@babachan0223の福岡飲食店伝説

名物メニューは狙って作れる? の巻

2015年07月23日 08:00 by 馬場健治

最近、個人経営の飲食店、いわゆる個店が、SNSの普及により大手チェーンと戦えるようになったという話を新聞やビジネス書でよく目にする。仕入はともかく、宣伝は無料のSNSできめ細かく情報発信できて、大手と互角に渡り合っているというのだ。また、客に気に入ってもらえれば、客が書くブログやTwitter、Facebook等で拡散してもらえる。さらにいえば、口コミ効果で拡散しやすい、話題になりそうなメニューをお店が利益度外視で作り、buzz(バズ)マーケティングをしているケースもあるだろう。

buzz系のWEBメディアではいかに情報を拡散させるか? というのが勝負みたいなところがあり、掲載した情報(お店やメニュー等)を、いかに読者に共感してもらい、読者のTwitterやFacebookにリツイートやシェアをしてもらえるか? 大手ポータルサイトと連携し、100〜1000の拡散をしてもらえれば、その記事を読みに他の記事を含めて読者を自社メディアに集客でき、多数集客できれば広告の閲覧数も増加して収入が増えるというカラクリである。

そんな流れで編集プロダクションの当社にもbuzz系の全国メディアからお仕事を頂いて、情報が拡散されやすいグルメネタの収集をしていたりする訳だが、そこで分かったのは、やはり、拡散ありきで強引に作った(であろう)、大盛りメニューや、話題性を狙ったなあと透けて見えるメニューは、やはり大盛りでも素材が悪かったり、見た目が下品だったりして、なかなか紹介しづらいということ。読者が「へえ〜」と共感して「自分の友達にも教えてあげたい」と思うのは、やはり店主がそのメニューを愛していたり、常連から愛されていたりというのが伝わらないと難しいのかと。店主と客がキャッチボールを重ねるうちに、いつの間にか名物メニューになったというストーリーや年月がいるのではないか。観光協会に付き合いで作らされたようなご当地メニューは続かないですもんねえ。よく、ノーベル賞は狙って取るものじゃないといいますが、名物メニューは狙って作るものじゃないのかもと思いました。

ところで、最近、明らかにグルメブロガーさんが減ったような気がしますね。新しいお店の情報が前ほど検索できない気がします。TwitterやブログといったオープンなSNSではなく、FacebookやLINEなど、クローズドなSNSに移行しているのでしょうね。拡散性ということでいえば、お店にとっては痛し痒しなのかもですね。
六本松の立地で九大生に閉店間際に余ったご飯をサービスするうちに量が増えていった「カレー河(現在は早良区田村)」のカレー山盛700円(普通盛と山盛は料金同じ)。

取材・文:馬場健治
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