グルメ | 新店舗オープン

夢かうつつか…西中洲に現れた大正風情に溢れるバー

2017年02月28日 12:00 by 木下 貴子

タイムスリップしたような…と言うとちょっと大げさかもしれませんが、足を踏み入れた瞬間から現実世界を、後にした扉の向こうに置いてきたような感覚にとらわれます。和で調和された艶やかな店内、紳士的なバーテンダー、モニターに流れるモノクロームの無声映画…。西中洲に現れたこの店は、まさに「まぼろし」のような異空間です。


↑外観からすでにムードが漂います。




↑そして内観は実に艶やか!
 


↑バーカウンターはシックで落ち着ける場所。

 

店のテーマは大正浪漫酒場。「大正時代その昔、駅前には飲食店、バー、フルーツパーラーが集まり街づくりの一端を担っていました。その3つの要素を一軒で楽しめるお店にしました」と、バーテンダーの竹永伸太郎さん。20時から23時まではディナータイムで、23時から翌3時まではバータイムという設定です。

メニュー表も大正風に、洒落た名称で料理名が記されています。お酒の項目には「ハイカラ酒目録」と題し、ビールは「麦酒」、ワインは「葡萄酒」といった細かい演出まで。

ディナータイムの看板料理は「すき焼き」。ですが、今現在私たちが食べている一般的な「すき焼き」とは異なります。「仮名垣魯文の安愚楽鍋~関東風すき焼き」とメニューに表記されるこちらは、文明開化期の戯作者・仮名垣魯文がその著書に綴った、当時東京で流行った肉鍋を参考に作られたものなのです。


↑割下に、肉もザクも一緒くたに入れて煮るという本来のスタイルの「仮名垣魯文の安愚楽鍋~関東風すき焼き」(1,944円)。溶き玉子に浸さずそのままいただきます。

 

ディナータイムのもう一つの柱となるのが、すき焼きの割下に浸して味付けしたローストビーフ「ローすきビーフ」。の柔らかくて甘みたっぷりの「ローすきビーフ」を使った料理をはじめ、季節の食材による一品料理、それに何とお蕎麦まで! 食後のデザートには「まほ桜のフルーツパーラー」として、「田舎汁粉~関東風」(756円)、「道明寺餅~京風姫桜餅」(540円)などが用意されます。


↑「ローすきビーフのカルパッチョ風」(1,296円)。スパイシーマヨネーズとオニオンドレッシングでいただきます。ビーフの下にはポテトサラダが。



↑「ローすきビーフの握り寿し」(参貫・1,188円)。酢飯を大葉で巻き、その上にビーフ、トッピングに下ろし生姜とワサビを。

 

料理を手掛けるのは、大友雄介さん。本来バーテンダーである大友さんの「自己流」という料理は、華やかで、持ち前のセンスをひしひしと感じる独自性の高ものばかり。バータイムでも色々な料理を出しているので、どの時間帯でも、ぜひその感性まで含め味わってみてください。


↑バータイムのメニューより「板蒲鉾と和佐比」(756円)。いわゆる板ワサですが、オリーブオイルがかかってあり、付け合せに葱味噌というオリジナル。容姿含め、こんなお洒落な板ワサ見たことがありません!


「西中洲の雰囲気や伝統は守りつつ価格帯はお手ごろに気軽に入れる店づくりを目指しています」と竹永さん。女性の心を惹きつける店の雰囲気と料理と、そして女性同士でも気軽にいける価格帯。西中洲という大人の飲み処という境界線を、緊張することなく越えられそうなお店です。


取材・文:木下 貴子
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プレイス情報PLACE

大正浪漫酒場 まぼろしの桜

住所 福岡市中央区西中洲3丁目19 ベイヒルコート2F
TEL 092-725-6688
営業時間 18:00~翌3:00(OS2:30)
定休日 日曜
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