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「寄生獣 完結編」はラブストーリー!?山崎貴監督、主演の染谷将太が語る、創作意図と撮影秘話!

2015年04月27日 18:00 by 筒井あや

いよいよ二部作の最終章となる『寄生獣 完結編』。原作コミックが最初に発表されたのは1988年。以降20年以上も愛され続けた作品。映画化にあたり、多くの映画監督が名乗りを上げた中白羽の矢を立てられたのは日本でのVFXの第一人者でもある山崎貴監督。昨年11月に公開された前編映画『寄生獣』も、大ヒットし、待ちに待った完結編が、4月25日(土)に公開となった。
主演で右手に寄生生物ミギーを宿した泉新一役の染谷将太さん、山崎貴監督が来福し、完結編の見どころや撮影秘話などを語ってくれました!

◆実際に撮影されてみていかがでしたか?
山崎
実際に撮影する前は、無邪気にやりたいと思っていたんですね。ものすごく好きな原作だったので、やるなら僕がやりたいです、と手を上げていたんですけど、実は争奪戦があって、色んな監督たちがやりたいって(笑)あの原作には映画監督を刺激する何かがあると思うんですよ。実際にやらせていただくことになって、これはそんなに気軽に引き受けるタイプの映画じゃなかったなと(笑)
脚本を作るときにも、深く読むということを改めてやるので、読めば読むほど奥行きが見えてきて、逆に遠くなっている感じがしたんです。田宮良子の台詞で「人間は個々の能の他に、巨大な能を持っている」という人間は集団生命体でもあるよ、ということを言っているんだと思うんですけど。それって映画を作ってみるとすごくわかるんですよ。僕らの仕事も集団生命体を相手にしているというか、個々の能が集まった巨大な能を相手にしないと負けてしまう仕事をしているので、最初に読んだ時とは違う重みみたいなものを感じるようになっていて。よくもまあこんな作品を20年も前に描いてたんだと驚きましたね。

◆前編と今回の完結編では、染谷さんの表情がガラッと変わっているようでしたが、意識されて演じられたのですか?
染谷
感情の流れがとても複雑で、普通の人間ではありえないような役だったので、丁寧にやっていこうと監督と色んなことを試してみたり、話し合ったりしました。ワンシーン毎、一台詞毎、監督と確かめ合ってやっていく中で新一の気持ちの流れに沿うように演じていきました。でも台本上で、新一の気持ちの流れがストーリーラインで出来ていたので、それに素直に従って、表現方法だけ、どういうやり方があるのか、と考えながらやっていった結果ですね。

◆今回、印象的だったのはラブシーンですよね。
山崎
実は完結編は青春映画だと思って作ったんです。新一(染谷将太)と里美(橋本愛)のラブストーリーに、ちょっと変わった人たちが出てるっていう(笑)だから女の子にも楽しんでいただける映画にしたつもりなんですよ。青春映画というのもひとつありますが、全体的には人間という生き物の記録を撮りたかった。僕は今まであまりラブシーンを撮ってこなかったので、ドキドキだったんですけど、原作の中でそれがとても重要なピースのような気がしたんです。生きていくということの根源的なものがあると思って。ラブシーンがあるからこそ、そこで新一が人間的なことを感じて戦いに行くということなんです。大きなトリガーになっているんです。

◆染谷さんは難しかったシーンはありますか?
染谷
アクションは難しかったですね。アクションをやるだけでも難しいんですけど、CGが絡んでくると余計に難しいし、頭がいっぱいいっぱいになってキャパギリギリでしたね。一度に色んなことを考えなきゃいけなかったので。

◆監督は染谷さんが演じる新一というのはいかがでしたか?
山崎
想定していた以上ですよ。すごいなと思いましたね。この役は、役者としての目盛りが細かくないとできないんですよ。そういう意味では微妙なバランスの切なくもクール、でもどこかに弱さが見える。強さの中に弱さの片鱗がみえていないと弱さのシーンに説得力がなくなる。その辺の塩梅が、本当に絶妙で素晴らしかった!俳優としての染谷将太の魅力も楽しんで欲しいですね。

【ストーリー】
右手に寄生生物ミギーを宿す高校生・泉新一は、要注意人物として人間からもパラサイトからもマークされていた。いまや、新一の住む東福山市は、市長・広川を中心に組織化されたパラサイト達が、一大ネットワークを作り上げていた。一方、人間側も、寄生生物殲滅を目的とした対パラサイト特殊部隊を結成。アジトと化した東福山市庁舎に奇襲を仕掛けようとしていた。激化する戦い・・・。人間の子を産み、人間との共存を模索するパラサイト田宮良子は、新一とミギーの存在に可能性を見出したが、肝心の新一は、母親を殺された事件がきっかけで寄生生物への憎悪を募らせていた。そんな彼らの前に、最強パラサイト・後藤が、その姿を現した。
生き残るのは人間かパラサイトか。
そして「寄生獣」とはいったい何なのか。
新一とミギー、最後の戦いがついに始まる。

【公開】全国東宝系にて絶賛公開中!
【オフィシャルサイト】http://www.kiseiju.com




©2015映画「寄生獣」製作委員会

取材・文:筒井あや
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