グルメ | 新店舗オープン | 休憩所

好きが高じてマシンを開発したコーヒー界の革命児! その驚きの味

2019年03月14日 12:00 by 木下 貴子

2月8日にリニューアルオープンした「福岡東映ホテル」の1階に、とてつもなく革新的なカフェ『KAMAKIRI COFFEE』が誕生しました。

明るい印象の店内。空間自体は小さいのですが、隣接するホテルの共有ラウンジにてイートインが可能です。


何が革新的なのかというと、それはこのグランダーです。いわゆる電動コーヒーミルで世界最高峰を誇るものなのです。ミクロン単位でコーヒーの挽き目を制御できる精巧さに加え、挽き残り一切なく、またメンテナンスが非常に簡単ということで、いま、コーヒー界で高い注目を集めています。


「百聞は一見にしかず」ではありませんが、「百聞は一味にしかず」。秘密を解き明かす前に、まずそのお味を確かめるため「カマキリラテ」(500円)を注文!
一口含んでみて、衝撃で目が開いてしまいました。言葉で表すのは難しいのですが……深みと風味が格段にいいんです。


驚くべく味を生み出すグランダーの開発者、ウェバー・ダグラスさんです。


かのアップル社でデザインエンジニアとして活躍していたダグラスさんと、ハリウッド映画のビジュアルエフェクトを手掛けていた彼のパートナーであるリンさん。二人は大のコーヒー好きなのですが、コーヒー愛が強すぎて、世の中にまだない、美味しいコーヒーを作りだす道具を開発してしまったのです。

「通常のコーヒーグラインダーは、挽き残りが生じるうえに掃除をするのが難しい構造になっています。ですからどうしても古い豆が混在し、雑味が生まれてしまいます」とダグラスさん。「私たちが開発したグラインダーは挽き残りが出ず、また工具なしで部品が取り外せるんで、掃除もね、ほらたった20秒もあればできます」。

強力な磁石で付けているのでカバーの取り外しが簡単。ミルの部分を刷毛で簡単に掃除できます。プロのバリスタたちから高く注目されている点の一つです。


「豆の挽き残りがあるとどうしても味が損なわれます。プロのバリスタの腕を生かすことを最大限に生かせるマシンがないのであれば、自分たちで作ろうって。このマシンは2号機です」。コーヒー好きが高じてバリスタになったり、ショップを開いたりする話は耳にしたことがありますが、まさか自らマシンを作ってしまうとは……世界級の技術者、恐るべし!

メーカーとして世界市場で販売を行ってきましたが、実際にマシンを見てもらう、コーヒーを味わってもらうための、ショールーム的な意味合いも兼ねてカフェをオープンしたといいます。ですからメニューもコーヒーの味が最も美味く伝えられるという「カマキリラテ」「ロングブラック」「カマキリアイス(ラテのアイス)」「エスプレッソ」の4つに絞りました(各500円)。

豆も焙煎後に1杯分ずつ特殊容器に入れ、エイジングと保存の管理を徹底して行います。


窒素を入れて酸化防止するこの特殊容器もダグラスさんが開発しました。壁に収納するのは時間がどれくらい経ったかすぐに分かるよう管理するためです。


豆を挽いた後に、軽くシェイクしてダマをなくすのも味を引き立てるポイントの一つです。この方法もダグラスさんが考案したものですが、いまや世界中のバリスタの間ではデフォルトになっているそう。ダグラスさんの影響力、大きすぎます。


小石原の器がまた素敵です。「カマキリラテ」はちょっと小ぶりのカップなのですが、「分かりやすいようにラテと付けましたが、実は『コルタード』なんです」とダグラスさん。「ラテだとミルクの分量が多いため、仮にエスプレッソの味がよくなくてもごまかしがききます。一方コルタードはエスプレッソとミルクが同量。だからこそ美味しいエスプレッソでないといけないし、この美味しさを味わってもらうためにはラテでなくコルタードが最適なんです」。


『KAMAKIRI COFFEE』では自家製パンも販売しています。糸島の水と小麦粉、フランスの塩を材料に、自家製酵母で自然発酵させた完全無添加のパンは、外側はさっくり、中はふんわりもっちり。とても豊かな風味に加え、時おり塩の粒が口のなかで溶け、とてもいい塩梅です。1個1,300円、ハーフ700円。


イートイン用に「バター+ハチミツ+塩」「アボカドトースト」「シナモントースト」の3種類のトーストもあります(各500円、ドリンクとセットで900円)。イチオシは写真の「バター+ハチミツ+塩」です。アメリカ産のオーガニックハチミツ、フランスの岩塩をつかったシンプルだけど贅沢な一品。上品な甘さとしょっぱさが交互に訪れ、何枚でも食べられそう!


ところで、ダグラスさんは現在、糸島に住んでおられます。なんでも20年前にアメリカから留学で福岡に滞在し、「都会と田舎が共存している」福岡がとても気に入ったそうです。世界中どこにいても独立できるようにとアップル社で経験を積み、数年前にまた福岡に戻ってきたと話します。この福岡から世界的なマシンが生まれたとは……なんとも誇らしいことではありませんか。ラテが一層と味わい深く、喉を伝わっていきました。

取材・文:木下 貴子
このライターの他の記事を読む

プレイス情報PLACE

KAMAKIRI COFFEE(カマキリコーヒー)

住所 福岡市中央区高砂1丁目1-23 福岡東映ホテル1F
TEL 090-1364-3107
営業時間 7:00~22:00
定休日 なし

関連するトピックスTOPICS

PAGE TOP