音楽

「30秒弾き語り動画の女王」カノエラナに凱旋インタビュー!

2018年05月31日 15:00

同世代を中心に大きな反響を呼んだ、Twitterの弾き語り動画投稿。『おーい兄ちゃん』『恋する地縛霊』『たのしいバストの数え歌』は、カノエラナの1stフル・アルバムの収録曲だ。自由で独特な着眼点の歌詞を始め、色とりどりに変化する歌声、圧倒的な歌唱力と、ギターやピアノの弾き語り、そして本人はユル~い佐賀弁というコントラストが、彼女の魅力だ。

そのバラエティ溢れる才能をギュッと凝縮させたフルアルバム『「キョウカイセン」』は、同世代を引きつけて止まない魅力を紐解くことができる。あえて、自らの振り幅の境界線に着目した彼女の素の姿に迫ってみた。

ライヴ定番曲『カノエラナです。』に、華やかに再アレンジを施した『カノエラナです。改』が、
アルバム1曲目に収録。このアレンジは、昨年のバンドツアーの影響が大きいのでしょうか。

カノエラナ:そうですね、とくにこの2年はライヴと制作が同時進行だったんです。だから自然と生々さを、曲に乗せることができたと思います。元のアレンジも疾走感があって素敵ですけど、やっぱりバンドを始めてから、ほかの楽器の音を聞けるようになったんですね。「その音を入れてください」、って、具体的なイメージを伝えることが上手になってきて。それを活かして、ゴージャスで大人な雰囲気のアレンジができたと思います。ずっとライヴで歌ってきた曲だから、原曲を聞くと、アレンジ以前に声も全然違うんですよ!「違う人?」っていうくらい、声がムキムキになっていて(笑)。だいぶ太い声が出せるようになっていました。

音の選択肢が増えると、バンド内のコミュニケーションも大事になってきますよね。

カノエラナ:経験のある方々の中で、頑張って主張しています(苦笑)。“自分のバンド”っていう意識が高くなってきたり、あとずっとツアーを回っている中でお客さん含めいろんな人たちと話をする中で、いつの間にかコミュ力(コミュニケーション能力)が上がってたんですよね。もともと人と話すことが苦手だったのに…(苦笑)。でも、話さないと生まれないこともあるし、ちゃんと喋らないと気持ちは伝わらない。コミュニケーションは大事だと痛感しています。

それはライヴ会場でのお客さんとの関係性にもつながってきそうですね。

カノエラナ:それもすごくあって、地方行けば行くほど、お客さんとの会話が大事だなって思います。「今日なん食べたと?」とか、「一蘭」のかた麺について話したり、佐賀や福岡公演は、とくに距離感が近くなりますよね。お母さんから、「メッチャ喋りよったね!」って、びっくりされますもん(笑)。そうやって地元の方と話していると、とくに今作にある『トーキョー』を歌いたくなります。人との付き合いが苦手な方だったので、良い意味で他人に干渉しない東京が合うんです。一度も寂しいと思ったことがなくて、だから「何で寂しいと思わないんだろう」という興味から書き始めたんです。いろんな人に、上京した時の気持ちを取材して、そして自分の歌に落とし込んでいく作業の時に、「あ、こういうのが“寂しさ”なのか」って、人間的な感情が芽生えました(苦笑)。「お母さんごめん!」って(笑)。曲を作ることで、気持ちを知れたり、その時の気持ちに戻ることができる。だから曲作りって楽しいんですよね。

2年間で90曲以上書かれるんですよね?

カノエラナ:はい、止まらず、ず~っと書いています。それに今回のアルバムって、曲がカラフル過ぎてアーティスト像がブレブレになるんじゃないかなぁとも思っていたんです。けど、逆にこれをカラーにした方が自分の強みになるなって、開き直りました(笑)。音の境界線を越える曲があれば、昔や今作った年齢の境界線、曲の作り方の境界線、今日と明日の境界線とか、それぞれの境界線を超えるイメージで作り上げました。この1枚聴けば、だいたい私が“永遠の厨二病”だっていうことがわかりますね(笑)。「自分には何か特別な力があるんだ!」って思い込む“厨二ごころ”は忘れないよう、そこはむしろ意識する部分かもしれないです。

でも多忙な毎日だと、大好きな2次元の世界は離れてしまっていませんか?

カノエラナ:「このアニメがやっているから、日曜か!」とか、未だに救われていますよ(笑)。地方に来て放送がなかったら、ネカフェに行くくらい好きなので、癒しですね。忙しくても、あえて観てリラックス。だから、制作、制作、ライヴ、アニメ(笑)。

憧れの絶対的キャラクターっているんですか?

カノエラナ:かっこいい女性に憧れているので、女のコらしさもちゃんとありながらカッコイイ、らんまみたいなキャラクターがすごく好き!あと、エヴァならアスカみたいな。

まさにカノエラナさんのステージのイメージと重なりますよ。

カノエラナ:そうだったらかなり嬉しいですね。アルバムやライヴでどんどんコミュ力が上がっているので、MCひとつとっても成長した姿をお見せできると思います。次は7月に福岡なんですけど金曜なんですよ。もし仕事終わりに駆けつけることが難しかったら、翌日ある佐賀の七夕公演に来てほしいですね。だって、私は福岡から来れちゃう距離、ちゃーんと知っとうけんね(笑)♪

New 1st Full Album

「キョウカイセン」

(左)初回版(右)通常版

発売中

ワーナーミュージック・ジャパン WPCL-12822/2700円(tax in)

●LIVE EDGE-福岡公演-

2018.07. 06.FRI

@ROOMS

OPEN ‪18:00 / ‪START 18:30

料金:全自由¥3,000(+Drink代500円)

※未就学児入場不可、12才以下は保護者同伴の上チケット購入で入場可

問合わせ:キョードー西日本 092-714-0159

福岡以外のライブ情報はこちらから


【Profile】1995年12月4日、佐賀県唐津市生まれ。アニメ好きのシンガーソングライター。’15年より、弾き語り動画をTwitterに投稿し、約2年間で90曲以上を公開。「30秒弾き語り動画の女王」と称される。同年、1st Mini Album『「カノエラナです。」』でインディーズデビューを果たし、以降ワンマンライヴはソールドアウトを連発。’16年にメジャー1st Mini Album『「カノエ参上。」』を発表し、’17年には2nd Mini Album『「カノエ上等。」』と、前代未聞の30秒ソング集『「30秒~カノエの楽しい歌日記~」』を同時リリース。弾き語りツアーとバンドツアーを開催し、全国各地から注目を浴びる存在に。

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