グルメ | 新店舗オープン

カジュアルだけどオーセンティック? スマートなバーが誕生

2018年07月12日 12:00 by 木下 貴子

薬院六角から今泉に曲がった路地に建つ、マンションの1階に現れた店。ガラス越しに見る空間はスタイリッシュで個性的。横目にしながら通り過ぎる……なんてことはできず、吸い込まれるように入店してしまいました。



店の名前は『タナカネジ』。赤い色の印象的なカウンターをもつバーでした。薄暗闇のなかよくみると、椅子がネジの形ではないですか。すると店主のお名前は……「はい、田中といいます」。



オーナーバーテンダーの田中俊彦さんは、中洲の「バーチェリー」などで経験を積み、独立してこの店を開きました。バーテンダー以前は設計事務所で働いていたという経歴をもち、「建築のイメージも出したくて」とH鋼(※)を店舗デザインに取り入れたといいます。いわれてみると色もH鋼の赤錆色に近い独特の赤、それにネジも建築に欠かせない建材の一つです。「いろいろ案を出したなか、『タナカネジ』って音の響きもいいし覚えやすい。ネジを見る度にウチのお店の事を思い出していただけければ(笑)」と話します。
※H鋼は、建築の構造用に使われるH字形をした鋼材。

ユニークなのがカウンター席の背後に、ベンチシートが設けられているところ。ここにも座って飲むことができ、また絵を飾ったりもしています。




メニューは特に用意されていません。豊富な種類のお酒があるなか、田中さんが得意とするのはカクテルとウイスキー。カクテルは、甘め、さっぱり系などニュアンスを伝えればそれに応じて作ってくれますし、季節のフルーツを使うものなど様々に用意しています。

この日、田中さんおすすめのカクテルを2杯作っていただきました。
1杯目は、自家製ジンジャーエールを使ったモスコミュールです。





見た目はオーソドックスですが、口元に運ぶと豊かなジンジャーの香り! 飲むとさらに香りが深まり、またショウガ特有の刺激が喉元に訪れます。


少しすると胸元がポカポカしてきました。「ショウガパワーですね。風邪の引き始めとかにとてもいいですよ」と田中さん。冬場はホットでも出すそう。また、ノンアル希望の方はジンジャーエールとして楽しめます。モスコミュールは1,200円、自家製ジンジャーエールは900円です。

2杯目は、中華料理のスパイス・八角を漬けこんだジンで作るジントニックです。



ベースのジンは、八角の色が溶け込み少し茶色がかっています。



仕上げに八角をトッピング。アニスのような香りがしますが、飲むとアニスのような甘さはありません。甘くないペルノーみたいな、不思議な美味しさの「自家製八角漬けジントニック」は1,000円です。



お酒のおとも、特にウイスキーのおともにオススメしたいのが「自家製レーズンバター」(600円)。フランスパンの中心にレーズンバター詰めて薄くカットしているので、とても食べやすく味もマイルドに。なお、これから徐々にシャンパーニュにも力を入れたいという田中さん。シャンパーニュをボトルで注文するとこのレーズンバターをサービスしてくれます。



オープンは17時からで、チャージはありません。「気軽に一杯という気持ちできていたければ」と田中さん。カジュアルに利用でき、それでいて本格的なカクテルも楽しめる。リラックスして美味しいお酒を飲む、心地よい時間をどうぞ。

 

取材・文:木下 貴子
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プレイス情報PLACE

タナカネジ

住所 福岡市中央区今泉2丁目3-8 いまいずみ壱番館1F
TEL 092-287-5229
営業時間 17:00~翌2:00
定休日 不定
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