グルメ | 新店舗オープン

大人な店だけど、心地よい。笑顔をくれる小さなフランス料理店

2016年04月05日 08:00 by 木下 貴子

薬院六つ角にほど近い、上人橋通り沿いのビル1階の入口から進んで突き当たりの扉。ガラスには細かい模様が刻まれ、中の様子はまったく見えません。隠れ家的な雰囲気、店のメニューが外に置いてあるわけでもなく、ここで躊躇うかもしれません。しかし、ちょっとだけ勇気を振り絞ってその扉を開けてみてください。きっと、後悔しないはずです。

オーナーソムリエの植山千恵さんと、ご主人でシェフの修次さんが営む小さなフランス料理店。ご夫妻のお名前にピンと来る方もいらっしゃるかも。こちらの店、実は、住吉の「サラマンジェ・シュウ」が3月に移転オープンした店なのです。以前は食堂スタイルの店でしたが、移転後はワインやフレンチをゆっくり楽しむ大人な店に。営業も夜だけになりました。「これから20年働くことを想定し、僕らと同年代の人たちでも楽しめるような店をやりたくて。おじさんが1人で来てもいいような(笑)」とお二人。内装も自分たちでデザイン。カウンターもゆっくり座れる椅子を配置し、なるだけ目線が揃うように床を上げるなど工夫されています。

アメリカ、イスラエル、オーストリアの公邸料理人(総料理長)を11年勤めあげ、独立して9年、今に至るシェフの料理は申し分のない美味しさ。カジュアル・フレンチを中心に、公邸料理人時代の国の料理が揃います。「サラマンジェ・シュウ」のメニューでスタートを切りましたが、「お客様の反応を見ていきながら、徐々にメニューを変えていきたい」と話します。料理とあわせてぜひワインも。400本収納のウォークインセラーには、現在は100種類を越えるワインが並びます。ソムリエの千恵さんが朗らかに接客してくれるので、こちらも遠慮なく好みや値段など相談でき、満足の1本を選んでもらえます。ボトルは3,800円〜。季節にあわせて変えるグラスワインもシャンパーニュ(1,000円)、赤、白数種が用意されています(700円〜。春夏はロゼも)。

以前からかなり変化したスタイル。「お客様が来られている時はもちろん、いらっしゃらない時でも常に楽しもうと、自分たちの意識もだいぶ変わりました。僕らがニコニコしていると、お客さんもニコニコになるはず。笑顔で帰っていただくのが一番ですから」。隠れ家的な店構え、コンパクトながらも重厚な空間。ですが、ご夫妻の人柄にすぐに緊張はほぐれ、美味しい料理とはずむ会話で、帰路への扉を開く頃はきっと顔に笑みが浮かんでいることでしょう。




【1】アイスバイン(塩漬け豚肉のすね肉)と自家製ソーセージのシュークルト(1,750円)
【2】自家製スモークサーモンのサラダ仕立て(1,200円)
【3】気さくな人柄のご夫妻。経験豊富なお二人は話題の引き出しが多く、すぐに会話が弾みます。店の奥にはワインセラー。珍しいイスラエルのワインもあったり、充実のセレクト

取材・文:木下 貴子
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