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大名の「ステレオ」が春吉エリアに姉妹店を開業!

2016年01月19日 15:00 by 山田 祐一郎

“音浴”と表現したくなるような気持ち良さ。2つの大きなスピーカーから広がるピアノの調べは繊細で、ボーカルの声は弾むような生き生きとした躍動感があり、かと思えば、一転して穏やかに静まり、耳を澄ませたくなる。次の曲に切り替わって流れ始めた小鳥のさえずりのような小さなギターの音色を鮮明に浮かび上がらせる。気がつくと、耳が、音に夢中だった。「ああ、ずっとこの場に居たい」。

どこに居たのかというと、渡辺通3丁目に昨年末にオープンしたばかりの「ステレオコーヒー」。この店を手掛けるのは大名の人気レストランバー「ステレオ」です。同店は、DJでもある店主・渡辺さんがMcIntosh(マッキントッシュ)のアンプ、そしてJBLのスピーカーのコンビネーションによって作り上げた最高の音響空間での食事がウリで、いつも多くのお客で賑わっています。そんな渡辺さんが2号店として考えたのが、コーヒースタンドとして誕生した「ステレオコーヒー」でした。

ちなみにコーヒースタンドとは、その名の通り、スタンドして(立って)コーヒーを楽しむ場所。店内には、飲食用のイスは極力なくしてあります。イスに腰掛け、ゆっくりと時間を過ごすイメージが強い「カフェ」とは異なり、どちらかというと、サクッと一杯のコーヒーを味わい、良い音楽に体を揺らし、スマートに店を後にするような粋な使い方が似合いそうな空間です。

店は元々民家だった建物を、その魅力を生かすように丁寧に改装。ハリを残しつつ、柱の表情を見せつつ、開放感あふれる心地よい吹き抜けの空間に仕上げてあります。1Fがメインフロアで、本店同様、ステレオの象徴ともいえるMcIntoshのアンプ、そしてJBLのスピーカーが鎮座。この空間が、一曲終わると思わず拍手したくなるような、そんな冒頭の極上“音浴体験”をもたらしてくれるのです。そして嬉しいことに、その体験は、わずかコーヒー(380円〜)1杯の価格で気軽に触れられます。実際、ぼくはこの空間を体感し、日常が華やかに彩られるような、そんな感覚を持ちました。

ちなみに、この店を作るにあたり、渡辺さんはアメリカ、ポートランドにスタッフらと赴き、本場のスタイルに触れてきたそう。ハンドドリップで丁寧に淹れるコーヒー、自転車の街・ポートランドで見聞きした空気感。ステレオコーヒーで垣間見えるこれらのエッセンスこそ、そのまま、お店の魅力となっています。
渡辺さんが力を入れている「ホットサンド」(550円〜)もまた、本場のそれを再現した一品です。イチオシというTuna Melt(ツナメルト)はツナ、チェダーチーズ、オニオン、ピクルスをサンド。とろけるような具材のハーモニーがサクッと焼きあがったパンに好相性でした。

吹き抜けの頭上にある2Fはギャラリースペース。1月末には器作家の個展が開催されるなど、さまざまな展示が控えています。

これからこの場所で、どんなカルチャーが生まれ、育まれていくのか楽しみです。




【1】McIntosh(マッキントッシュ)のアンプはちょうど1Fの中央に置かれていました。【2】コーヒーはテイクアウトもOK。下の写真がTuna Melt(ツナメルト)600円。【3】スタンディングメインのフロア。もちろん、長居するのもOKです。外にちょっとしたベンチもあります。

取材・文:山田 祐一郎
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プレイス情報PLACE

ステレオコーヒー

住所 福岡市中央区渡辺通3丁目8−3
TEL 092-231-8854
営業時間 8:00〜22:00
定休日 第2・第4水曜日
URL http://www.stereo.jpn.com
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