グルメ | 新店舗オープン

帰り道にふらり寄りたいソルリバ。おでんとホルモン串、何より日本酒を愛する店

2018年10月22日 21:00 by 森 絵里花

上燗の純米酒と出汁の染みたおでんで、心と身体はぽっかぽか。頑張る日々に、ちょっと寒い夜に、そっと寄り添ってくれる酒場があれば、明日はきっといい日になる……。

9月19日、薬院駅そばの「三角市場」内に店を構えた『博多酒場 ソルリバ』は、まさにそんなお店です。

昭和の面影を残す飲食店街の一角で、温かい光を灯す看板と軒下のすぎたまを探してください。

店を営むのは「何より日本酒が大好き」と話す、塩川龍也さん。扉をそっと開くと、スタッフさんと共に笑顔で迎えてくれました。

聞けば、料理人としてのスタートは洋食とイタリアンという塩川さん。しかし、銘酒「東洋美人」に出会って以来、どんどん日本酒の魅力に引き込まれ和食の道へ。「日本酒を気軽に呑める、日本酒の入口になるような店を作りたい」と、この度独立を果たしました。

1階は10席のカウンターのみ。 最大14名が座れる2階テーブル席もあるそうですが、そちらは基本予約制。今回はこちらでしっぽり日本酒をいただきたいと思います。

塩川さんは、九州はもとより全国の蔵元さんとも深い交流があり、揃える日本酒は40種以上。純米大吟醸から、熱燗にして美味しい純米酒まで、塩川さんオススメの銘酒がズラリと並びます。グラス1杯500円〜、一合800円〜との手ごろさも嬉しいですね。

4合瓶も豊富に揃っており、「4合瓶だったら気軽に手に取りやすいサイズなので、この店で呑んで“家でも買って呑みたい”と思ってもらえたら」と、にっこり。

また、1杯目の乾杯には「磐城寿(いわきことぶき)」の山廃純米を炭酸で割った「山廃ボール」(390円)もオススメ。日本酒の多彩な楽しみ方を教えてくれます。

お酒を選んだら、早速酒の肴もチェック。店の外まで美味しそうな香りが漂っていましたが、その正体はカウンター越しに置いてあるこちらのおでん鍋でした。

味の決め手は、そば歴30年のそば職人に学んだという黄金出汁。カツオ、サバ、ウルメ節、さらに塩川さんの地元長崎・平戸の名産物「焼きアゴ」を隠し味に加え、甘味と旨味をプラスしているそう。

ネタは定番から季節物まで約20種(1個150円〜)が揃います。大根や玉子、こんにゃくはしっかりと煮込んで味を染み込ませ、福岡・七山を中心とした地元産の季節野菜はフレッシュなジューシーさや食感を生かすため直前に火入れ。「北海道産鮭白子と生ワカメ」「炙りチーズ明太 もち巾着」なんて限定物も見逃せません。いろいろと迷ったら、まずはおまかせの「おでん盛り合せ」(2、3人前1200円)を注文するのがいいかもしれません。

おでん鍋の端には、もう一つの名物「ホルモン串」(250円)も。小腸、ハツ、シマ腸など、丁寧に下処理した異なる部位を串打ちしてあり、どれもプリプリ。小腸と丸腸のとろりとした甘味が舌に絡み、お酒もぐんぐん進んでしまいます。

酒の肴はまだまだ盛りだくさん。こちらは、呑んべえさんに人気の「ソルリバおつまみ盛り合せ」(2、3人前900円)です。

自家製の合鴨生ハムや広島産牡蠣の燻製、クジラすじポン酢、いぶりがっことクリームチーズなど、これだけで日本酒2、3杯はいけてしまいそう。燻製ものもすべて自家製です。

大根を追加でお願いしたら、真ん中がハートにくりぬかれていました。まさに真心サービス! 片口のような器がステキですねと話すと「出汁をグラスに注ぎやすいように、これに盛り付けているんですよ」と塩川さん。

そう、この出汁を燗酒に注いで割れば「出汁割り」の完成。日本酒の旨味や甘味がより引き出され、とても美味しいのでぜひお試しを。

小バコ店なのでふらりと入りやすく、お一人様でも気兼ねなくくつろげるのも嬉しい限り。ちょっと1杯呑みたい、家にまっすぐ帰りたくない。そんな日に、ぜひ覗いてみてください。出汁の染みたおでんと個性豊かな日本酒が、あなたの帰りを待っています。

取材・文:森 絵里花
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プレイス情報PLACE

おでんとホルモン串と日本酒 博多酒場 ソルリバ

住所 福岡市中央区渡辺通2丁目3-32 三角市場内
TEL 090-1367-6031
営業時間 17:30〜翌2:00(OS1:00)
定休日 日曜、祝日
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