていて。「待てよ!」とそれに歯止めを掛けるような芝居になればなと思っています。昭和の良かった部分をもう一度振り返って、観てくださった方が、そういう気持ちを取り入れようと思えるように伝えたいなと思っています。

キムラ緑子:ゆったりと時間が流れているような作品にも思えるし、言葉も美しいので、昭和が持っている時代の空気を存分に味わっていただけると思います。無くなったもの、そして今もあるものが何なのかということを、改めて考えることが出来る作品じゃ無いかと。この物語を見て、何を取捨選択していくのかとか、人生や老後など、自分のことを顧みる作品になればいいかなと思っています。名作ですので、みなさまぜひご覧ください!

 

博多座『三婆』公演は、7月1日(月)〜8日(月)まで。
チケットは好評発売中!

 

取材・文:筒井あや
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三婆EVENT

会場 博多座
期間 2019年7月1日(月)~2019年7月8日(月)
料金 A席 13,500円、特B席 10,000円、B席 7,000円、C席 4,000円
主催者URL https://www.hakataza.co.jp/
※未就学児入場不可
お問い合わせ 博多座(TEL:092-263-5555)

プレイス情報PLACE

博多座

住所 福岡市博多区下川端町2丁目1
TEL 092-263-5555
URL http://www.hakataza.co.jp/

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