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「九州」を新たな角度から見つめ直す『都築響一 僕的九州遺産 My private Kyushu』開催

※このイベントは2016年10月30日(日)をもって終了しました。

2016年09月29日 08:00 by 筒井あや


博多人形(福岡)© Kyoichi Tsuzuki

現代美術、建築、デザインをはじめ、生活や文化全般に関わり執筆、書籍編集を続け、写真家、美術家としても意欲的な活動を行う都築響一。

1993年、東京の若者たちの部屋を撮りおろした『TOKYO STYLE』を刊行、一躍注目を集めた。1996年には日本各地の秘宝館や観光名所、知られざるスポットをおさめた『ROADSIDE JAPAN 珍日本紀行』を刊行。この書籍で第23回木村伊兵衛写真賞を受賞するなど、写真家としても高い評価を受けています。


嬉野温泉観光秘宝館(佐賀県嬉野市)

この展覧会は、都築響一による九州のアンダーグランドな一面を浮き彫りにする企画展。これまで『珍日本紀行』で紹介してきた特異な人物や場所に加え、都築により、認定されたさまざまな最新の「九州遺産」たちを紹介します。写真とテキスト、映像、実際に各地から集めた立体物やオブジェなどから構成。
また、2014年に惜しまれながらも閉館した佐賀県《嬉野観光秘宝館》の展示品による18禁部屋も登場するなど、展覧会内にも独自のこだわりが見えそうです。

これまでも、専門家はおろか一般の人々にさえ見向きもされない、しかし独創性に富み、独自の深化を遂げた創作活動や生活様式などに光を当て発表してきた。その独自の感性で「九州」を新たな角度から見つめ直す展覧会になりそうです。

 

==都築響一からのコメント==

温泉、郷土料理、地酒。これが旅行メディアのすべてだ。フロとメシ。かつては旅することの添え物でしかなかった要素が、いつから主役にのさばるようになったのか。有名な温泉も地酒もなく、メディアの関心からこぼれ落ちた地方はただ寂れゆくのみ。いまやアマゾンだろうがサハラ砂漠だろうが日本人観光客のいない場所はないが、今度の連休に(たとえば)佐賀の田舎を巡ってみようという人は少ないだろう。結局、「秘境」は遠くじゃなくて君のすぐ近くにあるってことだ。
今回お目にかけるのは、30年近い旅のあいだに巡りあった「僕的九州遺産」である。もう、とうに消えてしまった場所もあれば、しぶとく生き残っている場所もある。ここには絵葉書のような風景もなければ、旅行ライターがヨダレを垂らす旅情も、外国人観光客を黙らせるワビサビの美学もない。むしろ俗悪・軽薄と罵られてもやむを得ないような、ときには地元の人間でさえ存在を忘れてしまいたい場所ばかりが並んでいる。でも、このスッピンの乱れ顔こそが、いまの日本だ。
そしてその素顔は、確かに美人じゃないけれど、見ようによってはちょっと可愛かったりする。美しくない日本。品のない日本。居心地いい日本。目の前にある現実をもう少しポジティヴに受け入れることができたら、人生はずっと楽しくなるはずだ。なぜなら、つまらなく見える町を、なんとかおもしろがろうとする努力。つまらなく見える人生を、なんとかおもしろがろうとする努力。このふたつには、ほとんどちがいはないのだから。

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と、ここまで、今回の展覧会の情報をお知らせしました。正直「九州にもそんなところがあったのか〜」と思いながら、興味を持ちましたが、何よりも興味を抱いたのは、都築響一氏ご本人のコメント。
どこか僅かな共感が、感じられる。これが、この展覧会の本当の目的ではないだろうか?
この“僅かな共感”を求めて、足を運んでみようと思います。やっぱり違った!と思っても、それは個人の感性。まず、行ってみることから始めてみてはいかがですか?

 

取材・文:筒井あや
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都築響一 僕的九州遺産 My private KyushuEVENT

期間 2016年10月1日(土)~2016年10月30日(日)
時間 10:00〜20:00 
※初日10/1のみ18:00オープン
料金 一般400円、学生300円、高校生以下無料、再入場可
※アルティアムカード会員・三菱地所グループCARD(イムズカード)会員無料

オープニングレセプション 作家来場

会場三菱地所アルティアム(イムズ8階)
期間2016年10月1日(土)
時間18:00〜20:00
※参加無料・予約不要

プレイス情報PLACE

三菱地所アルティアム

住所 福岡市中央区天神1丁目7−11 イムズ8F
TEL 092-733-2050
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