グルメ | 新店舗オープン

ユニークな空間と「お茶割り」。そのアイデアと機知のなせる技に脱帽

2018年05月28日 12:00 by 木下 貴子

またもやこの方に驚かされました。有名な「グリル・ド・しんちゃん」をはじめ、薬院にある人気店「唄う稲穂」や「炉端デ・ニーロ」、警固にあるまるで屋台!?のような「めでたい屋」など、個性的で魅力ある数多くの店を手掛けてきた、「株式会社なか尾」社長・中尾慎一郎さん。そのアイデアはいったいどこから湧いてくるでしょう。まるで無限の泉のよう…この5月に薬院に誕生した新店舗『茶茶ちゃ』を訪れ、驚き、あらためてそう感じました。

まずユニークなのが店の造り。もともとハンコ屋で長い間使われていなかったという小さな一軒家を改装しています。

1階は立ち飲みスペース。やや狭いけど、このコンパクト感に親密さを覚えます。



2階へ上る階段。全体的に木がうまく使われたデザインで、カッコイイ!



2階のテーブル席。和が基調の空間と、壁に展示される写真作品が見事にマッチし、アーティスティック。



なんと3階もありました。3階は屋根裏のように天井も低く、テーブルも2つ。この席をゲットすると、なんだか密会しているようなちょっとイケナイ気分になりそう!?



稀に、増築を重ねた複雑な造りの建物を見かけることがありますが、まさにそんな印象。「お付き合いのある不動産屋さんから面白い物件があると教えてもらい見に来てみたら、廃墟同然。もう、こんなふうに改築するしかありませんでした」と笑う中尾さん。さらに、この独特な空間で何を始めよう…と思ったときに浮かんだのが、以前からやりたいと思っていた「お茶割り」の専門店だと話します。

最近、ハイボールやレモンサワーが爆発的に人気ですが、中尾さんが目をつけたのは、焼酎をお茶で割る「お茶割り」。なんでも、「めでたい屋」で出してみたところ評判がとてもよく、次第に人気が高まっていったといいます。

『茶茶ちゃ』をオープンするにあたり、中尾さんは全国各地の緑茶をはじめ、様々な種類のお茶を吟味し、店に出すお茶割りとお茶のメニューを決めました。現時点では、茶割りは「緑茶」(432円)、「抹茶」(540円)、「ほうじ茶」(432円)、「紅茶(アールグレイ)」(432円)など8種類、お茶はポットで出される「八女茶」「知覧茶」「うれしの茶」(各648円)のほか、「しいたけ茶」(486円)など10種類用意し、ドリンクメニューの半分以上を占めています。しかも「これが意外に美味しくて…」と、「抹茶ビール」(648円)まで考案されていました。すごい!

中尾さんが吟味したお茶の数々。こちらはお茶用で、茶割用のお茶は水出しで抽出されるそう。



見た目なかなかインパクトある「抹茶ビール」。ほんのりした抹茶の風味が楽しめます。



料理はお茶割との相性がいい和食はもちろん、フライやラタトゥユのように洋風メニューまでいろいろ揃います。主に旬の食材を使うため、日替わりで楽しめます。

「手巻きずしとつまみセット」(1人前1,080円、注文は2人前より)。これは左党にもごはん好きにも嬉しい!




手前から「ゆでタン山椒」(1,296円)、「牛タン塩焼き」(1,080円)。



「豚ヒレカツ」(856円)。



などなど、料理にも工夫が凝らされています。 あらゆるところに対して目を丸くしていると、中尾さんが「実はセラーもあるんですよ。見られます?」とにっこり。外に案内され、店の外に頑丈に作られた扉を開けていただくと…



ワインに詳しい方なら思わず「わぉ!」と感嘆の声をあげるのではないでしょうか。自然派界隈でもっとも注目されている造り手の一つ「ラディコン」をはじめ、高い評価を獲得しているワインがずらり。大きな生ハムも吊られていました。



アイデアを思いつくだけでなく、それを実行してしまうのが中尾さんのすごいところ。それも、人をぐいぐい引き付ける魅力にあふれるものばかり。他の店舗同様、すぐに人気店となるのは時間の問題でしょう。しかも、今回はここで完結ではありません。『茶茶ちゃ』の斜め向かいに、現在、空き家となっている建物があるのですが、こちら、『茶茶ちゃ』の姉妹店として秋ごろにオープンしたいと考えているそうです。止まらぬアイデアと勢い、引き続きお見逃しなく!

取材・文:木下 貴子
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プレイス情報PLACE

お茶割り 茶茶ちゃ

住所 福岡市中央区薬院2丁目2-30
TEL 092-791-7235
営業時間 18:00~深夜
定休日 不定
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