舞台

能楽を題材にしたスペクタクル!『幽玄』で坂東玉三郎と鼓童が共演!

※このイベントは2017年9月18日(月・祝)をもって終了しました。

2017年09月08日 18:00 by 筒井あや

15年以上にわたり、その自由自在な発想と類い稀なる審美眼で鼓童の創作活動に大きな変革をもたらしてきた玉三郎。今回のテーマは『幽玄』と題し、世阿弥が見た世界を『羽衣』、『道成寺』、『石橋』など能の代表演目を題材にして表現することに挑戦。

不世出と評される玉三郎の優雅な舞いを、太鼓界を牽引し続けてきた鼓童が斬新な切り口で囃します。そこに花柳壽輔はじめ、花柳流舞踊家の出演も決まり、見どころに華を添えます。能の代表的な演目を題材に、玉三郎の舞踊が、魂を揺さぶる鼓童の太鼓の響きと、能楽にインスパイアされた妙なる音色と一体になって、奥深くも情感豊かなイマジネーションの新たな地平へといざないます。

現在博多座で上演中の坂東玉三郎さん、鼓童のメンバーが、今作の魅力を語ってくれました。

――能という題材を使った今作『幽玄』、一部のお客様には少し難しいのでは?というイメージがあると思いますが、今回の演出にあたって工夫されたことがあればお聞かせください。

坂東玉三郎:世界中に和太鼓のグループや団体はたくさんありますが、その中で、これまで踏み入れなかった場所のものを学んで、それを表現することによって違う境地が開けるのではないかと思って今回は作りました。
もちろん私も歌舞伎役者なので能楽そのものをやることはできませんし、楽器も違います。「幽玄」とは曖昧でつかみ所のないものであり、今回は、そういった創造的な時間を過ごして頂くために作品を作って来ました。
ただ「幽玄」というものを、どうやって言葉にするかというのは大変難しくて、その分、お客様も難しいと考えられると思いますが、観てくださった方が、自由に感じて、その空間や時間を自由に楽しんで頂ければと思っています。ですから、その空間を自由に飛んで行ける時間を作ることが、私たちの務めだと思って作りました。実際にやっていることの細部に目を付ければ固いですが、そうではなく、劇場空間全体の音とか、雰囲気を楽しんでいただければと思っています。まあ、作っている方も(「幽玄」とは何かは)解らないんですけどね(笑)。

――東京、名古屋、新潟公演を終えてみていかがですか?

鼓童 船橋裕一郎:僕たちはいつも稽古場で、玉三郎さんにとても高いハードルを課していただきまして、大変な思いをしながらやっているんですけど(笑)、その時、常に玉三郎さんが仰るのは、お客様がどう感じるか、どれだけお客様が楽しめる舞台になるか、ということです。太鼓という楽器の特性上、つい自分たちが気持ち良くなったり、自分たちが出したい音とかをやったりするんですけど、そこを玉三郎さんは、お客様がどう感じてくださるかを、先ず考えなさいと仰います。それは僕たちにとっては大きな課題だったんですけど、そこを克服して行く事によって、太鼓の新しい領域に入って行けたかなと思います。
この作品では、これまでの公演で僕たちが体験したことのないような拍手をいただくことが出来て、僕たち自身が新しい鼓童の世界を作って行けているんだなと、お客様の反応によって感じる事ができました。ぜひ楽しんで頂けたらと思います。

鼓童 石塚充:「アマテラス」に続いて、またこうして玉三郎さんと舞台上でご一緒させていただけて、光栄に思っています。博多座では「アマテラス」から毎年のように、新作を発表させて頂いておりまして、今回新作の「幽玄」を博多座で上演できることを本当にうれしく思っております。博多のみなさんに楽しんで頂けるように精一杯務めさせて頂きます。

鼓童 大塚勇渡:私は先輩方に比べるとメンバー2年目で、若手なんですけど、この「幽玄」というタイトルを聞いた時に自分の中で消化するのが難しくて、辞書を引いたり、本を読んでみたりしました。世阿弥も「幽玄」という考え方を大切にしていて、書籍を読んだりしたんですけど、それをどう舞台で表現するのか、私たち若手の中でも疑問でした。そんな中、5月に初演を迎える前に玉三郎さんから、「幽玄」を演じるというより、お客様に「幽玄」を一瞬でも感じて頂けることが今回の「幽玄」に繋がるのではないかと仰いました。その言葉を聞いて、なにか繋がったような感じがありました。能の真髄を勉強する事で、「幽玄」に繋がっていくのではないかという理解から、5月に初演を迎え、また私たちの中で昇華して、9月、博多座の素晴らしい環境の中で、玉三郎さんと共演できる事をうれしく思っています。

 

坂東玉三郎×鼓童 特別公演『幽玄』は、9月18日(月・祝)まで博多座にて上演中!

取材・文:筒井あや
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会場 博多座
期間 ~2017年9月18日(月・祝)
料金 A席 16,000円、特B席 13,000円、B席 10,000円、C席 5,000円
主催者URL http://www.hakataza.co.jp/
お問い合わせ 博多座(TEL:092-263-5555)

プレイス情報PLACE

博多座

住所 福岡市博多区下川端町2丁目1
TEL 092-263-5555
URL http://www.hakataza.co.jp/
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