
グルメ | 新店舗オープン
師匠から受け継いだ名物鍋を筆頭に、鍋メインで勝負
2018年05月21日 12:00 by 木下 貴子
ぐつぐつたぎる赤味を帯びた褐色の辛味噌スープ、そこに入るは極薄豚バラ、ほうれん草、つみれ…とくれば、福岡の食通の多くの方がピンと来るはず。そう、「いずみ田」の「慶州鍋」です。
薬院に新しくできた『はま岡』の店主・濱岡佳弘さんはその「いずみ田」で8年間腕を磨いた後、渡辺通に暖簾分けで店を出しました。そこで10年間店を切り盛りしましたが、ご実家の事情により一度福岡を離れることに。そして、再び福岡に戻ってくる機会を得たこの度、ご自身の名前を店名にして新たなるスタートを切ったのです。
店は薬院駅から徒歩2分ほどの、城南線沿いにあります。小バコな空間ですが、天井が高くゆったりした気分で寛げます。


看板には「鍋と酒菜」の文字。「うちは鍋をメインにした店です」と濱岡さん。鍋はいまのところ3種。筆頭となるのはむろん「慶州鍋」です。
じゃーん!出ました、福岡でもファンの多い「慶州鍋」(1人前1,296円)。これです、この食欲をそそるスープの色!香り!「いずみ田」から継承した韓国の辛味噌や日本味噌をブレンドしたオリジナルスープ、極薄豚バラ、ほうれん草、つみれなどの具材。もちろん、「いずみ田」の大将から了承を得て、看板メニューに掲げました。

鍋の〆は雑炊などいくつかあるなか、イチオシは韓国麺。

一方こちらはあっさりいただける、醤油ベースの「もつ鍋」(1人前1,188円)。ぷりぷりのもつはもちろん、ごぼうの旨味もぜひ味わって。

「『はま岡』として独自の鍋を出したかった」と、濱岡さんが考案した「もつしゃぶすき」(1人前1,404円)。砂糖は使わずに、赤酒で味の工夫を凝らしたスープは上品でほんのりした甘さ。もつや極薄豚バラ、野菜などを、スキヤキのように溶き玉子にくぐらせていただきます。

酒菜メニューをチェックしてみると、これまた「いずみ田」の名物メニュー「活イワシの磯辺巻き」(734円)があるではありませんか!そのほか「対馬直送とんちゃん焼き」(734円)、「自家製からすみ」(1,058円)など、飲兵衛の心を揺さぶる品が揃います。
「近所のサラリーマンやOLさんが安心して通えるような地域に溶け込んだ、10年20年と長く続けられる店を目指しています」と話す濱岡さん。「これから少しずつメニューを増やし、できるだけ旬の食材を使った料理を出していきたい」。

鍋やというにはあか抜けた店構えで、実はちょっとお高いかも?と思いながら暖簾をくぐったのですが、蓋を開けてみれば鍋と同じくほっこり気分にさせてくれる店主かつ雰囲気の店でした。近隣にお勤めでなくとも、胃袋と心を温かく満たしたい時にぜひどうぞ。

取材・文:木下 貴子
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プレイス情報PLACE
鍋と酒菜 はま岡
住所 | 福岡市中央区薬院3丁目1-16 1F |
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TEL | 092-521-8720 |
営業時間 | 17:00~24:00(OS23:00) |
定休日 | 日祝日 |
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