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映画『未来のミライ』で声優初挑戦の上白石萌歌が、細田守監督とともに福岡舞台挨拶に登場!

2018年07月19日 20:00 by 筒井あや

『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』など次々に大ヒットアニメーション映画を生み出し、国内外で注目される映画監督・細田守。最新作『未来のミライ』で挑むのは、 甘えん坊の男の子“くんちゃん”と未来からやってきた妹“ミライちゃん”が織りなすちょっと変わった「きょうだい」の物語。

本作で、主人公の4歳の男の子くんちゃんの声を演じた上白石萌歌と細田守監督が福岡の舞台挨拶に登場!

——いよいよ公開間近となった今のお気持ちは?

細田守監督:先々月、カンヌ映画祭で上映されて、日本公開よりも前に海外で先にお披露目をするという初めての経験をしてきました。そしてようやく日本の皆様に観ていただける日が近づいてきて、今、すごく緊張してドキドキしています。

上白石萌歌:カンヌ映画祭で初めて全編通して拝見しました。この作品は、小さなお家から始まりますが、そこから広がる世界や物語が、なんて壮大なんだろうと感じていました。早くみなさんにお届けしたいと思っていたので、これから公開になって観ていただけるのがうれしいです。

——4歳の男の子が主人公ですが、この作品で監督が描きたかったこと、作品のコンセプトはどういったものだったのですか?

細田守監督:自分の家に小さな子たちがいて、下の子が生まれた時に上の子が親の愛を全部生まれたての赤ちゃんに持って行かれたと思って、すごく荒れまして、床を転がって泣いていたんです。その姿をみて、人間が生きていく上で愛情というのはとても大事だなと感じたんです。4歳くらいの小さな子供でも愛情を奪い、奪われ、みたいなことを感じるんだと。でもそれは子供に限らず、大人になっても愛を奪ったり奪われたり、得たり失ったり、そういうことを繰り返して人生があるんだと思いました。この4歳の瞬間から、既に愛を巡る物語というのは始まるんだと思うと、これは子供だけの話に思えなかったんです。自分たちも含めて大人もそうして人生を生きていくんだと思うと、どんな世代の人にも関係のある話になるんじゃないかと思えて、4歳の男の子を主人公にしようと思いました。

——主人公のくんちゃんは4歳で男の子ですが、最初にオファーを受けた時の気持は?

上白石萌歌:声のお仕事は初めてでしたが、それが4歳の男の子というのは、自分の中でもとても大きな挑戦でした。最初は戸惑ったりもしましたが、くんちゃんの中に、自分と同じような問題意識というか、同じ心の揺れ方があるような気がして、そういう部分を大事にお芝居をしました。

——声優さんも豪華な先輩たちが揃いましたけど、現場の雰囲気は?

上白石萌歌:最初はすごく緊張したんですけど、細田監督の作品は、キャストのみなさんが同じブースに入って一緒に声を録るんです。その空間がとてもアットホームというか、そこで生まれるお芝居が、いい生活感のようなものをもたらしたらいいなと思っていました。

——萌歌さんは鹿児島県出身、じいじ役の役所広司さん、青年役の福山雅治さんは長崎県出身、さらにばあば役の宮崎美子さんは熊本県出身と九州勢が多いですよね。監督はなにか九州とのご縁があったのでしょうか?

細田守監督:今、話を聞くとメインキャストの半分は九州出身の方ということになるのですが、どうして舞台が九州でないのか不思議なくらいです(笑)。もちろんキャスティングの時はそういうことは考えないでお願いをしているんですけど、こうやって見てみるとすごい表現力を持つ俳優さんたちが、九州には多いんだなと改めて驚かされますね。九州の方にそういう表現力が豊かな方が多いのか、その理由は萌歌ちゃんはどういうところにあると思いますか?

上白石萌歌:すごく恐縮なんですが……(笑)、でも、小さな頃から自然に囲まれて育ったりすることが、知らず知らず自分のお芝居や普段の生活に影響しているんじゃないかなと思うことがあります。自然の中にある生活環境や美味しい食べ物とか、そういう物は大切なんだろうなと思います。

——最後に見どころをお願いします。

細田守監督:先入観無しに観て頂いた方が楽しめると思います。3年かけて、ようやくみなさんに観ていただけることになりました。みなさんのご家族のことや親戚のことをなんとなく思い浮かべて登場人物と照らし合わせたり、4歳の男の子が主人公なので、ご自身の子供時代をなんとなく思い出したりして観て頂くと楽しんでいただけると思います。
ぜひ最初から最後まで楽しんでいただけるとうれしいです。

上白石萌歌:この作品は4歳の男の子くんちゃんが主人公です。くんちゃんの目にどれだけ美しい世界が映っているのかを含め、普段は見落としがちな大切なことを、くんちゃんの姿から受けとっていただけると思います。終わった後でも、まだ物語が続いていくような、命の循環のようなものをきっと感じていただけると思いますので、最後まで楽しんでいただけるとうれしいです。

 

映画『未来のミライ』は7/20(金)より全国ロードショー

 

取材・文:筒井あや
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