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衝撃と感涙の東野圭吾ミステリー!11月16日(金)公開『人魚の眠る家』堤幸彦監督インタビュー

2018年10月29日 21:00 by 筒井あや

東野圭吾の作家デビュー30周年を記念して書かれた小説「人魚の眠る家」を、堤幸彦監督が映画化。愛する子供に訪れた突然の事故という悲劇に直面し、究極の選択を迫られた夫婦を篠原涼子と西島秀俊が映画初共演で挑む。過酷な運命を背負うことになった二人の先に待つ衝撃と感涙の結末とは———。
本作でメガホンを取った堤幸彦監督にインタビュー。

——どのようなお気持ちでこの作品に挑まれたのでしょう?

堤幸彦監督:物語で描かれている内容が、他人事ではないと思えたことが最初のきっかけでした。突然の事故で意識不明になってしまうというのは、実は普通に生活をする人々誰にも起こりうる事です。その初動の気持ちを維持しようと思っていました。

——撮影前に取材をされたそうですが、どのような取材をされたのですか?

堤幸彦監督:まず、意識不明で眠り続けているお子様とお母さんの関係性を知るために、篠原涼子さん、松坂慶子さんには、そういうお子様を持つお母さんに会っていただいて話を聞きました。そこで得たものはとても大きかったですね。篠原さん、松坂さんもリアルに実感していただけたようでした。また劇中には東野圭吾さんの独特の切り口でもある医療の最新テクノロジーが出てきます。研究されている先生方に取材し、実際に作られている機械も見せていただいたので、その機器はかなりリアルに再現できています。
これら以外にも、細かく取材をして準備をしてから撮影に挑みましたが、この作品においては、それが一番大事だったと思っています。

——篠原涼子さん、西島秀俊さんとはどのようなお話をされたのでしょう?

堤幸彦監督:篠原涼子さんには、これまでの篠原涼子のイメージを一度捨ててもらいました。これは西島秀俊さんも同じですが、特に篠原さんの役はお金持ちの家庭でありながらも夫婦関係はうまくいっておらず離婚直前。そこに娘が事故に遭ってしまう。たくさんの悩みを抱えながらも生きていこうとしている女性像を描きたくて、それをお願いしました。西島さんにも“二代目社長”という設定でしたので、二代目にしか感じられない苦労やプレッシャーもあるだろうと、同じような境遇の方に話を聞いていただいたりしてお二人には役作りをしていただきました。

——今回の撮影ではどのような演出をしようとと考えられていましたか?

堤幸彦監督:一緒にいる時間は本当に家族のように過ごしてもらうことでこの作品の温度を上げていこうと思っていましたので、最初から順番通り時系列順で撮影しました。物語が進んでクライマックスに至るまでに、徐々に家族としての温度をあげていってもらう。とても贅沢な撮影方法ですが、そうすることがこの家族が本物に見えてくる。本当に1つのファミリーになっていたので、子役たちは撮影が終わってもここから帰りたくないと泣いてわがままを言う位になっていました。そのような環境作りをとにかく一生懸命やる。それもこの映画と向き合う1つの覚悟の表れでしたね。

——どのような方に観て欲しいと思われていますか?

堤幸彦監督:医療の考え方は千差万別です。ですが、親と子の気持ちは世界中一緒だと思うんです。いろんな世代の方の人間との向き合い方を孕んだ作品ですので老若男女たくさんの皆さんに観て頂きたいですし、世界に共通する内容だと思うのでチャンスがあれば世界の方々にも観て頂きたいです。

 

映画『人魚の眠る家』は11月16日(金)全国ロードショー

 

取材・文:筒井あや
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