グルメ

『NAKALABO』がランチをスタート!予想外の驚きと美味しさ体験

2017年02月13日 12:00 by 木下 貴子

2013年4月にオープンし、瞬く間に福岡屈指のイタリアンとしてのポジションを確立した薬院の「なかがわ」。2016年3月にオープンした姉妹店『NAKALABO』もまた、評判の店となるのも時間の問題でした。特に『NAKALABO』はフレンチ、イタリアンをベースしたレストランであると同時に、「なかがわ」ではできない様々な調理法を試す実験の場という顔を持ち合わせるというユニークさで、同業者からも高い注目を集めています。※『NAKALABO』の過去紹介記事はコチラ



その『NAKALABO』が2月3日より、ランチをスタート! 「いろんな方々にもっと身近に『NAKALABO』の料理を楽しんでもらいたくて」とオーナーシェフ・中川英樹さん。「最後のデザートまで含め、しっかり手の込んだ料理を召し上がっていただきたい」という想いから、提供するのはコースのみです。

期待を胸に、何はともあれさっそく基本のランチコース2970円(税・サ込み)をいただきました。紹介するのはランチコースの一例です。旬の食材や仕入れによって内容は日々変わります。

素敵なテーブルセッティング。パスタの蝶ネクタイが可愛い!この時点で、早くもテンションが上がります。


さて、前菜です。1口から2口サイズの前菜が2品でてきます。
1品目はシイタケと生ウニを使ったタルト。中には熊本産のフロマージュ・フレが使われていて、チーズのまったりした食感にさらにウニのまったりさが重なります。お互い深い味わいにも関わらず、うまく協調し合うところに唸ってしまいます。タルトは前菜の定番。「その時に思い付いたものを具材にします」と中川さん。


 

2品目は、エクレアの登場です。中身にはフォアグラのテリーヌと金柑が使用され、軽やかだけどしっかりした味わいで、小さいのに大きく感じる存在感。テリーヌは砂糖をまぶしてブリュレされてあるため、サクサクの食感も加わります。

先ほどのタルトもこのエクレアも生地はパティシエ・荻峯みゆきさんによるもの。中川さんの「今までやれなかったものが出せるようになりました」と、表情を緩めます。
すでにこの時点で、『NAKALABO』の食への柔軟さ、挑戦の姿勢がうかがえます。また、器づかいも非常に魅力です。


 

前菜3品目は、アジのカルパッチョ。アジの下にはミカンが敷かれ、ハーブが散りばめられた見目麗しき一皿です。津田カブとカボスのソースでいただきますが、これがもうカブの瑞々しさとカボスの酸味でとっても爽やか。

 


4品目には、丸い器が出てきました。恐竜の卵のように見えるこちらは一体なんでしょう…?

「トンソクです」と中川さん。と言われても、どう見ても私が知っているトンソクには見えません。「トンソクのラビオリです」とにっこり。またまた、見事にやられてしまいました。思いもつかない料理の登場です。
まずキャラメルオニオンでしっとりさを表したコンソメペーストを一口。オニオンだけの自然の甘味が優しく口に広がります。続いてラビオリを半分、口に含むとその薄皮はツルンツルンの喉越し。そこにジュレのようなトンソクの食感と甘みが加わり、さらに2種のチーズの風味が追いかけてきて、非常に複雑な味わい。でも美味しい!

「料理って手をかければかけるほど、いろんな変化が起こるから面白いですよね」という奥様の知江子さんの言葉に何度も頷いてしまいます。

 

5品目の魚料理は、サワラの低温ロースト。60度で15~20分温め、皮辺だけを仕上げに焼くというこの調理法により、通常だとパサつきやすいサワラの身も実にしっとり。旨味もじわっと浸み出します。フキノトウのソースのちょっぴり苦く、滋味深い味わいに、来たる春を思い浮かべます。添えられた水前寺菜、ウルイなどの春野菜もそれぞれに季節を味あわせてくれます。



終盤に近付いてきました。6品目の肉料理、この日は宮崎産きなこ豚のロースト。ソースは黒ニンニクと島原の味噌です。中川さんの「なるべく九州の素材を使いたい」という想いがここでも現れています。ゴボウとウーシャンフェイ(五香粉)を調合したパウダーも添えられ、異なる味の提案も。


 

いよいよ、最後のデザートです。デザートは日替わりの3~5種類から1品チョイスできるスタイルです。参考としてこの日のデザートから2品ご紹介いたします。
まずこちらが、チョコレートのタルト。「タルトですか?こちらがタルトなんですか?」と思わず2度聞いてしまいました。


側面から見ると、確かに生地が確認できました。薄く焼かれたタルト生地、プラリネやアーモンドも混ぜ込んだチョコレートムースの真ん中には、旬の柑橘類をゼリー状にしたものが! 幾種もの柑橘の風味がショコラと融合し、深く舌に溶け込みます。


そしてこちらがイチゴのミルフィーユ。いわゆるミルフィーユとは異なる姿、ぱっと鮮やかに広がる緑のソースが斬新です。交互に重ねられたイチゴとクリームチーズのムースの本体を、クリスピー状の生地の上に倒していただきます。ソースにはライムとバジルが使われ、口に含むと「いちご畑」が脳裏に浮かぶようなマリアージュ。「季節と和をイメージできるようなデザートを提案していきたい」とパティシエ・荻峯さんは話します。

 

以上、コースは7品で構成され、食後にコーヒーか紅茶がいただけます。

単にランチで約3,000円と聞くと高く感じるかもしれませんが、この内容とクオリティの高さを知った上で考えると、あるいは逆に感じる人がほとんどではないでしょうか。中川シェフがプロデュースするコースがこの価格、この内容で食べられるとあっては、すぐに噂が広がり予約がとりにくくなる予感が…ぜひとも、お早目の訪問をオススメします。
なお、ランチコースは金額に応じての相談も可能です。

取材・文:木下 貴子
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NAKALABO(ナカラボ)

住所 福岡市中央区赤坂1丁目11−1
TEL 092-715-6601
営業時間 12:00~OS13:30/18:00~OS22:00(水曜は夜のみ)
定休日 火曜
URL http://www.naka-japan.com/nakalabo/
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