グルメ | 新店舗オープン

一貫ごとに喜びみちて、福となす。渡辺通の裏路地に、鮨の新星「喜ふく」が誕生

2018年02月27日 08:00 by 森 絵里花

2/9(金)、福岡にまた一つ、寿司の新星が誕生。渡辺通から少し奥まった閑静な裏通りで、ひっそりとした佇まいをみせる「喜ふく」です。

白麻の暖簾をくぐった先には、凛とした8席のカウンターとにこやかに客人を迎える店主・都成信寿さんの姿が。

祖母が飲食店を経営していたこともあり、中学生の頃から料理人を志していたという都成さん。東京の調理師専門学校や、築地の老舗料亭「河庄双園」、割烹、寿司店などで研鑽を積み、この度晴れて、地元・宮崎に近い福岡で独立を果たしました。

品書きは予約制の「おまかせコース」(10,800円)一本のみ。コースの初めにはまず、自慢の「すっぽんスープ」が供されます。築地から仕入れるマグロ節でとる一番出汁と、大分は中津市耶馬渓の温泉で育てられたすっぽんの出汁を合わせる黄金色のスープは、品良く濃厚な旨味が秀逸。臭みのない、トロトロのすっぽんの身もたまりません。

その後は、小鉢や造り、焼物、揚物、ウナギを使った一品など、旬の食材で仕立てる多彩なつまみが登場。写真は、コリッとした歯触りと磯の香りが広がる「なまこの八方酢」と、「お造り2種」。

熟成させた近海物の鯛は旨味がぎゅっと凝縮されており、岡山県産の赤貝は大ぶりで新鮮な食感が弾けます。九州をはじめ全国の銘酒もそろっているので、ついつい杯が進んでしまいそう。

つまみがひと通り登場した後は、いよいよ握りのスタート。福岡や長崎など、ネタは近海物を中心にそろえ、熟成、昆布〆、酢〆、時には炙り、塩を添えて供するなど、その素材が最も美味しく味わえるよう、それぞれに仕事を施します。

 

例えば、山口県産のアオリイカは裏表両方に、違う角度から細かく包丁入れ。イカの持つ甘味を最大限に引き出す狙いです。

米は口当たりがよく、ふっくらとした佐賀県産を厳選。米酢と赤酢を合わせた寿司酢でシャリを切ります。

美しい所作で握り、サッと煮きりを塗って目の前に差し出されたアオリイカ。口に含むと驚くほど柔らかく、ねっとりとした甘味が舌に絡みつきます。

赤身とサシが繊細なグラデーションをみせる中トロ。口に入れた瞬間に甘くとろけ、柔らかな酸味のシャリがその旨味をさらに増幅させます。

丁寧に下処理を行い、事前に味を含ませた車海老は、力強くはぜる食感と鼻を抜ける甘い香りが美味。

長崎で水揚げされたサバは、酢〆にして3枚付けに。しっとりとした身からは爽やかな酸味と芳醇な旨味があふれます。

握りは、お腹の具合に合わせて10貫前後が登場。コースの最後には玉子焼きや甘味が登場し、充実の内容となっています。

店内奥には、4名から最大6名まで利用可能な個室もあるので、大切な会食などにも重宝しますよ。

よろこびみちて ふくとなす =『喜ふく』。店名に込めた想いの通り「美味しいもの、温かなおもてなしで客人の心を満たし、幸福を届けたい」と笑顔を向ける都成さん。丹精込めた料理と寿司、一つずつ食べ進めるほどに喜びがあふれ、帰る頃にはきっと幸福な気持ちで満たされているはずです。

取材・文:森 絵里花
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プレイス情報PLACE

喜ふく

住所 福岡市中央区渡辺通5丁目10-30
TEL 092-287-4015
営業時間 18:00〜23:00(最終入店21:00)※当日予約可能
定休日 日曜 ※不定あり
URL http://sushi-kifuku.com/
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