グルメ

大野城から高砂へ、実力派寿司店が移転オープン

2015年03月02日 20:00 by 山田 祐一郎

話せば話すほど、店主・森下幸徳さんは寿司のことが好きで好きでしょうがないんだなと思えました。

中央区高砂にオープンした「すし幸徳」。森下さんは大野城で10年間、店を営み、2月7日、この地へと移転してきました。「大野城にいた頃から中心地に出て来てほしいという要望が多かったんです。かねてから自分自身も仕事の質をさらに高めたいという思いもあって、今がそのタイミングだったんです」。こうして「すし幸徳」の第2章が始まりました。

小さな頃から料理が大好きだったという森下さん。15歳で中洲の寿司店に弟子入りし、以来、24年間、この道一筋です。大野城に店を構えた当時、森下さんの握る寿司はネタの鮮度を生かす博多流でした。「ただ、店を始めた頃はお客様が少なくて。毎日、ネタが余っていました。それが結果として良かったんですよ」。余ったネタを生かすために寝かし、熟成を試すうちに、よりいっそう寿司の魅力に引き込まれていきます。「毎日、寝かす時間や温度を変えてみたり、どこにも売ってなさそうな寿司の専門書を買い漁ってみたり、とにかく美味しくなるためなら何でもやりました」。少しずつ美味しくなっていく寿司は、お客にも伝わっていきました。

今も変わらず勉強熱心な森下さんの周りには、応援してくれる人たちが数多くいます。そしてそんな人々との縁が、出会いを呼び込んでいったそう。「東京までネタの勉強に出掛けることもあれば、時にはワサビの生産者の元を訪れて話を聞きにも行きました」。行動するにつれ、森下さんのもとにはミシュラン三ツ星を獲得した某店と同レベルのウニ、日本最高峰のワサビや米といった素材が集まります。現在、夜は完全予約制で15,000円〜。一見さんは予約不可となっていますが、昼(5000円、8000円、10,000円)に一度来店すれば次回に予約をする際の専用電話番号を教えてくれます。

「子供に本物を見せたい。子供が純粋に美味しいという寿司を作っていきたい」と言う森下さん。半円のようなカウンター席は、人を迎え入れる温かさに溢れていました。




【1】ネタは中央に置かれた「氷室」(ひむろ)で保存。木によって湿度が程よく保たれるため、ネタが乾燥しません。【2】カウンターの雰囲気は和気あいあい。森下さんとの会話も楽しみの一つです。写真の寿司はマグロ。【3】店主・森下幸徳さん。

取材・文:山田 祐一郎
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すし幸徳

住所 福岡市中央区高砂1丁目22−10
TEL 092-531-2311
営業時間 12:00〜15:00、17:00〜22:00
定休日 不定
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