グルメ | 新店舗オープン

本場で培った腕とアレンジ。オンリーワンのスペイン料理

2017年09月14日 12:00 by 木下 貴子

山口、大阪での修業を経て、スペインへ。「本場の店で働いた経験が、僕の料理人生の基点となりました」と話すオーナーシェフの伊藤貴光さん。「スペイン料理で勝負しよう」と心に決め、帰国。出身の下関に近く、またスペイン料理が受け入れられている場所を求めて福岡へ。中洲にあるスペイン料理店「non-bar FOUR」にて料理長を8年務め、そしてこのたび「やるからには一国一城の主を目指ざそう」と念願であったご自身の店を開きました。

場所は渡辺通3丁目。大通りから一筋入った路地裏にあります。馴染み深い中洲を離れてこの場所を選んだのは、「中洲ではバーの要素も必要とされますが、僕はシェフだからやはり料理を食べに来ていただきたくて」と話します。

「印象づけたい」と、黒と赤を基調に。使用する食器も黒と赤で統一しています。



シェフが働いていたバスク地方でよく食べられる炭火焼きをメインディッシュに、アヒージョやオムレツ、パエリアなど日本でも馴染みあるスペイン料理を中心に。ですが、「どこにもない、うちの店だけの味を目指したい」とそれぞれの料理にアレンジを加えます。例えば3種ある、こだわりのアヒージョ。「エビ」は有頭エビを使用し、「マッシュルーム」はイベリコ生ハムを入れて風味豊かに、そして「砂ずり」はコンフィしたものをアヒージョに。素材にこだわり、ひと手間かけて、シェフならではのスペイン料理が生まれます。

ピンチョスや魚介たっぷりの料理、デザートも。



おつまみに外せない生ハムももちろんあります。「スペイン産ハモン・セラーノ」(648円)。



魚介がたっぷり乗った「本場仕込み特製パエリア」(1人前1,382円 ※注文は2人前から)。



さらに一歩踏み込んだ料理を味わいたいなら、ぜひ「本日の一押しメニュー」を手にとってみてください。こちらの日替わりメニューこそこの店の真骨頂。旬の食材を使うのはもちろん、「みなさんが手を出しにくいかなと思われる珍しいスペイン料理です」とシェフ。例えば、スペインでは市場に山盛りで売られているという亀の手の塩ゆでや、家庭で作られる土鍋でぐつぐつ煮込む濃厚なシチュー「ピルピル」など、惹かれる料理が並びます。

「亀の手の塩ゆで」(734円 ※価格は仕入れによって変動あり)。


「バカラオ(タラ)のピルピル」(972円)。付け合せの自家製パンは日替わりで色々と味あわせてくれます。この自家製パンがまた人気で、持ち帰りで注文する人もいるそう。

料理のお供のお酒は、スペインワインを中心に。グラスは日替わり、ボトルはセラーには約100種が用意され、一本ずつ特徴の説明と値段の書いたタグが付けられているので、好きなものを自由に選ぶこともできるし、おすすめをシェフに尋ねて選んでもらうこともできます。またシェリー酒もタイプ別に6種類のグラスを揃えています。


料理店ではありますが、もちろん軽い飲み使いもオッケー。そのためにカウンター席も用意され、また「ご自身でお酒にあうものを選んでいただけるように」とお通し(324円)のアミューズも数種類から選べるようにしています。このシステムだと、1軒目で白ワインからスタートしたい人も、2軒目づかいで赤ワインからスタートしたい人も、それぞれお酒に合わせたアテを楽しめるという…小さいことだけど大きな喜びにつながる心配りです。

アミューズはこのように瓶づめで出てきます。どれにしようか迷ったら、追加注文もできます。


アミューズの1つ、「自家製クリームチーズ」は赤ワインにぴったり!



「ご家族連れも来やすいように」と早めの17時からオープン。「みなさんに馴染めるように」という思いを込めてつけた『Aire』(「空気」の意味)の名のように、いろんな客層に、またいろんなシュチュエーションに自然にフィットするような、そんな印象のお店です。ちなみに伊藤シェフはスペイン時代をはじめ、色々なおもしろエピソードの持ち主。とてもここでは書ききれないので、ぜひお店で直接うかがってみてください。中洲で鍛えた和術とサービス精神とともに、おもしろおかしい話もきっとたくさん聞けるはずです(カウンター席限定ですが)。

取材・文:木下 貴子
このライターの他の記事を読む

プレイス情報PLACE

Brasa & Taberna Aire(アイレ)

住所 福岡市中央区渡辺通3丁目6-24
TEL 092-519-3193
営業時間 17:00~翌1:30
定休日 不定
PAGE TOP