音楽

結成10周年を迎える チャラン・ポ・ランタンが らしさ120%の新アルバムを引っさげ、 6月にツアーを開催!

2019年04月06日 15:00 by 下田 浩之

2009年に結成された歌とアコーディオンの姉妹ユニット「チャラン・ポ・ランタン」。シャンソンや民俗音楽の要素を取り入れた幻想的、ノスタルジック、昭和レトロと一言では言い表せない音楽性と世界観が注目を集め、2014年のメジャーデビュー以来、ドラマ・映画の主題歌やCMソングに多数起用されている。昨年11月は、自身最大キャパシティとなるNHKホールで結成10年目突入公演「大拍乱会」を成功させ、今年3/6には通算10枚目となるアルバム「ドロン・ド・ロンド」をリリース。4月からはライブハウスツアー2019「脱走」をスタートさせる。10周年イヤーを駆け抜ける2人に、10周年を迎える今だからこそ言える曲づくりへの思いや新作アルバムにかけた思い、ライブに向けた意気込みを聞かせてもらった。

——まずは、大盛況に終わった昨年11月の10周年目突入記念公演「大拍乱会」の感想をお聞かせください。

小春:とにかくめでたいライブでしたね。今までのライブ会場の中で一番大きい会場で、しかもNHKホール。10周年目突入記念にかけて、私たちがやりたいことを詰め込みました。その中でも一番やりたかったのが、妹を「宙づりで歌わせる」っていう演出だったんですけどね。

もも:そう!ずっとつられたいって話をしていて、やっと実現しました(笑)。

小春:過去最多のメンバーでライブができたことも嬉しかったです。これも念願だったので。

もも:過去最大のキャパシティで、出演メンバーも過去最多。「NHKホールでライブができるまでになったんだ」って。ここから10周年イヤーが始まるっていう気合いが入りましたね。

——「大拍乱会」を終えて、10年間の重みや心境の変化はありましたか?

小春:「大拍乱会」は10周年の節目という感じだったので、それほど10年間の重みは感じませでした。それで言えば、インディーズ時代の楽曲を含めたベスト・アルバム『過去レクション』の制作で昔の楽曲を聴き直した時、「10年経ったんだ!」というのを実感しました。妹の声がものすごく若くて!

もも:子役の男の子みたいな声で、自分でも衝撃でした。10年という時の流れを感じました。

小春:正直、この10年間で私たちなりに色々なジャンルの音楽に挑戦して、楽曲の幅も広がって、得た物ばかりだと思っていました。でも、それと同時に時が流れるがゆえに失われるものがあったことに気づかされました。例えば、良い意味で“姉に歌わせられている感”とか。昔すごく好きで取り入れていたシャンソンの要素もそう。知らないうちに過去においてきちゃったものがたくさんあったんだって。

 

ーー10年の変化が、新しいアルバムの制作に影響を与えた部分もありましたか?

小春:かなり影響されました。10年って本当にあっという間だと感じたので、生ぬるいことをしていたら、「おばちゃんを通り越して、おばあちゃんになるんじゃない?」って思いました。その時、その時で満足いくものを作っていたけど、「今回のアルバムで実現できなかったことは、次回挑戦しよう」と後回しにしていたら、時は流れるなと。もっとワガママに生きないとダメだなと思いました。だから、「私たちはこれが好きなんだ」「私たちはこういう音楽がしたいんだ」という思いを新しいアルバムに詰め込みました。

ーー新しいアルバム『ドロン・ド・ロンド』で具体的にこだわった点は何ですか?

もも:小春ちゃんからナチュラルに出る音楽、世界観がチャラン・ポ・ランタンそのものであり、小春ちゃんの中に普通にある「ヘンテコリン」がチャラン・ポ・ランタンらしさなんだと改めて気づいたので、それをそのまま作品にしたいなと思いました。インタビューなどでも「独特の世界感ですね」とよく言われるんですが、別にヘンテコリンな音楽を目指して音楽をやっていたわけではなく、 それを普通にやってきた“民俗”なんです。

小春:そう。ここ何年間か私たちらしさを維持したまま、新しさを追究してきたつもりだったけど、「普通になったね」って言われることもあって。だったら、私たちがやりたい音楽をストレートに出した方が逆に新しいのかなと思ったんです。

 

ーーチャラン・ポ・ランタンが思うチャラン・ポ・ランタンらしさを追究した『ドロン・ド・ロンド』なのですね。タイトルに込められた意味は?

小春:「ロンド」は輪になって踊るという意味があり、“ロンド”から“ドロン“する、「輪から抜ける」という意味で付けました。

もも:「今までのチャラン・ポ・ランタンからの脱走」という意味も込めて、です。

 

ーー今回のアルバムのビジュアルにもこだわりが感じられます。

もも:ちょっと前にテレビのニュースで観た、アマゾンの「未確認民俗」をヒントにしました。というのも、サーカスミュージックとか、ジプシーミュージックを聞いたことない人にとっては、私たちの音楽を不思議に感じますよね。でも、私たちはこの音楽を普通としてやってきている。そんな私たちこそ、「未確認民俗」かもしれないと思ったんです。

小春:アマゾンで見つかった未確認民俗は、たった今生まれたわけじゃなくて、ずっとそこで当たり前に生きてきた。私たちも同じかもねって感じて。

もも:だから、『ドロン・ド・ロンド』をきっかけに「チャラン・ポ・ランタン」を発見して欲しい。「こういう音楽もあるんだって知ってもらいたい!」という意味を込めて、「未確認民俗」がビジュアルのコンセプトにしました。

ーーアルバムには、ももさんがヒロインを演じた「麻雀放浪記2020」から生まれた楽曲「麻いい雀」が入っていますね。

小春:非公式ソングですけどね。「麻雀放浪記2020」の試写会を観た1時間後に書き上げました。姉から妹に向けた応援歌です。

もも:映画とは全く関係ない曲なんです。でも、『麻いい雀』のテンポの良さを、映画でも感じていただけると思います。

 

ーー今回、ももさんは女優業に挑戦したことで「音楽」と「お芝居」の両方をやってみたいなどの思いは生まれましたか?

小春:そうですね〜。必要とされるのであれば。

もも: なんで小春ちゃんが応えるの!

小春:あ、なぜか代弁しようとしてた。

もも: あくまでもチャラン・ポ・ランタンがありきなので、それで必要とされれば、という感じです。演技の経験をチャラン・ポ・ランタンに活かせればいいかなとは思っています。

 

ーー6月には『ドロン・ド・ロンド』を引っさげての福岡、熊本でライブが開催されます。ファンのみなさんへ意気込みをお願いします!

もも:『ドロン・ド・ロンド』は私たちがやりたいことが詰まっている自信作です。「チャラン・ポ・ランタン120%ストレート」って感じなので、期待してほしいです!

小春:CDもすごくいいけど、ライブはもっといいですから!メンバーは女の子だらけですが、サウンド感はゴリゴリにインパクトあるので楽しみにしといてください!

もも:『ドロン・ド・ロンド』をガンガン聴いて、ぜひライブに来てください!福岡、熊本にみなさんに会えるのを楽しみにしています!

 

●PROFILE

チャラン・ポ・ランタン

2009年に結成。2014年にメジャーデビュー。バルカン音楽やシャンソンなどをベースに、あらゆるジャンルの音楽を取り入れた無国籍のサウンドや、サーカス風の独特な世界観で日本のみならず、海外での活動の幅を広げる。チャラン・ポ・ランタンとしての活動のほか、映画/ドラマへの楽曲提供、演技・CM・声優・イラスト・執筆など活動の範囲は多岐に渡る。2018年11月には、インディーズ時代の楽曲を集めたほぼベスト盤「過去レクション」を発売。さらに、同じく11月には結成10周年目突入記念公演「大拍乱会」を東京・NHKホールにて開催し、大盛況をおさめた。

・オフィシャルHP http://www.charanporantan.net
 

・Twitter 小春 @suttokodokkoiii/もも @momochan_/スタッフ @charanporantan

・Instagram 小春 @suttokodokkoiii/もも @charanpo_momo/スタッフ @charanporantan
 

●NEW ALBUM

「ドロン・ド・ロンド」2019年3月6日(水)発売


●TOUR

チャラン・ポ・ランタン ライブハウスツアー2019「脱走」

2019年6月22日(土)福岡 DRUM LOGOS

2019年6月23日(日)熊本 B.9 V1

 

●MOVIE

2019年4月5日 全国公開

斎藤工主演「麻雀放浪記2020」にチャラン・ポ・ランタン もも出演

取材・文:下田 浩之
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