グルメ | 新店舗オープン

ウマすぎて箸が止まらない!噂の天道ホルモンを求め「ボタ山」へ急げ!

2018年12月17日 12:00 by 森 絵里花

“3度の飯よりホルモンが好き”というホルモンヌ、ホルモニアンなあなた。“酒のお供にはやっぱりホルモン”という方々へ、またしても嬉しいニュースです! 渡辺通にある九電ビルの裏手、居酒屋やワインバーが入居する雑居ビルの一室に、新たなホルモン焼き酒場が誕生しました。

11月18日(日)に開店した店の名は『筑豊ホルモン ボタ山』。“ボタ”とは、九州地方の炭坑で使われていた言葉で、選炭した後に残る捨石や質の悪い石炭のこと。それを積み上げてできたのが“ボタ山”で、今では飯塚のシンボルの一つとなっています。

こちらは、そんな飯塚市にあるホルモン小売店「天道(てんとう)ホルモン」のモツを、福岡市内で唯一食べられるお店なのだとか。飯塚、筑豊エリアといえば、かつて炭鉱の町として栄え、いち早くホルモン文化が根付いた町。いわば“本場の味”ということで、期待が高まります。

ワクワクしながら暖簾をくぐると、“ザ・大衆酒場”ともいうべき空間が目に飛び込んできました。テーブル席と小上がり席に加え、お一人様も立ち寄りやすい4席のカウンターも完備。新店なのに、もうずっと前からこの場所にあるような居心地の良さを感じます。

「いらっしゃいませ!」と、にっこり迎えてくださった大将。どこかで拝見したお顔だなぁ……と思ったら、平尾にある伊仏料理店「ル・アン」のオーナー・江原聡シェフではありませんか!

伊仏料理のシェフが、なぜにホルモン焼きのお店を? と驚きましたが、聞けば江原さんは飯塚市出身。

「我が家では、毎週金曜日が “天道ホルモンの日” でした。幼少の頃から食べて育ってきたので、僕の身体はココのホルモンで出来ている!と言ってもいいくらい(笑)。この味を福岡の方にも食べてもらいたい、筑豊のことをもっと知ってもらいたい、と長年思い描いていましたが、ようやく形にすることができました」。

飯塚の「天道ホルモン」は、早い時で午前中に売り切れてしまうほどの人気店。基本的に業務販売は行っていませんが、熱心に口説き落とし、特別に卸してもらえることになったそう。よって市内の飲食店で食べられるのは、ここ『ボタ山』だけというわけです。

名物の天道ホルモンをいただく前に、まずは刺身や一品で軽くウォーミングアップ。一品は410円〜とリーズナブルで、写真は美しいツヤと弾力のある新鮮な「牛ハツ刺し」(734円)。薬味がたっぷりとのっているのも嬉しいです。

続いては、おつまみメニューからの一品で「博多ホルモン豆腐」(604円)。温かい豆腐の上に、特製のホルモン煮込みがたっぷりとかけられています。甘辛く炊いているとはいえ、味付けは必要最低限な印象。小腸のプリプリ感と甘味がしっかりと感じられて美味です。

さて、鉄板も程よく熱されてきたので、早速焼肉メニューをいただきましょう。こちらは、少し珍しい「ビンタ」(810円)。赤身に細やかなサシが入った牛のホホ肉で、両面をサッと炙って味わいます。

うっすらと脂が溶けたらひっくり返して、塩や特製ダレにつけてパクリ! 通常の赤身とはまた違った弾力があり、噛むほどに染み出す旨味が格別です。

先ほど刺身で味わった「牛ハツ」(626円)は、焼きでも。生でいただけるほど鮮度がいいので、こちらも火を通しすぎない程度に焼いてパクリ! サックリとした歯ざわりがたまりません。

ホルモン焼きの合間のお口直しには「名物!ボタ山サラダ(巻き野菜付き)」(810円)がオススメ。コップをパカッと持ち上げると、“ボタ山”に見立てた山盛りのサラダが顔を出しました。野菜には梅ひじきやゴマ油が和えてあり、これはそのままでも、ホルモン焼きと一緒に食べてもウマイ!

さぁ、ウォーミングアップが完了したところで、いよいよ本日の主役「噂の天道ホルモン」の登場です。「天道ホルモン」の特徴その1は、牛と豚のホルモンがミックスされていること。身が分厚く脂身が少ない「直腸」と身が薄く脂身は厚い「小腸」(各734円)の2種が用意されています。

特徴その2は、炭鉱マンのために生み出された伝統の味を受け継いでいるという特製のタレ。提供直前に「ミソたれ」を絡めたホルモンを焼き、あっさりとした醤油ベースの「つけタレ」につけて味わいます。『ボタ山』では、「天道ホルモン」の「ミソたれ」を使用しつつ、「つけタレ」は他の焼肉にも合うように自家製しているそう。

特徴その3は、丁寧な下処理と鮮度の良さです。ゆえに脂身はサラリとしていて臭みやくどさがなく、たくさん食べてももたれないのがウリ。

口へ運ぶと、まずは「つけタレ」の味わいがキリッ!ホルモンの食感がプリッ!やがて噛むほどにホルモンの甘味と「ミソたれ」の味わいが調和し、深まり、これはもう箸が止まりません。もたれないどころか、いくらでも食べられそう。お酒もぐんぐん進みます。

『ボタ山』はアルコールメニューも多彩。ハイボール(421円〜)や、8種あるサワー(486円)に加えて、厳選した純米酒、焼酎、ナチュールワイン(ボトル3,000円台〜)まで豊富に揃います。

中でも気になったのは、生ビールを電気ブランで割ったという「電気ビール」(540円)。甘味とコクが加わり、まるでクラフトビールのような味わいに。

天道ホルモンを思う存分味わえて大満足! のはずが、数日前に登場したという新メニューの誘惑に負けてしまいました。

好みのホルモンや肉を選び、すき焼きにできる“トッピングすき焼き”、その名も「すきヤキ」(好みの肉に+540円)です。今回は贅沢に、美しいサシの入った「牛ハラミ」(1,512円)を選ぶことに。

牛ハラミの両面をサッと焼き上げたら、特製のすき焼きダレを張ったスキレットパンの中へ投入。続いて、その上にたっぷりの白髪ネギとわたあめをのせていきます。

「わたあめを使うって、面白いアイディアだな〜」と感心していると、あっという間に溶けて、ネギもしんなりとして食べ頃に。

分厚い牛ハラミを濃厚な卵黄に絡めて頬張れば、肉汁とタレの旨味がじゅわりと広がり、絶品!甘辛いタレにほんのりと効かせた山椒の風味も後を引きます。

極め付けは、熱々のスキレットパンで提供される〆のメニュー「焼きカレー」(918円)です。ルーのベースはテールやタン、切り落とし肉などから取る旨味たっぷりのスープ。濃厚なコクのあるカレーにまろやかなチーズと卵黄が絡み、その美味しさは言わずもがな。

焼きカレーのほか、「鶏レバ パテ」や「牛モツのトマト煮」など、良質なホルモンと江原さんの伊仏料理のテクニックを組み合わせたメニューにも注目。福岡ではここでしか味わえない「天道ホルモン」と、絶品のモツ焼き、モツ料理をぜひ楽しんでくださいね。

取材・文:森 絵里花
このライターの他の記事を読む

プレイス情報PLACE

筑豊ホルモン ボタ山

住所 福岡市中央区渡辺通2丁目9-1 Shin-Watanabedoriビル 201(九電ビル裏)
TEL 080-3996-3929
営業時間 17:00〜翌2:00(OS翌1:00ごろ)
定休日 不定休
PAGE TOP