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12月25日放送「LOVE FM × Suchmos “THE INSIGHT”」ダイジェスト。

2017年12月26日 10:00 by 下田 浩之

12月26日。クリスマスが明けた天神の空の下は、昨日までとはまた違うにぎやかさでいっぱいです。いよいよ暮れゆく2017年を送り出し、1週間後にやって来る2018年の足音をしっかりとキャッチするラストスパート!

みなさん、2017年はどんな年でしたか?仕事も、遊びも、友だちも、家族も、趣味も、宿題も…総合すると、いいこと・悪いこと、そのバランスの差こそあれ、ものごとはいつでも“両方ワンセット”、ですよね。それでも、「新しい年こそはいいことがいっぱいありますように」と毎年のことながら願わずにはいられないものです。少しでも、一つでも、たくさん笑顔でいられますようにと。

さて、それぞれの2018年がキラキラと輝くために、天神サイトから今年最後のプレゼントです!2017年、天神をいっぱい元気にしてくれた「Suchmos」と、20周年イヤーを爆走中のLOVE FMのパワフルなコラボレーション企画として昨夜オンエアされた「LOVE FM×Suchmos“THE IN SIGHT”」、そのダイジェストをお贈りします!

この番組は、音楽、仲間、夢、希望など、Suchmosが今見ている360度の視界(インサイト)を切り取り、ヴォーカル・YONCEが、等身大の哲学をたった一人で語り尽くす至極の60分です。2017年、大ブレイクしたSuchmosが、大切にしている人の「視野」から読み取るその人の気持ちとか、大切なものへの理解を深めるためのダイブ(共感)など、心の目(インサイト)で、心の距離感(スタンス)を見つめなおしていきます。

音楽のこと、リスペクトするアーティストについて、大好きな古着の話、ツアーの裏トーク、SuchmosがSuchmosになった理由、その歩んできた道、その時どう思ったか、これまでのこと、これからのこと…飾らず、けれど、アツく!パワフルなSuchmosのコトバが、2018年を力強く歩くヒントになりますように。

 

Profile

Suchmos

2013年1月に結成された全員神奈川県出身の6人組ロックグループ。バンド名の由来は、ルイ・アームストロングの愛称サッチモから引用している。洗練された音楽性のみならず、ストリート出身ならではの存在感にも注目が集まり、ファッションやカルチャー誌の表紙を飾ることも多く、ミレ二アル世代を代表するアーティストとして、頭ひとつ抜けた活躍を見せている。

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●デビューから変わったと思うこと。変わっていないこと。

 

「いきあたりばったりの強さ」って、カッコいいと思う。

さて、いよいよ2018年1月は、Suchmosの結成から5年目!「あっという間!そんなんだったっけ?オレたち」というYONCEに、「じゃあ、デビューからの変化について教えて!」と、質問してみました。

★Vo.YONCE

自分らが信じるもの、カッコイイ!と思うものは必ず評価されるって、信じられたんだ。

5年前は、俺はまだまだリハスタの夜勤のバイト+蕎麦屋のランチのバイトをかけもちで。その合間にもともとやってた「OLD JOE」というバンドのライヴをやったり…だから2つのバンドのリハーサル~ライヴのあとに夜勤という、けっこうひどい状況でしたね。そこから思うと好きな音楽でメシを喰えてる今にありがたみを感じます。

けど、なぜかその時から、自分が信じるもの・自分たちがカッコイイ!と思っているものは必ず評価されるだろうと確信してました。だから今を想像はしていたし、いや夢想していたんだね。なんかこういうふうになっていけたらいいな、が事実になった感じ。

ただ2013年春の初ライヴの時は、僕はひどい風邪で声が出ない、曲もオリジナルはなんとか間に合わせたけど、まだ歌詞もクソもないみたいな状況で。バンド名だってまだ決まってなかったなあ。そんなこんなでまあ強行突破だったから、なかなか“そのころから博打を打ってたな”、と。ま、そんな「いきあたりばったりの強さ」というか、「出たとこ勝負」ができた方がバンドってカッコイイなって思いますよ。そういう舞台度胸というのはきっとこの時代に培われていたんだろうね。

“何かを捨てて、何かを得た”。常に追い込んできた人生だったな、って。

ターニングポイントって難しいけど、ある意味、いつも常にターニングポイント!って言えなくもないな。たとえば、バンド始めた高2の時もそう、バンドを結成した5年前もそうだけど。それまでけして成し遂げることができなかった「バーコードのついているCDが出せた!」というのが、ちょうど今から2年前の春。いわゆるSuchmosの最初のEP「Essence」がでた時。ここが大きな転換点になった。もう戻れないし、戻るつもりもないけど、“何かを捨てて、何かを得た”という瞬間だった。

のちに、OLD JOEの解散があり、Suchmosの活動に絞っていくことになったんですけど、そこだって言ってみれば青春時代の終わり、つまり一人の大人として音楽と向き合う時間がついにやってきてしまって…。ネガティブな話でもなんでもなくてね。そんなんだから「常に追い込んできた人生だった」な、と実感します。そして今年2017年、レーベル「F.C.L.S.」を成立ですよ!生意気にもね 笑。

デビューから変わっていること、変わってないこと、すごいいっぱいあると思うけど、でも音楽に向き合う、音楽そのものを一番に考えるというのは未だに何も変わってないかな。メンバー全員、もちろん、聞く音楽も変わったし、音楽のツボそのものは変わったかもしれないんですけど、6人で音楽をつくる時、それぞれが持ち寄るエッセンスが大事なんだとか、6人で音楽に向き合うことが一番大事なんだ、ということはまったく変わらない。変わったらバンドがまったく違うものになっちゃうからね。でも、逆に「変わっても面白い」と思えるような境地に最近のオレたちはいる気がするね。それとも、あまり変わったか、変わってないかを気にしなくなったということか。

一方で、逆に全部変わった、とも言えそう…へんな話、街頭にオレたちのポスターが貼ってあったりとか、電車の中吊りに自分の書いた歌詞が掲出されていたり、なんだそれ、って感じ(笑)!結局は、ひっくるめてすべてのことをポジティブにとらえて、音楽に変えていくのがオレたちのやるべきことだって、この1年をかけて学びとることができた。それが2017年だったんですよ。

 

→一気に、スターダムにのし上がったSuchmos。無名のバンドから、今、日本の音楽シーンをもっとも席巻しているアーティストへ。そんな急激な変化に伴うものは「何かを得るには、何かを捨てる」、そんな勇気だとか。わかっていてもなかなかできない、できないからふつう悩みますよね。けれど、インタビューを通して強く感じたのは、出会った出来事に対しての“後付け”だとしても、Suchmosはこうもシンプルに、楽々と、きちんと自分のコトバで自分たちの輪郭を消化~昇華している”という強烈な印象。それが音楽性に現れているとしたら、次に聴くべきは、彼らが思う「普遍性」ではないでしょうか。こんな質問、投げてみました。

 

●50年後も“あたりまえ”に聴いていると思う音楽は?

 

“おいしいとこどり!”それがSuchmosの「裏打ちのある強さ」。

★Vo.YONCE

メンバー全員が影響を受けたのは、ジャミロクワイ。

とくにジャミロクワイの最初の3,4枚までかな、初期のメンバーがいたころのジャミロクワイってのが、90年代最強のバンドで…初期のジャミロクワイは若さからくるその勢いと、メンバーそれぞれが持っている個性がスゴイ。たとえば、トビー・スミスの独特な和音、ハーモニーの組み立て方だとか、ベースのスチュワート・ゼンダーのキレッキレの神がかりなベースラインとか。あとボーカルJKの圧倒的なスキルフルなボーカルライン、フェイクだったり…そんな個性派集団がバンドになるとなぜかまとまりがあってかっこいい演奏ができる、バンドが持つマジックをまんま体現しているグループだと思うんですね。90sってなかなかそういうバンドないんですけど、ジャミロクワイはそれをイケてるストリートなカタチで登場してきたバンド。

なんかそういう部分で、ある意味、おいしいとこどり、リスペクトしているバンドの持っているマジックと、大好きなソロプレイヤーたちが持つスキルとかフィーリングを、いろんな音楽から吸収している。それがSuchmosの「裏打ちのある強さ」。そういうものが身についているんじゃないかな、と思うんですけど。とくに、僕が個人的に、圧倒的に影響を受けているのはニルヴァーナとザ・クラッシュ。パンク、オルタナティブロックが大好きで、そういうものから受けたアティテュードを歌に盛り込むように意識してますね。結局、好んで聞いているものがそのまま出てくるのが音楽。だからすごく自然なかたちで音楽と触れ合っている気がします。

 

→ロバート・グラスパー、クリス・デイヴ、スチュワート・ゼンダー、アドリアン・フェロー、ヴルフペック…神な名前がズラリ!この続きはぜひ、radikoで追ってみてください!きっとスパークします!

 

●ファッションなど、今、惹かれるもの・気になるものは?

 

自分が必要なもの、必要な量というものを知ること。

★Vo.YONCE

流行り廃りとか、1、2年着て、捨てる、売る、みたいなものはもういいっかな。

古着ですね!Suchmosは服に目がないバンドです(笑)。ツアーの時は前乗りして、ほぼ確実にその土地の古着屋で買い物をし、それを翌日のライヴで着る、みたいな。レコード屋さんと同じで、その場所にしか残ってない=つまりその土地が持っている雰囲気が引き寄せたものに惹かれるんですよ。もしくはまったく偶然にその土地に流れついたものとかもそう。

はるか昔のもの、逆に最新のものでも時間を感じさせないもの=古くも、新しくも聞こえるもの。そういうものとの出会いが自分たちを刺激してインスピレーションの元ネタになる。たとえば、カッコイイ服ひとつとっても、たとえば「あの映画に出たあいつが着てたなあ」「この映画サントラけっこうイケてるじゃん」→久々に映画見てみようかな、というふうに。一つのことがきっかけで、一つの服にたどりついてく。オレらはそんな自分たちの感性を触発してくれるものを日頃から求めてるし、それをカッコイイと思う

ずっとそばにおいておけるものがいい。結局は流行り廃りとか、1年2年着て、捨てる、売る、みたいなものはもういいっかな。世の中的にどんどんものを作って捨てて作って捨てて、捨てる場所無いから海まで埋めて埋めてとか、よくないよ。捨てるためにものをつくっているのと同じことなんだから。

ずっと使えるカッコイイものを、必要な量だけ売って、必要分だけ得る、というのが健康的。いいものいっぱいあるけど、いっぱい欲しいワケじゃない。自分が必要なものを、必要な量だけ。というのを知ることを、オレはここ最近学びたいのかもしれない。そういう人をカッコイイと思うし。

 

→ずっと使えるカッコイイものを、必要な量だけ。これって大事なモノサシですよね。ずっと大切にできる何か。あなたにとって、それは何ですか?

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いかがでしたか?

あまりの忙しさで「今年の記憶がない!」というYONCE。なのに「あっという間に“ひとりしゃべり”」と、こんなロングで、バイブス、アッパー!な独り言をいつもと変わらないテンションをもってメッセージしてくれたこと、感謝!

 

「いいテキトーも、悪いテキトーも、あります。けど、大事なことはテキトーにしちゃいけない」

「ひとを大切にすることを意識の外に置きはじめたら、きっと人はつまらなくなってしまうと思う」

「ひとを大切にするってのはフツーにしてればできるはずなんですけど。だから僕はふつうの世界に生きていたい」

「地に足のついている一人の人間として立ち、歌い、そしてふつうに過ごすことを、やめたくない」

 

カッコイイをキーワードに、まだまだたくさんのSuchmosの言霊がつまった
LOVE FM×Suchmos“THE IN SIGHT” SUPPORTED BY SOLARIA PLAZA
このオンエアは期間限定でradikoで聴くことができます。


▼番組を聴く
[radiko.jp]LOVE FM×Suchmos “ THE INSIGHT ” SUPPORTED BY SOLARIA PLAZA | LOVE FM | 2017/12/25/月 | 23:30-24:30 http://radiko.jp/share/?t=20171225233000&sid=LOVEFM 

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取材・文:下田 浩之
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