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西鉄電車に乗ったら、こんな酒蔵がすぐそこに!「山口酒造場」

2016年01月23日 12:00

●参道を歩けば分かる、神様の飲物であることが
西鉄大牟田線から甘木線に乗り換えれば、ローカル線の風情がぐんと増す。今は色の少ない景色だが、初夏には緑の田がまぶしいほどだ。酒米「夢一献」も天に向かって青い葉を伸ばしている。

北野駅で下車し、千年近くの歴史を持つ北野天満宮方面へ。静かな参道をくだれば、江戸末期に建てられたという白壁が見えてくる。1832年創業の「山口酒造場」だ。福岡の酒蔵のなかでも有数の歴史をもつ。「この近所に江口という地名があるんですよ。きっと昔はこの辺りまで海だったんでしょう」と話してくれたのは、代表の山口哲生さんだ。「『山口酒造場』が参道にあることでも分かるように、日本酒はもともと神様がお飲みになるものだったんです。乾杯も神様のためにするもので、飲む人は『お流れちょうだいいたします』なんて言ったそうですよ」。

酒造りはもちろんのこと、文化にも程よく重心をかけた日本酒へのアプローチ。この蔵元に興味をひかれる理由だ。

江戸時代末期に建てられた白壁の母屋は、ギャラリー兼ミーティングスペースに姿を変えている。いつも季節のしつらえを欠かさないのは、酒の生まれる場所に格式を与えたいから。「最近は、日本酒全体の立ち位置をもう一歩上げるにはどうしたらいいのかをよく考えます」。酒蔵スタッフが、まずは日頃から清潔な身だしなみをして、お客様一人ひとりに丁寧に接することから取り組んでいきたいと思っているそうだ。

●春まで待って出かける甘木線の酒イベント
「山口酒造場」と言えば「庭のうぐいす」。春夏秋冬に発売される季節酒を楽しみにしているファンも多く、今は純米吟醸の「うすにごり」を出荷中だ。ラグジュアリーな席にも似合うスパークリング、熟成酒のだるまラベルと銘柄を選ぶ楽しみもある。それでも「おすすめは定番酒の『特別純米』。飲み飽きない、おかわりをしたくなる酒がうちのテーマですから」と山口さん。

「山口酒造場」のある北野町は、天神からも上手に乗り継げば約1時間。距離のあるイメージだが、うれしい誤算でスムーズに到着できる。4月にはイベント開催の予定も。そろそろコートがいらなくなる季節。週末の予定に、おちょこ片手のそぞろ歩きを。 

右.庭のうぐいす 特別純米
1.8L/2,646円 720mL/1,323円
左.庭のうぐいす うすにごり
1.8L/3,240円 720mL/1,620円
●天神で買える店
・住吉酒販

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【1】以前は住宅の玄関だったものが来客用の入口になっている。 
【2】庭のうぐいす 特別純米、庭のうぐいす うすにごり
【3】山口酒造場 山口哲生さん
大手商社に勤務した後、退職し、1998年、山口酒造場に入社する。2004年、11代蔵元に。「おかわりしたくなる酒」を造りたいとする。

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