グルメ | 新店舗オープン

さりげなく新しい創作和食。いつの間にか、好奇心とお腹が満たされます

2017年11月23日 08:00 by 木下 貴子

落ち着いた雰囲気の店が並ぶけやき通りに、また一つゆっくり時間をかけて食事を楽しみたいお店が誕生しました。場所は、赤坂2丁目の交差点そば。国体通り沿いですが、ちょっとだけ奥まって静かに店を構えます。

カウンターメインのお店。テーブル席も1つ用意されています。


店主は、警固本通りにあった日本料理「有栖川」で21年間腕を磨いた村嶋宗晴さん。「有栖川」が一時閉店することになり、これを機に独立しました。「『有栖川』に来てくださっていたお客様も寂しがってくださったので、できるだけ近くで店を探しました」と話します。


日本料理の技術をベースに、ワインに合うように考案された創作和食。グラスワイン600円~、グラスシャンパーニュ1,000円など。セラーにはフランス産を中心に50種類ほどの銘柄を揃えます。ビールや日本酒、焼酎もあります。


「料理は僕一人でやっているので、できるだけお待たせしないように。また、お客様が新しい料理や味と出会えるきっかけも作りたい」とメニューはおまかせに絞り、5,000円と8,000円のコースを用意。

それでは、料理をご紹介いたします。写真はすべて8,000円のコースの一例です。

季節の野菜を使ったサラダ。この日は3種のトマトと葉野菜に、生パンチェッタと自家製の燻製玉子をトッピング。醤油とタマネギのドレッシングがかけられていますが、実は野菜の下にリンゴのピュレのドレッシングが隠されています。これがとってもまろやかな甘さで…「ワインに合うでしょ」と微笑む村嶋さん。もちろんワインに合いますし、進みます。ご主人、確信犯ですね(笑)。


お刺身。毎朝、柳橋連合市場で仕入れているため新鮮さはもちろんですが、包丁の入れ方がとても上手く、歯ごたえ、食感、味、いずれもお見事! この日はタイ、タイの昆布〆、アワビ、マグロ、ヤリイカ、スジコ、クジラのウネ。燻製醤油のソースでいただくクジラのウネは、ウネの味とスモーキな香りが同時に優しく鼻腔を抜けます。


カツオとアマダイの骨で出汁をとった吸い物。具は、秋の王様・マツタケと、車エビの身がゴロンと入ったホタテとアマダイの真薯という贅沢な椀です。


レンコン饅頭、どんこしいたけ、四方竹(タケノコ)、万願寺トウガラシの煮物。かつお出汁の餡で柔らかい味わいに仕上げています。四方竹はシャクシャクで、レンコン饅頭の中にはギンナンと栗の渋皮煮が入っていて、いろいろな食感と秋の風味が楽しめます。


マダイの蒸し物。中華の魚蒸しがヒントになっていて、ソースに紹興酒を使ったりパクチーをあしらったり。そのうえで、ソースにかつお出汁も使われていて和食の枠から大きくはみ出さず、異なるアプローチで舌を楽しませてくれます。日本酒とも合います。


メインの、アマダイの蒸し焼きとタラの白子のソテー。アマダイはウロコのまま皮目をパリッと焼いてあり、白子はふんわり。ほんのりとした苦みが心地よい春菊のソース一緒にいただきます。


ローストビーフ。赤身を使うため肉の味がしっかり伝わり、しかしオーブンでじっくり焼き上げるため柔らか。ここまでくると赤ワインは外せません。ふたたび、ご主人、確信犯ですね。このローストビーフは5,000円のコースでも出されます。


コースはほかに小鉢やデザートなどが付いて、だいたい9~10品で構成。「こんな感じの創作料理です。懐石のようにかしこまる必要はないので、気軽に楽しんでください」。旬の食材を使って、様々な技法や手法で新しさを提案してくれる村嶋さん。カウンター越しに、料理に使った食材や調理法についての説明もしてくれるので、食べゆくごとに好奇心と知識とお腹が満ち足りていきます。

取材・文:木下 貴子
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プレイス情報PLACE

創作和食 ugo

住所 福岡市中央区赤坂3丁目9-26 中村ビル1F
TEL 092-751-3663
営業時間 18:00~23:00
定休日 日祝日
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