グルメ | 新店舗オープン

西中洲の川沿いに、イタリアンの名店がまた一つ

2019年01月25日 12:00 by 江月義憲

狭い土地に様々な飲食店がひしめき合う西中洲エリアは福岡屈指のグルメスポット。東側には那珂川を眺められるレストランやバーが数多くありますが、西の薬院新川沿いにはそれほど店がありませんでした。昨年12月そのリバーサイドに「ホテルグランドルチェ博多」が開業し、メインレストランとして『リストランテ インクローチ』がオープンしました。



オーナーシェフの村山浩さんは、大名の「オステリア インクローチ」で約10年にわたり本場のイタリア料理を紹介してきた実力者。カジュアルなスタイルの「オステリア」から、さらにアップグレードした「リストランテ」としてプロデュースしています。

ランチコースは2,376円〜、ディナーコースは6,480円(+コベルト500円)〜。夜はアラカルトもありますが、やはりコースでじっくり堪能したいもの。

写真はディナーコース9,720円(アミューズ、冷菜、温菜、パスタ、魚料理、肉料理、ドルチェ、コーヒーor紅茶)の一例です。

まずはアミューズ(小さな前菜)から。たっぷりウニを乗せた「オマール海老のムース」と「赤カブのスープ」が食欲をそそるとともに、これから始まるコースへの期待感を高めてくれます。



前菜は、冷菜と温菜の2種類で、写真は「長崎産鰤のカルパッチョ」。和食のヅケのようにバルサミコに漬け込み、上には自家製オリーブオイルのマヨネーズソースが乗っています。付け合わせのニンニクのムースも、カツオのタタキなどに添えられる薬味のようで面白い組み合わせです。



イタリア料理のコースで「プリモピアット」と呼ばれるパスタは、『インクローチ』を代表するスペシャリテの一つ「きのこたっぷりのソース トリュフと供に」。芳ばしいトリュフをこれでもかとばかりに、パスタが見えないほど贅沢に削りかけています。パスタは村山シェフが得意とする、手打ちのタリオリーニ。筑後産小麦粉「ミナミの穂」と飯塚産の「元気たまごん」という卵を使った細麺の生パスタで、どことなく博多ラーメンを思わせる食感です。トリュフの香り、ソースの旨み、モチモチとした歯応えが渾然一体となって口中に広がり、イタリア料理ならではの悦楽を感じられる一皿です。



メインは魚料理、肉料理の2種類が提供されます。写真は炭火で焼いた「糸島産仔猪のグリル」。まだ若い猪のフレッシュで繊細な味に、木イチゴとタスマニア産マスタード使った「アグロドルチェ」と呼ばれる製法の甘酸っぱいソースがよく合います。



ドルチェは自家製のケーキや生チョコ、マカロンをはじめ、季節のフルーツを使ったジェラートなど数種類。イタリア料理の伝統を踏まえつつ、村山シェフ独自の感性が散りばめられた料理で構成されたコースは、まさに『インクローチ』(イタリア語で交差点の意味)のコンセプトが表現されているように感じられます。



明るい陽光が差し込む店内から、薬院新川と天神中央公園が見渡せるロケーション。実はこの川沿いには桜並木があり、毎年桜の季節には朝から場所取りされるほどの知る人ぞ知る花見スポット。テラス席もあるので、桜の開花時期に合わせて予約すれば、素晴らしい景色を見ながら食事を楽しむことができるでしょう。まだ、あまり人に知られていない今年は絶好のチャンスです!



料理を盛り付ける器は、イタリアのRichard GinoriやALESSI、有田の李荘窯などをセレクト。ワインリストも充実しており、洗練されたサービスとともに「リストランテ」としての矜持が随所に感じられる『インクローチ』。西中洲の川沿いに、新しいイタリアンの名店が誕生しました。

取材・文:江月義憲
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プレイス情報PLACE

リストランテ インクローチ

住所 福岡市中央区西中洲12-18 ホテルグランドルチェ博多2F
TEL 092-741-2882
営業時間 11:30〜23:00
定休日 不定

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