グルメ | 新店舗オープン

2.5坪の小さな空間から発信する、世界最先端のラテカルチャー!

2019年02月01日 12:00 by 木下 貴子

国体道路から一筋北に入った路地裏。林立するマンションの合間に突如、白い小さな建物が現れます。その可愛い見た目に、入る前からワクワクしてしまいます。


テラス席を通って、扉へと進みます。


中は予想通り、とても小さな空間。驚きを隠せず聞いてみると、「テラスを入れて4.5坪で、店内だけだと2.5坪なんですよ」と笑いながら店主・伊東亮さんが答えてくれました。


井尻にて13年前にバー「グーフォ」を開き、念願の2号店を昨年3月にオープンさせた伊東さん。その2号店であるバー&カフェ「コニーリョ」はSNSで人気に火がついた話題の店で、ご存知の方も多いはず。そして次なるステップとしてこの『gatto(ガット)』を、「コニーリョ」と同じ道筋の50メートルほど離れた場所に新しく誕生させたのです。バーテンダーの仕事に邁進するなか、5年ほど前にラテアートに関心をもち、そこから独学で練習を積み重ねた伊東さん。ほどなく日本のラテアート大会で優勝し、その後、香港やアメリカの世界大会で準優勝を獲得したという異色の経歴を持ちます。


その腕前が世界的に注目され、いまは月に一度のペースで海外のコーヒーイベントにゲストで呼ばれています。世界の第一線で活躍するバリスタが集まる海外イベントで知り得たラテカルチャーの先端を、伊東さんはここ『ガット』で披露してくれます。

まず一つは、海外で浸透しつつあるスパイス系のコーヒーを取り入れていること。上からシナモンなどをトッピングするのではなく、コーヒーにスパイスを入れるものです。『ガット』で出しているのは「ハニー ペッパー ラテ」(550円)です。

エスプレッソを注ぐ前に、ブラックペッパーをカップに挽きました。


そこにエスプレッソを注ぎ、さらにミルクを注いでいきます。


ラテアートの基本のハートを形作っていくのですが、これが速い! シャッターを切るのが追いつきません……。


仕上げにハチミツとブラックペッパーをトッピング。口元に運べばペッパーの香ばしい香りが鼻に届き、口に含むとピリッとした軽い刺激の後にまろやかな甘味が広がります。これは、初めての美味しさ! 「ちょっぴり大人なラテですね。かなりご好評いただいていて、これじゃないと物足りないというお客さまもいらっしゃいます」と伊東さん。


次に作ってくれたのが、「ブラックラテ」(550円)です。エスプレッソに竹炭を混ぜたもので、黒地に白いハートのシックなラテが作られました。『ガット』ではバニラも使用しているので甘さのなかにもコクを感じます。控えめな甘さとシックな見た目で、これまた大人向けのラテです。


ほかにも「カフェモカ」(550円)、「抹茶ラテ」(550円)、「ほうじ茶ラテ」(550円)などがあります。バリスタであり、バーテンダーである伊東さん。見た目の美しさはもちろん、組み合わせた時の味わいがとても重要なカクテル同様、ラテでも組み合わせによる味の妙を追求しています。

コーヒー、ラテはホットとアイスを用意。ほか、数種のソフトドリンクとスイーツもあります。
自家製スイーツは「ガトーショコラ」(450円)、「レアチーズケーキ」(450円)、「焙じ茶プリン」(450円)など。「もう少ししたら、ベイクドチーズケーキもだしていきたい」と話します。


「ガトーショコラ」をいただいてみました。ベルギーのベルコラーデ社のショコラを使った、小麦粉不使用の贅沢ガトーショコラ。生チョコのようにしっとりして濃厚ですが、こちらも甘さ控えめ。チョコ好きにはぜひおすすめしたい一品です。店内はスタンディング専用なので、テラス席でゆっくり味わってみてください。


さて、もう一つ世界のラテカルチャーから取り入れたものをご紹介しましょう。それが、このテイクアウト用のカップホルダーです。ホルダーの穴にカップを入れ、くるっと曲げればハンドバックのような形に! なんでも台湾や香港では数年前から流行っていて、日本でも2つ穴のホルダーを使った店はあるようですが、1つ穴は『ガット』が初めてかも!?

これが「インスタ映えする」と大好評で、口コミで来店する人が多いといいますが、わかります。かなり「映え」ます。そしてほどなく店内の角に飾られたドライフラワーの横が定番の撮影スポットになったそう(笑)。


2月はバレンタインにあわせて、ピンクカラーのホルダーが登場! 今後も季節やイベントにあわせたカラーのホルダーを考案したいとも話します。


ラテアートの第一人者を目指し、コンテストに挑戦するまでの一年間はほぼ毎日20~30リットルの牛乳と5kgの豆を使って練習したという、並々ならぬ努力で腕を磨いた伊東さん。ですが店ではあえてそれをウリにはせず、ラテは基本のハートで出すと決めています。理由をきくと「僕がいないと成り立たない店にはしたくない」。「グーフォ」も「コニーリョ」も料理、ドリンクの腕前、サービス面も含めスタッフを育て、育ったスタッフを中心になお人気店であり続けています。『ガット』もいずれは伊東さんの手を離し、新たなる店をまた作りたいと語ってくれましたが、この続きを聞く日もそう遠くなさそうです。

最後に特別に、世界が認めるラテアートの腕前をお披露してもらいました。とにかくスピーディさが際立ちます。美しいスワンが一瞬で描かれました。


ちなみに「ガット」とはイタリア語でネコの意味。ネコのロゴもお洒落です。

取材・文:木下 貴子
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gatto(ガット)

住所 福岡市中央区大名1丁目2-41-106
TEL 092-707-3290
営業時間 10:00~19:00
定休日 火曜

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