舞台

5年ぶり博多座に中村勘九郎・中村七之助が『二月花形歌舞伎』で登場!

※このイベントは2018年2月25日(日)をもって終了しました。

2017年12月27日 12:00 by 筒井あや

博多座で2月に上演される『二月花形歌舞伎』には、中村勘九郎、中村七之助、尾上松也を中心に、若手歌舞伎役者が登場。中村勘九郎、七之助の兄弟が博多座で公演するのは約5年振り。今回の演目について、博多座での公演について語ってくれました。

――博多座での公演は5年ぶりで。今のお気持ちは?

中村勘九郎:冗談で「呼んでもらえない」って言っていたんですけど、それくらい本当に来たかったんです。最初に来させていただいた時から、父・中村勘三郎との思い出がたくさんある場所です。「三人連獅子」や「四谷怪談」、そして父が倒れて代役をやった「夏祭浪花鑑」、そして襲名披露公演と本当にたくさんの思い出があるので、とてもうれしいです。

中村七之助:長かったですね(笑)。いつも(博多座に)出たい、出たいとお願いしていました。僕は博多に友人が多いのでプライベートではよく来るんです。友人達にも「なんで来てくれないの?」と言われてました。そしてやっと来ることができます。しかも僕がずっとやりたかった若手公演なので、本当にうれしいですね。

――今回の演目は、初めて歌舞伎をご覧になられる方にも解りやすく見応えのある演目を選ばれたそうですね。

中村勘九郎:七之助が博多に友達が多いので、情報を仕入れてもらいました(笑)。それをもとに、どんな演目がいいか考えました。

中村七之助:博多の友達にリサーチしましたよ(笑)。そしたら、解りやすく派手なもので、あまり難しすぎない演目がいいと言われたので、それを一番に考えました。博多は山笠に命をかけるような熱い心を持った方が多い街なので、お祭り気分の楽しく素敵な演目にしたいなと。でもただ解りやすいだけではなく、歌舞伎には色々なジャンルがあることも知っていただきたい、そう思いながら演目を選ぶのは難しかったですが、博多のお客様が楽しみつつも新しい歌舞伎の世界が広がるような作品を選べたのではと思っています。

――その中でも七之助さんが七役を演じる「お染の七役」では早替わりが見どころだそうですね。

中村七之助:早替わりもそうですが、実はこの作品の台本自体を少し変えようと思っています。冒頭はほとんど新作です。お家騒動の物語ですが、今の台本ではその様子が分かりづらいので。わからなくても楽しめると思いますが(笑)、登場人物の思惑や画策、人間の下心を描いて、どうしてこういう顛末になっていったのか、を表現したいと思っています。今ちょうど書いていただいている途中なので、新しくなった「お染の七役」が観られるのは、博多座が最初です。ですので、以前観たことがあるという方でも楽しんで頂けると思います。七役を演じる上で、一番難しいのはやはり“お染“です。お染を基準にして、他の六役がありますから、ここをしっかりきちんと演じないと、他もダメになってしまします。また、今回は兄も早替わりする予定です。同じ演目で二人の役者が同時に早替わりをするというのはあまりないので、それも見どころの一つですね。

――「鰯賣」は、お父様、おじいさまがやられていた演目で、兄弟では2回目ですね。

中村勘九郎:2014年に父の三回忌追善興行で初めて二人でやりました。九州では父も祖父もやっていないので九州初上陸です。この演目は三島由紀夫先生が六代目歌右衛門と私の祖父に当てて書いた作品で、逆シンデレラストーリーの超ハッピーエンドなお話です。ファンタジーな物語ですからチャーミングな空気感を出したいと思います。直接父から教わったことはありませんが、父が猿源氏・玉三郎のおじさまが蛍火でやっていた時、傾城の一人として間近に見ていましたので、父が演じていた息づかいなど覚えています。その時の舞台で印象に残っているのは、この幕が終わると父と玉三郎のおじさまとが花道から仲良くお喋りしながら楽屋に帰ってくる姿がとてもかわいらしかったことですね。芝居は終わっているのにそこに二人の世界があって。すごく素敵な思い出です。

――最後に博多のファンにメッセージをお願いします。

中村勘九郎:今回の演目は「わかんない!」となることがないと思います。自信を持ってお届けできる演目ばかりですので、楽しんで観て頂きたいです。

中村七之助:難しいことは考えないで、とりあえず観て頂きたいですね。僕も自信のある演目を持っていきますし、表面的に解りやすいだけではない、情愛の深い物語もあります。そういうものも受け取って、楽しんで帰っていただけたらと思います。劇場では、楽しい時はどんどん騒いでいただいて、他のお客様にご迷惑にならない程度に(笑)、そしてどんどん盛り上がって観てください!

 

博多座『二月花形歌舞伎』は2018年2月2日(金)〜25日(日)まで。チケットは好評発売中!

取材・文:筒井あや
このライターの他の記事を読む

二月花形歌舞伎EVENT

期間 2018年2月2日(金)~2018年2月25日(日)
料金 A席 15,000円、特B席 12,000円、B席 9,000円、C席 5,000円
主催者URL http://www.hakataza.co.jp/
※未就学児童入場不可
お問い合わせ 博多座(TEL:092-263-5555)

プレイス情報PLACE

博多座

住所 福岡市博多区下川端町2丁目1
TEL 092-263-5555
URL http://www.hakataza.co.jp/
PAGE TOP