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映画『散り椿』舞台挨拶に、岡田准一&木村大作監督監督が登場!原作者・葉室麟への特別な想いとは

2018年10月01日 15:00 by 筒井あや

「蜩ノ記」で直木賞を受賞した葉室麟の名作「散り椿」を、日本映画界の巨匠・木村大作が、三作目の監督・撮影作品として映画化。主演の瓜生新兵衛を演じた岡田准一と木村大作監督が公開直前の9月25日(火)に来福。舞台挨拶に二人揃って登場しました。

——いよいよ公開ですが、今のお気持ちは?

木村大作監督:精神的に、非常に弱っています(笑)。昨日は一睡も出来ませんでした。映画作りというのは、そういうものなんです。封切りを迎えて、ワクワクする気持ちもあるんですが、やはり緊張します。僕をワクワクさせてくれるのはみなさんの力なんです。よろしくお願いします(笑)

岡田准一:最近は大作さんと一緒にいることが多いですが、特にこの1週間くらいはセンチメンタルになってて、本当にしおらしいんです(笑)。やはり全身全霊をかけて映画を撮られているのを僕らは間近で見ていますし、全部の責任を負うつもりで映画を撮られていますから、緊張されていると思うんです。驚くほど、しおらしいですよ。

——福岡は原作者である葉室麟さんの地元でもありますが、福岡の方々に観て頂くお気持ちは?

岡田准一:僕自身、葉室麟さんに特別な思いがあります。前作『蜩ノ記』でアカデミー賞を獲らせていただきましたし、撮影現場にも来ていただいて、『岡田くんだったら、自分の作品はどれでも映画化していいよ』と、冗談でも言ってくださったりして。とても応援してくださっていた作家さんでした。実はこの作品も観ていただいていたんです。一緒に食事をした時にも、映画が完成したことをとても喜んでくださっていたので、福岡でそのご報告させていただけるのは、すごくうれしいです。

木村大作監督:映画のラストシーンで、瓜生新兵衛役の岡田さんが言う『大切なものに出会えれば、それだけで幸せだ』という言葉は、原作にあった台詞です。自分の実生活も、18歳で映画界に入って、最初に出会ったのが黒澤明監督、そして高倉健さんという名優にも出会う事ができました。今、79歳になっていちばん新しく出会った大切な方は葉室麟さんです。自分自身にも共通する思いがあったからこそ、この台詞で映画化を思い立ちました。高倉健さんも葉室麟さんも福岡の生まれですからね。その福岡で上映できるというのは感無量です。

——この映画を撮る時に、主演は岡田さんだと決めていたそうですが、一緒にお仕事をされてみていかがだったでしょう?

木村大作監督:岡田准一さん主演で『散り椿』を撮ろうと決心したのは、2014年の冬でした。なので公開までに4年くらいかかっています。『追憶』という映画で岡田准一さんが主演でと、お話をいただいたのですが、僕はその後に『散り椿』を撮ろうと思っていたので、現場でカメラマンとして岡田さんを観られるんだと思うとうれしかったです。そして『追憶』の撮影が終わったその日に、ホテルで『散り椿』のシナリオを渡して、3日間くらいで「やります」という返事をもらって、それが今公開になるわけですから、感動しています。歳は42歳も違うんですけど、スゴい俳優さんだと思うし、これからの役者人生に大きなが道が開いている方だと思っています。

——この映画では、クレジットロールで出演者のお名前はそれぞれに手書きされているんですよね。その理由は?

木村大作監督:みんなで作った映画ですから、それぞれに自筆でサインをしろと(笑)。僕だけが責任を取るのじゃ無くて、俳優さんもスタッフも全員で責任を取ろうという思いでやりました。ですが、スタッフも俳優さんもみなさん喜んで、自筆のサインをしてくれました。そういう細かいところまで考えながら映画一本一本を丁寧に作っています。

岡田准一:主演としての気持ちを込めて書きましたが、今回は(エンドロールに)何回も名前が出てくるので、それを見て習字を習おうかと思いました。大作さんのサインはカッコいいんですよ。僕もそんな風に書けたらと(笑)。

——最後にこれからご覧になるみなさんに一言お願いします。

木村大作監督:観たらみんなに宣伝してください!(笑)

岡田准一:大作さんと一緒に仕事ができて良かったとスタッフ、キャスト一同が思いながら、撮影に臨んでいました。若い僕たちに対して、大作さんからたくさんのものを投げかけられているような現場でした。それが映画に出ていればいいなと思っていますし、感じてもらえるとうれしいです。沁みる映画なので、じっくりと観ていただけたらうれしいです。

 

映画『散り椿』は公開中!

取材・文:筒井あや
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