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西鉄電車に乗ったら、こんな酒蔵がすぐそこに!「大賀酒造」

2016年01月18日 10:00

●江戸時代初期から二日市にある酒
毎時00分と30分は、特急電車が福岡(天神)駅を出発する時間。そこからわずか14分。西鉄二日市駅から歩いてすぐの二日市中央通り商店街に、福岡でいちばん古い酒蔵「大賀酒造」がある。

創業は1673年。江戸幕府第4代将軍、徳川家綱と同じ時代からある酒蔵だ。現在の三越の原点となる呉服店「越後屋」が開業したのもこの年だと聞けば、歴史が活き活きと動き出す。今は商店街に姿を変えた街道だが、そこに建つ酒蔵のすぐ横を侍たちが歩いていたのだろう。

「天領だった日田や長崎に向かう黒田藩の方々は、庄屋をしていた大賀家でひと休みされたそうですよ」と「大賀酒造」代表の大賀信一郎さん。340年の歴史を守る蔵元だ。

商店街を歩くと「大賀酒造」の前の道がカギ型であるのに気づく。その昔、屋敷が大きすぎて、道の方が遠慮して曲がったという説が有力だ。そんな地域の名家だけに、太宰府天満宮との親交も深く、神幸式大祭(どんかん祭)の牛車を引く牛は「大賀酒造」が奉納している。

●地域を酒にとりいれ地域と交わるように
そのお礼ではないだろうが、太宰府天満宮に咲くあの「飛梅」からお裾分けしてもらった酵母が「大賀酒造」の酒をつくる。銘柄は、純米大吟醸「菅公の酒」だ。他にも太宰府政庁跡の梅で仕込んだ梅酒など、地域そして歴史との関わりは、濃く深い。

一方で、酒蔵のある筑紫野市はいわゆるベッドタウンで新しい住民も多い。「地域のみなさんと関われるようになったのは、春と秋に酒蔵びらきをはじめてからですね」。今春の開催は3月12日(土)、13日(日)だ。「最近はお客さんにも『私たちが福岡の酒を盛りあげるけんね!』と言ってくれる人が増えて、うれしいですよ」。蔵の中には、今年数々の賞を受賞した代表銘柄の「玉出泉」や大吟醸の「筑紫野」が新しい日本酒ファンを増やすためにスタンバイしている。

【大吟醸 筑紫野】
1.8L/5,616円 720mL/2,808円
●天神で飲める店
・博多料亭 稚加榮
・銀座 天一
・水炊 博多華味鳥(オリジナル酒を醸造)
ほか

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【1】西鉄二日市駅から徒歩約5分。JR二日市駅からも同じくらいの距離。酒蔵ギャラリーでは酒のほか、酒粕や自慢の奈良漬け(甘くなくておいしい!)も販売。
【2】大吟醸 筑紫野
【3】大賀酒造 大賀信一郎さん
福岡最古の蔵元の長男として生まれる。慶応大学を卒業後、福岡玉屋に勤務。30歳で大賀酒造に入社。雅楽団体「筑紫楽所」楽長を務めるなど文化にも造詣が深い。

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